歴歩

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寝屋川市・讃良郡条里遺跡 滑石製の子持ち勾玉が出土

2012年03月19日 | Weblog
 寝屋川市教委が18日、古墳時代中後期(5~6世紀)に集落が広がっていた寝屋川市新家の讃良郡条里(さらぐんじょうり)遺跡で「子持ち勾玉」が出土したと発表した。 500個以上の小さな玉も同時に出土し、古墳時代の祭祀を考える重要な資料になるとしている。
 今回見つかった子持ち勾玉は緑色の滑石製で全長6・7cm、幅2.8cm重さ69・1g。 上部に紐を通す穴(直径6mm)がある。
 周辺からは、紐穴のある小玉や、板状の双孔(そうこう)円板(直径2~3cm)(注1)10個以上が出土している。いずれも、滑石製。
 現地説明会は24日(土)午後1~3時に開かれる。
[参考:2012.3.19産経新聞、2012.3.23読売新聞]・・・2012.3.23一部追記

(注1)茨城県桜川市高幡遺跡から出土した双孔円板(石製模造品)は、鏡を模したものと説明している。[参考:茨城県教育財団埋蔵文化財部HP]

過去の関連ニュース・情報
2007.1.18
 大阪府文化財センターは17日、四條畷市砂の讃良郡条里遺跡から、近畿地方で最古の弥生土器が多数出土したと発表した。 縄文と弥生の両時代の土器の特徴を併せ持った甕なども見つかり、遺跡の中では縄文土器と弥生土器が共存している。
 九州北部が源流とされる初期の弥生土器に似た形状の壺や甕などが見つかった。縄文土器の影響を受けた「刻目(きざみめ)」と呼ばれる紋様が入ったものもあった。 粘土を帯状に張り付けた「突帯文」と呼ばれる文様がある縄文晩期の土器も一緒に出土しており、縄文から弥生に変わる過渡期だったとみられる。 近畿地方における弥生文化の成立を考えるうえで重要な資料としている。
[参考:読売新聞、朝日新聞]

2005.11.30
 四條畷市、寝屋川市にまたがる讃良郡条里遺跡の古墳時代の遺構で今年、製塩土器、良質の馬具などが見つかった。周辺での発掘成果とあわせて、一帯が古代北河内で営まれた(河内)馬飼の場の中核部分だったことを物語る資料として注目される。
[参考:読売新聞]
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