多治見市教委文化財保護センターは、同市大針町の大針起(おおはりおこし)4号窯から、内側に仏画と思われる線刻のある平安時代の灰釉陶器の碗が発掘されたと発表した。仏画が刻まれた平安時代の灰釉陶器とすれば、全国初という。
昨年8~10月の発掘調査で、平安時代10世紀前半から中期にかけて築かれた全長5・9m、最大幅1・2mの小型の灰釉陶器窯(穴窯)で、灰釉を施した碗、皿、鉢、広口瓶などが大量に出土した。線刻のある碗は、約1万7000点の遺物を整理していて見つかった。
碗は5点の破片で、接合すると口径13・5cm、高さ4・3cm。 細い竹串のような物で文様が内側いっぱいに刻まれており、頭に宝冠を載せ、蓮の台座に足を組んで座る人物が簡略化して描かれているように見える。 碗の中央部分などが欠けており、仏画とは断定できない。 碗の形から10世紀前半の作とみられるという。
[参考:読売新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
2010.10.13 多治見市・古窯跡「北丘30号窯・大針起4号窯」 山茶碗窯と灰釉陶器窯を確認
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