麻生太郎。
鳩山由紀夫は麻生を、「人の生命より、コンクリート(公共事業、道路工事)の方が大事か」と批判した。
トータルで評価すれば、市議会レベルではなかったか。 麻生の資質に問題がある訳だが、「麻生の生のツラ初めて見た? どう? テレビより良かった? へッへッ」というのが麻生の演説の枕言葉なのだから、「おつむ」の程度が知れるというものだ。
さて、党首ディベートの相手が麻生太郎なら、誰がやっても勝つだろう。前回と比較すれば、麻生は余裕がなくなった。 前回は小沢スキャンダルを受けての鳩山・新米党首だったから、麻生は少し余裕を見せていたが、今回は鳩山邦夫ショックと千葉市長選惨敗というダブルパンチを貰い、支持率急降下の直撃にあい敗残の嘆きではないか。さらに不支持が70%を超えたとなると尻に火がついてしまった。このまま行けば、7・12の都議選の結果によっては麻生太郎の進退が明確になる。自民公明の与党が都議会で過半数を獲得すれば、麻生は息を吹き返す。 逆に野党に転落すれば、麻生自身の考えとは関係なく、麻生降ろしが公然化する。その場合、自民の中堅若手グループの離反は、止めようがない。自民党は四分五裂に陥るだろう。それが政界大再編のトリガーになるのか。そうなれば歴史的には、麻生太郎の変として、後世の政治史において語り継がれることになる。
☆ 西川善文・社長。
鳩山邦夫が正しいのか、西川が正しいのか、本ページは日本郵政とオリックス・スキャンダルを何度も書いてきたから、改めてここでは述べないが、分かりやすく言えば、顔は男の履歴書と言われるように、西川善文の顔付きを見れば何がどうして、どうなったか顔に書かれているではないか。そして、どういう不正が行なわれたのか、鳩山邦夫も知っているならもっと明確にすればいい。
党首ディベートで麻生は、「西川の行状は・・・」と行状という言葉を使い西川の悪事について口を滑らせそうになったが、「妖刀ムラマサ行状記」の内容パクリではないのか。加えて、麻生は米国大統領をオバマでなく、ブッシュと間違えて言い始めたのは、脳の回路にショートサーキットを生じたのか。
少し、帝国ホテルのVIP会員バー「ゴールデンライオン」でグレンフィデック・ロックの飲み過ぎではないのか。
★オバマと韓国
韓国の大統領が訪米して、オバマと首脳会談を持った。そして当然の帰結として、ホワイトハウスで合同記者会見を行なった。麻生太郎の時はどうだったか。思い出すのも恥ずかしい「情けなさ」であったのは記憶に鮮明だ。外面は大本営発表であったが、その中身は日本外交の敗北ではなかったか。
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辻井伸行と天使の羽。
神の手を持つピアニスト、そして神の手に宿る天使の心。
辻井君が小学6年生の時に、演奏旅行で訪れたクリスマスのニューヨーク。ちょうどロックフェラー・センター前には雪が降っていた。 クリスマスツリーに飾られた天使の羽。 彼は雪がちらつく中、オブジェの天使の羽に手で触れた。その時、彼の魂がインスパイアーされて出来上がった曲がある。降る雪と天使の羽をイメージした、「ロックフェラーの天使の羽」。
あくまでも美しく、あくまでも清澄な、心の願いを天使に託すような楽曲に仕上がった。米国バン・クライバーンで優勝したピアニスト辻井伸行君が、名古屋で昨晩、1800人の満員の聴衆を前にして、ロシアの交響楽団とジョイントを行い、凱旋演奏を行なった。演奏終了後はブラボーの掛け声で聴衆は熱狂したという。神の手に天使の心が宿ったとき、人は言葉では言い表せない感動を覚える。「ぼく、目が見えなくてもいいや、ピアノが弾けるもの、でも、一度でも目が見えたら、ママの顔が見たい」。
(ムラマサ、月光に蒼く冴える)