京都府府埋蔵文化財調査研究センターは28日、縄文時代から中世の集落跡の下海印寺遺跡(同市下海印寺西条)で、堀によって方形に区画された11世紀末~12世紀初頭の施設の一部が新たに見つかったと発表した。この地域に住んでいた領主層の屋敷地だったとみられる。
下海印寺遺跡の南端1260㎡から、南北(幅6・5m、深さ1.7~1.5m)から東西(幅6・5~5・2m、深さ1.7~1.5m)にL字状に屈曲する堀跡を発見した。両側を石で固め、その間に土を埋めたとみられる。
長さは調査範囲内だけで東西35m、南北32m。南北の堀からは堀を渡るための幅約4mの土 橋跡を発見した。土橋の下部には、石組みの排水施設もあった。
同時期の方形区画遺構は久御山町の佐山遺跡しかなく、方形区画の遺構としては、この2例が府内最古ではないかとみる。
築造年代は、堀の底や土橋の土の中から出た瓦器や土師器などから、12世紀前半までと想定している。
また、古墳時代後期(6世紀後半)の竪穴式住居跡も6基見つかった。
現地説明会が30日午前10時半から行われる。
[参考:毎日新聞、京都新聞]
過去のニュース・情報
2009.8.29 長岡京市・下海印寺遺跡 8世紀末の土馬を含む小型土器が出土
下海印寺遺跡の南端1260㎡から、南北(幅6・5m、深さ1.7~1.5m)から東西(幅6・5~5・2m、深さ1.7~1.5m)にL字状に屈曲する堀跡を発見した。両側を石で固め、その間に土を埋めたとみられる。
長さは調査範囲内だけで東西35m、南北32m。南北の堀からは堀を渡るための幅約4mの土 橋跡を発見した。土橋の下部には、石組みの排水施設もあった。
同時期の方形区画遺構は久御山町の佐山遺跡しかなく、方形区画の遺構としては、この2例が府内最古ではないかとみる。
築造年代は、堀の底や土橋の土の中から出た瓦器や土師器などから、12世紀前半までと想定している。
また、古墳時代後期(6世紀後半)の竪穴式住居跡も6基見つかった。
現地説明会が30日午前10時半から行われる。
[参考:毎日新聞、京都新聞]
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