ツキがないということ

　10日金曜日退勤時、電車が満員だった。下車する駅の一つ前、列車が急停車した。その時、横に立っていた初老の女性が倒れかかってきた。
　なんとなくだが、何か音がしたように思った。

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　自分の下車駅で降りると、ダウンジャケットの左腕の部分から、白いものがでていた。羽毛である。2cmほどのカギ裂き（∟）ができていた。ぶつかられたときにできたようだ。誰に文句を言うこともできない。
　気分がふさいだ。

気になる。どんどん気になってきた。

　3月9日の病院の話しの続き。

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　『伺いますが、「死にたい」と思われたことは？

　ドクターは「ｍ」面の心配をしていた。 かなり唐突な感じの、聞かれ方だと思う。

　『ないです。定年後やりたいことも、読みたい本もあるし。。。
　『そうですか．．．

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　でも、僕はドクターにウソをついた。少なくとも、正確性を欠く返答だ。実は、僕はこう思うことがあるのだ。

　定年まで、生きていられないんじゃないか。（死にたいとは思わないけど）、生きられないんじゃないか。
　ある日ぱったり倒れて、周りに迷惑をかけるんじゃないか。