1年後の平成31年4月30日(火)で平成は終わる。
昔、「明治は遠くなりにけり」ということばがあった。曖昧な記憶だが、確かに聞いた覚えがある。この連休で調べたところ、出典は以下のようなものだった。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
1931年(昭和6年)中村草田男作。『長子』所収。
調べてみるものだ。全然知らない俳人である。
僕の生まれ年は、新元号の前の前、昭和である。昭和も遠くなりにけりである。
1年後の平成31年4月30日(火)で平成は終わる。
昔、「明治は遠くなりにけり」ということばがあった。曖昧な記憶だが、確かに聞いた覚えがある。この連休で調べたところ、出典は以下のようなものだった。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
1931年(昭和6年)中村草田男作。『長子』所収。
調べてみるものだ。全然知らない俳人である。
僕の生まれ年は、新元号の前の前、昭和である。昭和も遠くなりにけりである。
20日(金)封切りの「レディ・プレイヤー1」を21日午前に見てきた。午後に代ゼミに出張なので、時間の有効利用。場所はTOHOシネマズ新宿。 あのあたりに出向いたのは何十年かぶりである。 |
本作と「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」は、2018年のSF注目&期待作である。
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。
Trailerを見る限りだが、AKIRAのバイク、デロリアン、ガンダム、キティーちゃん等々さすがVRワールドを描く作品だけに、色々出てくることはわかっていた。でも、大切なのは「ものがたり」である。スピルバーグ印(じるし)の作品でも、事前の期待が大きくなりすぎないように、でも期待しながら見にいった。
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主人公のウエイドは、Trailerでこんなことを言っている。
My name is Wade Watts. My dad picked that name because it sounds like a superhero's alter-ego like Peter Parker or Bruce Banner. But he died when I was a kid, my mom too. And I ended up here. Sitting here my tiney coener of nowhere. There's nowhere left to go, nowhere except the Oasis.
主人公のウェイドは2045年のどうにもならない世の中に生きている。どうしようもない生きにくさを感じている。
彼は父親にウエイド(Wade)と名付けられた。ピーター・パーカー(PP)やブルース・バナー(BB)と同様に、姓と名が同じ頭文字なのだ。パーカーやバナーのようなスーパーヒーローのようにと。。。
そんな彼が別の存在になれる場所、それがオアシスである。
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謎解き開始
オアシスの創設者の遺言を聞き、主人公のウエイドは、謎解きに挑むことになる。三つの謎の争奪戦そのものは、種明かしになってしまうので書かない。争奪戦の中で、ウエイド(アバターは「パーシバル」)は、ごっついエイチやAKIRAのバイクに乗るアルテミス。ダイトウ、ショウと交流を深めていく。
彼らはオアシスの争奪を目論むIOIというネット企業と争うことになる。
現実世界と仮想空間の行ったり来たり。
ウエイド、ウエイドのライバルで恋の相手アルテミスは、現実世界ではサマンサという。この2人はオアシス、現実世界とも、それなりの個性は感じるが、エイチ(現実世界ではヘレン)、ダイトウ(トシロウ:森崎ウィンさん。役名は故三船敏郎さんへのオマージュ)、ショウ(ツァオ)の3人は、現実世界ではあまり厚みがない。あくまでも脇役である。
なお、サマンサは容姿にコンプレックスを抱えている。彼女もウエイドと同様、悩みを抱えながら生きている。
随分近所なんだ...
悪口を言えば、地球上のどことでもつながるVR世界なのに、主要5人も悪役であるIOIという企業も、何となく「徒歩圏内」に居たり、存在する。じゃあ、この映画はダメなのか。
否である。(^^)/
共にたたかう仲間、それなりに悪い人
スピルバーグ作品の何か定番イメージだと思う。僕は「童心」というと大げさだが、色々な思い出にひたり、作品を面白く見ることができた。
監督は仮想現実での出会いが、現実世界の出会いにつながる可能性を作品で見せてくれた。何となくだけど、恋人同士ならば、仲間ならばこうであってほしいというような、監督のメッセージを感じた。
メカゴジラとガンダムの決闘
注目である。ただし、デザインはガンダムだが、動きはZZ、Strike Freedomのように見えた。
音楽は聴いたことがあるものが多い!
メカゴジラの登場シーンには、伊福部昭が当たり前のようにかかる。
全体の劇伴もどこかで耳にした曲調。音楽担当はBACK TO THE FUTURE等で有名な、アラン・シルヴェストリである。
そもそもハリディ-は誰だ?
オアシスを組み上げたプログラマーのハリディー、ビジネスパートナーのオグデン・モロー(サイモン・ペグ)と袂を分かつことになる。色々な意味で2人の天才たち。マイクロソフトのビル・ゲイツとポール・アレンや、アップルのスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックにも見える。ただ、ハリディーだけを注目すると、それはスピルバーグ自身の投影なのではないか。映画を見たあと、そんなことを考えた。ゲーム作者として、世界にオアシスを与えたハリディー。映画監督として現実世界に様々なものを見せるスピルバーグ。ハリディーとウエイドの関係は、監督と観客の関係に重なる。
不謹慎だが、こんなことを思った。
『まさか、本作、監督の遺言的なものじゃないだろうな。
それは、ぜ~ったいにイヤだぞ。
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GW推奨の1本である。
4.5かな。
ピーター・パーカー:スパイダーマン
ブルース・バナー:超人ハルク