歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

長岡京市・下海印寺遺跡 堀により方形に区画された領主層の屋敷跡?(最古級)が見つかる

2010年01月29日 | Weblog
 京都府府埋蔵文化財調査研究センターは28日、縄文時代から中世の集落跡の下海印寺遺跡(同市下海印寺西条)で、堀によって方形に区画された11世紀末~12世紀初頭の施設の一部が新たに見つかったと発表した。この地域に住んでいた領主層の屋敷地だったとみられる。
 下海印寺遺跡の南端1260㎡から、南北(幅6・5m、深さ1.7~1.5m)から東西(幅6・5~5・2m、深さ1.7~1.5m)にL字状に屈曲する堀跡を発見した。両側を石で固め、その間に土を埋めたとみられる。
 長さは調査範囲内だけで東西35m、南北32m。南北の堀からは堀を渡るための幅約4mの土 橋跡を発見した。土橋の下部には、石組みの排水施設もあった。
 同時期の方形区画遺構は久御山町の佐山遺跡しかなく、方形区画の遺構としては、この2例が府内最古ではないかとみる。
 築造年代は、堀の底や土橋の土の中から出た瓦器や土師器などから、12世紀前半までと想定している。
 また、古墳時代後期(6世紀後半)の竪穴式住居跡も6基見つかった。
 現地説明会が30日午前10時半から行われる。
[参考:毎日新聞、京都新聞]

過去のニュース・情報
  2009.8.29 長岡京市・下海印寺遺跡 8世紀末の土馬を含む小型土器が出土
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天理市・小路遺跡 6世紀末から7世紀前半の木製井戸枠に廃材再利用の跡

2010年01月29日 | Weblog
 天理市教育委員会の調査により、古墳時代中~後期の集落跡の小路遺跡(同市小路町)から、6世紀末から7世紀前半の木製井戸枠が見つかった。側板の一部に扉とみられる木材を使用しており、建築廃材の再利用とみられる。
 また、井戸底からは完形をとどめた土器の壺などが出土。井戸祭祀が行われた可能性があるという。
 小路遺跡には多くの陶質土器が検出されており、,渡来人集団の遺跡と考えられている。
 現場はすでに埋め戻され、現地説明会の予定はない。
[参考:奈良新聞]


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