...とは?
「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」という用語は、気象学の専門用語として以前から存在していた。一般のニュースやメディアで頻繁に使用されるようになったのは、’10年代以降らしい。
’21年12月や’22年1月の大雪の際に、この現象が注目され、一般にも「JPCZ」という用語が浸透し始めた。
意味は浸透したと言えるのかな。
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JPCZはJapan sea Polar air mass Convergence Zoneの頭文字
この現象を説明する用語には、もっと見聞きした者にきちんと伝わる表現が求められるだろう。日本海寒帯気団収束帯が何をもたらすのか、ハッキリ伝えようという工夫が感じられない。一番大事な情報「大雪」が伝わらない。「JCPZがあり...」なんて✕(論外)である。それならば日本語をそのまま言う方がいい。アルファベットだけでは、報道に使われる表現としては、評価Fで不合格だ。一部「線状降雪帯」とする例もあるようだ。学術用語ではないけど、「説明訳」としては降雪帯の方がまだましだと思う。
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「翻訳、訳語作りは難しい作業だ。」で、「線状降水帯」という用語について感想を書いた。「連続して雪を降らせるJCPZ」のようないい方をすべきではないか。