今年は 9月下旬になっても 最高気温が 28度~30度と 暑い日が続いている。
なかなかすっきり爽やかな秋の空が続かない。
北海道等からは 高い山の初冠雪情報や
紅葉が麓へ降り始めている、
ストーブを準備した・・・
等という便りが届く一方で、
当地 今日も 扇風機を点けたり消したり・・・、
「読書の秋」等という文字が目に付き始め、
しばらく遠のいていた図書館通いを再開したい気分になり、
先日 とりあえず 1冊借りてきたが、
日中は 暑さと疲れで ウツラ、ウツラ、
1冊読むのに苦労してしまう。
これからは 日一日、秋の夜長、
すだく虫の音を聞きながら
無理せず、マイペース、
読み易い気楽な書を中心に
親しんでいきたいと思っているところだ。
先日 借りてきた書、畠山健二著 「本所おけら長屋」 (PHP文芸文庫)を やっと読み終えた。
100万部突破のベストセラー、まるで江戸落語の世界のような会話が小気味良い、
笑えて泣けるを時代小説 「本所おけら長屋シリーズ」の第1作目の作品である。
畠山健二著 「本所おけら長屋」
(目次)
その壱 だいくま・・・・おけら長屋住人の面々登場、大工の熊五郎問題、
その弐 かんおけ・・・・・長屋の住人になったばかりの島田鉄斎は・・・、
その三 もののふ・・・・・清水寿門の仇討ち
その四 くものす・・・・・・たがや佐平が主役、博打
その五 おかぼれ・・・・・21歳の久蔵がお染に恋をして・・・、
その六 はこいり・・・・・井戸端会議、お里が主役
その七 ふんどし・・・・・長屋対抗相撲大会のすったもんだ、人の褌で相撲を取る・・・、
江戸下町、本所亀沢町にある貧乏長屋 「おけら長屋」の住人が繰り広げる、
貧しいくせにお節介、そそっかしいけど人情厚い、毎日が笑いと珍騒動、
まるで江戸落語さながらの会話が小気味良く 描かれた作品。
主な長屋の住人、大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、酒屋奉公人の松吉、
左官の八五郎、八五郎の妻のお里、後家女のお染、魚屋の辰次、
八百屋の金太、浪人の島田鉄斎、久蔵、・・・・、
ことが有ろうと無かろうと まるで大家族のような集合体、
ほぼ 1話完結なので 読み易く 1話ごとに 引きこまれていく。
単純に面白い。