今回の東村での修学旅行、僕たち引率団は、サンライジング・プチホテルを宿舎とした。
修学旅行前にGoogleのストリートビューや地図でホテル近隣を調査した。ホテルのすぐそばに東村立有銘小中学校を見つけた。小学校には幼稚園が併設されている。
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学校名の「有銘」は「ありめ」ではなく、「あるめ」と読む。地名・固有名詞は難しい。
有銘小中学校がどんな学校か、東村教育委員会のサイトを調べてみた。有銘小中学校(小学校・中学校ではない)のウェブページがあり、学校概要がわかった。
本年度当初(4/1付)児童生徒数等
小学校は1、2年生が各1クラス。3年生から6年生が各0.5クラス。いわゆる複式学級である。全部で4クラス。児童数は35人。
中学校は各学年1クラス。生徒数は15人。
併設幼稚園は4歳児クラス、5歳児クラス。園児は10人。
小中学校に教諭27、幼稚園に3、調理員2。
いくら何でも事務職員ゼロということはないだろう。あとは校長、教頭、事務職員(長)さんかな。
校歌もウェブサイトに出ていたが、「有銘校 校歌」である。
法制度上はともかく、実態として「義務教育学校」の先行事例と見まごうようだ。幼稚園もあり『幼小中一貫校』化している。
小さい学校である。でも、いろいろ大変だろう。そんなことを考えた。
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修学旅行の3日目、ホテルから徒歩圏内なので写真を撮りに出向いた。
東村立有銘小中学校正門 Google Earthで見ると、赤い屋根の体育館が見える。その東側である。 |
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左側・有銘小学校と有銘幼稚園の校名板 | |
右側・有銘中学校の校名板 |
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幼稚園の園庭 全面芝生。 |
日曜日なので児童生徒の姿は見あたらず。
正門のわきに創立100周年記念碑を見つけたが、無断立ち入りはまずいので、写真撮影は道からのみ。平成27年は120周年のようだ。
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以前、「学校トリビア 解答」でも取り上げたことだが、公立小学校に公立幼稚園が併設されているのは、沖縄県では普通のこと。でもここは有銘小学校ではなく、有銘小中学校・幼稚園である。幼小中全部一カ所で揃うのだ。「恩納村立小中学校&幼稚園」の例もあるが、よく考えると、あんまりないような気がした。こんなケースはどの程度あるのかと思い、調べてみた。
データは「学校トリビア」の時にも紹介した、学校基本調査の資料である。沖縄県県教委のウェブサイトから、平成27年度のものをDLした。有銘小中学校のような学校は、資料の校名の前に、「(併)○○○」のように、複数校種が併置されていることが示されていることがわかった。
平成27年度、沖縄県では(併)と示されている「公立幼・小・中併設校」が22校ある。これらはすべて1人の校長先生が管理者(小中学校長兼幼稚園園長)である。これ以外に、「小・中併設」が11校、「幼・小併設(元々は幼・小・中、中学校が廃校になった例)」が1校あるが、いずれも管理者は1人である。
平成27年度沖縄県内には市町村立中学校が148校、同小学校が269校、同幼稚園が239園あるが、幼小中3校種がまとまっているのは、かなりめずらしいことだとわかった。
なお、公立小学校に幼稚園が併設されていて、校長先生が園長先生を併任しているのは228校、併設(同一校名であり、地図上、隣接地もしくは近接地にあるものとする)されているがそれぞれに校長先生、園長先生がいるのが6校園(那覇市立1、南城市立1、南風原町立4)、小学校にも中学校にも併設されていない幼稚園が2(石垣市立2)である。この二つは当然専任の園長先生がいる。
沖縄県内には国立の義務教育の学校として、国立琉球大学教育学部附属小学校と中学校があるが、校長先生は別の人物である。また、沖縄県立与勝高等学校は、併設型中高一貫教育校の与勝緑が丘中学校が併設されている。こちらは、高校の校長先生が兼任している。
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勉強になりました。