高取町教委が3日、与楽鑵子塚(ようらくかんすづか)古墳が、直径28m、高さ9mの円墳であり、長さ4・6mの羨道、大きさ1m前後の石をドーム状に積み上げた高い天井を持つ横穴式石室(幅3m、長さ4・2m、高さ4・4m、床面積12・6㎡)、築造時期が6世紀後半であることを確認したと発表した。
高取町教委は国史跡の指定をめざし、範囲確認調査を昨年2月~3月に行なった。 石室は以前から開口し内部に出入りできたが、石室内の発掘調査は今回が初めて。
盗掘に遭っていたが、床から被葬者が生前に使っていたとみられる鉄製馬具(轡、辻金具、杏葉、帯飾りなど)一式や、鉄製釣り針、銀製指輪、金銅製耳環などが見つかった。 炊飯具を模したミニチュア土器もあった。 木棺に使ったとみられる鉄クギが3種類以上見つかったことから、木棺が3つ以上収められており、築造後に少なくとも2回、追葬を行ったとみられる。
一帯は古代の渡来系有力氏族、東漢(やまとのあや)氏の墓があった場所とされる。
出土遺物は町歴史研修センター(同町田井庄)で10月22~30日に展示される予定。
[参考:共同通信、日本経済新聞、産経新聞、読売新聞、奈良新聞]
備考: 昨年2~3月に行った範囲確認調査では、直径24mの円墳、築造時期6世紀中頃としていた。
過去の関連ニュース・情報
2010.5.11 奈良県高取町・与楽鑵子塚古墳 初の発掘調査を行い、24mの円墳と確認
2009.11.17 明日香村・阿部山遺跡群 方墳石室からミニチュア土器セットが出土
2008.8.5 奈良県高取町・カンジョ古墳 石舞台古墳をしのぐ天井高さ
2008.6.11 明日香村・檜隈寺(ひのくまでら)跡 白鳳-天平期の金銅仏出土
2008.3.12 奈良県高取町・寺崎白壁塚古墳 墳丘八角形の可能性
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一帯は古代の渡来系有力氏族、東漢(やまとのあや)氏の墓があった場所とされる。
出土遺物は町歴史研修センター(同町田井庄)で10月22~30日に展示される予定。
[参考:共同通信、日本経済新聞、産経新聞、読売新聞、奈良新聞]
備考: 昨年2~3月に行った範囲確認調査では、直径24mの円墳、築造時期6世紀中頃としていた。
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