足利市教委は7日、鎌倉時代初期に足利義兼が創建したとされる国史跡「樺崎寺(かばさきでら)跡」(同市樺崎町)の2011年度発掘調査で、「浄土庭園」北東部に、近くを流れる樺崎川から池までを結ぶ約100mの導水路(幅約2・6m、深さ約1・2m)の跡を確認したと発表した。
上流部を砂利で埋め、混入物を濾過する浄化システムを備えた構造とみられる。 その下流部には井戸状に2mほど掘り下げた跡があり、湧き水を得る井戸の役割があったらしく、川の水と湧き水を得る二重構造の導水施設だった。 内部からも大量の砂利が見つかった。また、素焼きの「かわらけ」や陶器の破片など約400点も出土した。 この導水路は13世紀末から14世紀中頃にかけて整備されたと推定される。
この導水路より古い時代のものとみられる導水の遺構もあるが、浄化構造は見当たらなかったという。南北朝時代にかけて、初期の導水施設を改修する際に浄化システムが採用されたらしい。
現場説明会が10日(土)午前10時半~正午に開かれる。
[参考:朝日新聞、東京新聞、毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
樺崎寺跡
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この導水路より古い時代のものとみられる導水の遺構もあるが、浄化構造は見当たらなかったという。南北朝時代にかけて、初期の導水施設を改修する際に浄化システムが採用されたらしい。
現場説明会が10日(土)午前10時半~正午に開かれる。
[参考:朝日新聞、東京新聞、毎日新聞]
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