全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

大学訪問-3

2007-06-12 05:36:34 | 教師の仕事 2007

 進路の仕事で東京の星薬科大学にでかけてきた。入試説明会である。

星一さんの銅像  星薬科大学は星製薬が1922年(大正11年)に星製薬商業学校として創立。戦後の1950年(昭和25年)、新制・星薬科大学となった学校だ。’07年現在、薬科大学・薬学部のある大学は、国公私全部で70をこえている。その中で、この大学は私大では日本で古い方から数えて5番目、全体でも15番目に古い伝統校である。
 大学の創立者は星一(ほし・はじめ)さん。この人はショートショートの第一人者、星新一(ほし・しんいち:本名は親一、読み方は同じ)のお父さんである。正門を入ると、登校してくる学生を見守るように、銅像が建っていた。

 説明会が開かれた校舎は講義室・図書館・カフェ・模擬薬局などが入っているものだったが、ホールで学生が教科書を広げて黙々と勉強をしていた。勤務校の卒業生が今年星薬科大学に進学しているから、現3年生でこの大学を受験したい生徒に、「どんな学校ですか」と、聞かれたら、「学生が黙々と勉強する大学だよ。」と、教えてあげようと思った。

 説明会の後キャンパスを歩かせてもらった。小さい、こぢんまりしたキャンパスだった。緑も多く、落ち着いた感じ。そうそう、なんだかよくわからないグランドでも芝生でもない不思議な空き地もあった。最新のインテリジェントビル+空き地、、、本当の学びの場って、こんなのがいいのかもしれない。それから、薬科大学だからかな、白衣の学生がぞろぞろいた。

案内掲示 あと、今時の大学としては非常にめずらしいことだけど、最寄駅(東急目黒線武蔵小山駅)から学校まで、全く案内掲示がなかった。今時の大学(新設・既設を問わず)ならば、これでもかといわんばかりに電柱に「○×△大学↓」(右のようなもの)を取り付けている。これは、伝統校のプライドなのかもしれない。

 帰りの電車の中で、ひょっとすると、あの場所を使ったのは、学生の姿を高校の教師に見せるため or 黙々と勉強する学生のいる大学をアピールするためか... なんてことを考えた。もちろん大学の先生方はあの学生の姿が当たり前と思っているだろう。もちろんやらせではないだろう。でも、結果的に好感度はアップだと感じた。

 いずれにしても、やっぱり、大学は覗いてみるものだ。雰囲気がわかる。


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