デザリアムの巨大移動要塞グランドリバースが新都湾岸部に降着。地球を制圧したデザリアムの聖総統スカルダートが演説を行い、地球の未来を変えるという彼らの目的が明らかになる。一方、極秘指令を受けて地球を出発した古代進らかつての宇宙戦艦ヤマトクルーたちは、新生ヤマトが待つイカロス天文台に到着する。 |
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デザリアム
彼等の語るところによれば、自分たちは「未来から来た」のであり、「地球人」の末裔とのこと。彼等は彼等の時間軸から2207年の地球に来たことになる。なぜそのようなことが可能になったか。それはひとえにヤマトのなしたことによる。ヤマトの行動が彼等の時間軸における未来に影響を及ぼした。時空結節点を発生させたのだ。
2207年に来たデザリアム・聖総統スカルダートは言う。「人類と敵対する意思はない」「1000年後の地球を救うことが目的」と。それは真実なのか。信じる者たちと、そうでないものたちとの間で地球社会の分断が起きる。圧倒的な武力の前に、従うしかない地球社会。そのころ山南指令以下旧ヤマトクルーは、イカルス天文台に於いてデザリアムへ対応するため密かに準備を進めていた。
評価が難しい
前作で森雪と生き別れの古代は、半分死んだようである。生きる意味が失せている。ヤマトにも僚艦アスカ(補給艦)にも、居場所はない。ものがたりとしても非常に存在感が薄い。それは奇跡的に助かった森雪も同じである。
古代守とスターシャの一人娘は少し成長している。デザリアムが探すものは、《イスカンダルの欠片》と《女王のエレメントを引き継ぐ存在-サ-シャ》である。古代は森を失い、サーシャまでデザリアムに奪われる。2199の熱血古代くんはもはやいない。
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この先どうなるんだろう。
派手な戦闘シーンはない。ものがたりの進行は丁寧と言えば聞こえはいいが、やや間延び感がある。前作で総監督の福井晴敏は『第一章に関しては「ヤマトよ永遠に」をなぞった部分の方が多いのですが、原作通りなのは今回だけ。第二章からは大暴走を始めます。』としていた。
・・・まだ、大暴走ではない。
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第三章「群青のアステロイド」は’25年4月11日公開決定。
このペースで全七章立てだと、あと2年半。庵野版ヤマトの公開に、おいつかれるか?