高松市教委は、徳島文理大学と共同で発掘調査を続けている同市香川町の「船岡山古墳」(全長45mの前方後円墳)で、四国最古級のものとみられる円筒埴輪が大量に見つかり、前方後円墳の形状などから、古墳時代前期の3世紀後半のものあると発表した。
■ 前方後円墳は全長44mで、前方部が3世紀後半の特徴である三味線のばち状に開いた形をしている。
■ 東側に比べ、西側が石を列状に並べて裾を区画する精巧な造りで、集落があった西側からの眺望を意識していたとみられる。 構造は平らに削った土地に盛り土をした後、石を積み上げ、その上にさらに盛り土をしており、讃岐地方で主流の「積石塚」と、畿内などで一般的な盛土だけの古墳とを併せた様式の可能性がある。
■ 円筒埴輪は高さ60cm以上、直径30cmほどと推定され、透かし穴の形は三角形や巴形で、突起で区切った段ごとに4つ以上並ぶ。 透かし穴が円形で1段に二つ並ぶ4世紀のタイプと異なる。
■ 同時期の石清尾山古墳群(同市峰山町など)とは古墳の特徴が異なることから、高松平野には有力者の勢力が二つ以上あったと考えられる。
現地説明会は20日(火祝)午前10時~正午に開かれる。 雨天の場合、24日に延期。
[参考:2012.3.15 NHKニュース、2012.3.17毎日新聞]
過去の関連ニュース・情報
2009.9.26 高松市・船岡山古墳 全長45mの前方後円墳ともう一基からなる古墳群と判明
■ 前方後円墳は全長44mで、前方部が3世紀後半の特徴である三味線のばち状に開いた形をしている。
■ 東側に比べ、西側が石を列状に並べて裾を区画する精巧な造りで、集落があった西側からの眺望を意識していたとみられる。 構造は平らに削った土地に盛り土をした後、石を積み上げ、その上にさらに盛り土をしており、讃岐地方で主流の「積石塚」と、畿内などで一般的な盛土だけの古墳とを併せた様式の可能性がある。
■ 円筒埴輪は高さ60cm以上、直径30cmほどと推定され、透かし穴の形は三角形や巴形で、突起で区切った段ごとに4つ以上並ぶ。 透かし穴が円形で1段に二つ並ぶ4世紀のタイプと異なる。
■ 同時期の石清尾山古墳群(同市峰山町など)とは古墳の特徴が異なることから、高松平野には有力者の勢力が二つ以上あったと考えられる。
現地説明会は20日(火祝)午前10時~正午に開かれる。 雨天の場合、24日に延期。
[参考:2012.3.15 NHKニュース、2012.3.17毎日新聞]
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