光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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「蒸気機関車のソノシート」を聴いてみる

2015-07-04 05:32:08 | 書籍
 先日の秋葉行きの折見つけた雑誌から。

 「朝日ソノラマ」の蒸気機関車の写真集。
 私にもそれなりに馴染みのある花輪線8620の3重連も題材になっている奴だったので手を出してしまいました。

 ところで「朝日ソノラマ」と言うと最近の人には出版社としてのイメージが強いと思うのですが、この当時は「書籍+ソノシート」が売りでした。
 私の幼少時、本屋で「主題歌付きのテレビ漫画絵本」と言う奴が並んでいましたが、その中の一大ブランドが朝日ソノラマだったのです。

 絵本の巻末か表紙に入っていた「真っ赤なソノシート」
 これを見ると友人の家で見かけたアニメやらヒーロー物やらのそれがまず連想されます。

 ソノシートそのものも今では知らない人が多いかもしれません。
 アナログレコードの簡易仕様と言うか薄っぺらなビニールシートに音溝をプレスしたものと言えば良いかもしれません。
 音質は勿論レコードには劣りますし耐久性も十分とは言えません。それでも安価なのと手軽な事から本のおまけ、雑誌の付録として80年代中頃まで普及していたものです。

 ですが、上述のイメージの事もあって「蒸気機関車の走行音のソノシートまで出ていた」というのは結構意外だったりします。

 帰宅後さっそく再生。
 材質がペラペラなのでプレーヤーの音飛びが怖かったのですがどうにか音は出てくれました。
 これをPCに取り込んで保存します。

 花輪線の8620の3重連は70年代初め頃まで東北本線奥中山と並ぶSL撮影&録音の名所でした。
 花輪線自体典型的なローカル線でしたし、60年代の8620もそういう線にふさわしいロコではありましたから、再生して見るとD51やC57等の幹線級蒸気とは異なる独特の軽さが感じられる気がします。

この他、小樽築港構内での9600の入れ替え作業音とかもそれなりに臨場感が感じられます。

 それにしても、
 真夜中に一人PCの前に陣取ってブログやら書類やらの作成をしながらBGM代わりにこのサウンドを聴いていると意外なほど癒されます。
 人によっては単なる騒音以上の物ではないのに(笑)