11月15日から2週間限定でリバイバル上映されている。リバイバル、知らなかった。MOVIXさいたまで公開である。
西暦2400年。ナノハザードによって地球は荒れ果ててしまい、人類のほとんどが知能だけを電脳世界に残して生活するようになっていた。そんな電脳世界の住人にして捜査官であるアンジェラは、圧倒的戦闘脳力を誇るスーツ「アーハン」を装着し初めて地上世界に降り立つ。地上世界の調査員ディンゴと一緒に旅をする中、さまざまな人物と対峙(たいじ)し、戦いを強いられていくことになる。 |
楽園追放 -Expelled from Paradise-(’14)
1度テレビで見ているが、劇場で鑑賞したかった作品。作品のサイトを調べたところ、’17年3月26日(日)東京MXで放送。7年半も前だが、強烈な印象が残っている。
ものがたりは面白い。キャラクターも個性的。荒れ果てた地上世界はホコリまみれ。そこに降り立った主人公アンジェラは、ボディースーツのそこここの が印象的。あまり日本のアニメでは見たことがない色使いに見えた。
アンジェラ・バルザック
電脳世界ディーヴァのシステム保安を担当する三等官。
とても優秀。フロンティアセッターのハッキングの捜査担当。彼女は自分なりの強烈な正義感に突き動かされている。
通常は電脳パーソナリティーとして実体(からだ)を持たない存在。捜査のため生身の身体を得て地上に降り立つ。他のエージェントを出し抜くため、彼女はボディの培養期間を短縮、16歳相当の肉体年齢で地上世界へ出向く。
ディンゴ
アンジェラのバディー。地上のエージェント。
現実世界を生き抜く知恵と技術を持つ男。ものがたりの中で年齢設定はないが、30代半ばのキャラクターだろう。
こんなおじさんに少年は憧れるかもしれない。
二人の会話のやりとりが面白い。最初は地上世界の住人を見下して、高飛車なアンジェラがディンゴを押しまくる。しかしあることから二人の相互理解が深まり、バディーとして問題のフロンティアセッター捜索をすすめることになる。
フロンティアセッター
ディーヴァにハッキングを仕掛けている謎の存在。
フロンティアセッターの何とも言えない話し方。メタティックな声が劇場に響く。先述の通り、自分は本作をTVで見ているが、やはりいい。
ものがたり後半、彼(で、いいのかな)の正体とraison d'êtreが徐々に判明する。あらすじは覚えていたのだが、劇場で見てもわくわくした。
細かいことを書くとネタバレになるので、ここでストップ。
クライマックスの戦闘シーン
文句なくぞくぞくするドンパチである。大きいスクリーンでのアンジェラ暴れっぷりは見ていて楽しい。
SFが好きならば、劇場で鑑賞すべき作品だと思う。
本作、正式タイトルは『楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary- 4Kアップコンバート版』である。
なお、’26年に新作が公開される。