「悪魔の橋」
「アルプスの十字路」とも呼ばれている アンデルマットを出発して 5~6分、バスは 切り立って険しい崖が迫る シェーレンネン峡谷の狭い駐車場に一時停車しました。峡谷の下を流れるロイス川、古来から 初夏には 雪解け水の激流が溢れ 溺死者が絶えなかった 街道の難所です。
昔 橋を架けるのも困難で 手に負えなくなって ある牧夫が 悪魔に橋を架けるよう願ったところ 最初に渡るものを生贄に差し出す条件で 願いを引き受け 悪魔が完成させたが 牧夫は 最初に山羊を渡らせ 生贄を避けたため 悪魔が怒り 橋に岩を投げて破壊しようとした 等という 伝承が残っているようです。
現在は 新しい自動車道も通っており アッという間に通過してしまいます。旧の石橋の上に 新しい自動車道、その上流には 鉄道も走っています。
その鉄道を通る氷河特急の車窓から眺める この渓谷の景観も 絶景ポイントだといいます。




丁度、電車が通過して行きました。周辺散策すれば もっと 写真も撮れるのでしょうが ここでは 駐車場、自動車道から 眺めるに留めて 滞在15分程度で 再出発です。
「フルカ峠」「ローヌ氷河」
「悪魔の橋」を出発して サースフェーまでは 約126km、バスは 山岳道路を、快走します。

狭いヘアーピンカーブの連続、一気に標高を上げたところが フルカ峠(標高 2,431m)。
普段 大型車のすれ違いが 難しいため 大渋滞になる峠だということですが その日は 添乗員も驚く程 スムーズに 通過しました。
峠の土産物店、駐車場もあります。


レマン湖に注ぐ ローヌ川の源流、ローヌ氷河が 正面に見えますが 近年の温暖化で ずいぶんと後退してしまっているようです。


フルカ峠周辺に棲息している マーモット。(リス科)。平気で 人間のいる場所に 近寄ってきて 餌を強請る等 すっかり観光客の人気者になってしまっているようです。


全く 現れない日も有るそうで たまたま 運良く 居合わせ観光客は 大騒ぎでした。
フルカ峠 約30分滞在後 再び バスは サースフェーに向かって 出発です。