★平清盛。
兵庫の知事だったか、第一回のNHK平清盛について、「薄汚いからアカン」と述べ物議をかもしたので、それで急遽、平清盛を再放送で観てみた。
結論から言えば、良く出来ているし、どこが薄汚いのかよく分からない。
薄汚いのは盗賊との殺し合いのシーンだったのか、それとも白河法皇(伊藤四郎)と息子の嫁(壇れい)との愛欲シーンだったのか。
さて、冒頭のシーンでは早くも「壇ノ浦での平家滅亡」を明示し、源頼朝に鎌倉幕府樹立の雄たけびを上げさせたのは、脚本家の奇抜なアイデアだろう。
花の都を追い落とされ、義経ひきいる源氏に追い詰められた平家の女人たちは、きらびやかな服装のまま、次々と壇ノ浦の海に身を投じて散った。
「諸行無常、盛者必衰の理(ことわり)、
驕れる者久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし、
ひとへに風の前の塵に同じ」
と、後に平家物語で詠まれることになるのだが。
第一回の視聴率は悪かったそうだが、前の「江姫」の出来が最悪だったから、そのマイナスの余韻が残っていたせいではないのか。
初回、平清盛は出て来なかったが、観る意欲が湧いてくる作品だった。
★野田政権。
最新の世論調査(1・14)によると、
読売新聞の内閣支持率は37%(不支持率は51%)、
朝日新聞は支持率29%(不支持47%)だという。
増税応援団でナベツネが野田支持を打ち出している以上、読売は37%という高い支持率を発表したが、これは世論操作の匂いがする。
朝日の支持率29%は妥当なところだろう。
本ページの体感支持率は25%あたりではないか、と思う。
そして問題は50%という高い不支持率だ。こういう高いマイナス支持率は政権のレイムダック化を暗示する。
★石原伸晃。
1月14日、日テレ辛坊の番組に出て原発推進かどうかを聞かれ石原伸晃は、「原発は継続すべきだ」と明快に述べ、原発推進を改めて表明した。
これで石原の政治生命は終わりではないにしても、かなり薄くなったな。
原発など悪魔のエネルギーであって、人類は絶対に手を触れてはならぬものだ。
3・11の原発事故において確認したのは、こういう悪魔を相手にした場合、「マーフィーの法則」は見事に出現するということだ。
つまり、立ち入ってはならぬ宇宙の真理を侵し、絶体絶命の危機に相対した場合、人間は「必ず失敗のボタンを押す」。これがマーフィーの法則の定義だ。
この石原伸晃、原発推進の発言をしていた時、目が泳いでいたが、東電から分からぬように政治献金を貰っているから、顔も卑しくなる。
★オックスフォード大学。
1月13日、英国オックスフォード大学で宇宙物理学を教えるスティーブン教授(50)を殺害した罪で、同じオックスフォード大学講師のデビンダー(49)が逮捕されたという。
11日夜にオックスフォード郊外にあるデビンダーの自宅で教授の死体が見つかった。デビンダーは数学の先生だが、2人の間には愛情のもつれがあったそうな。
「友情は不変といって良いが、色と恋が絡めば話は別になる」(シェークスピア)
(ムラマサ、鋭く斬る)