<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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家族で花火大会に出かけた。

どういうわけか花火大会は夏の暑い盛りにしか実施されないという欠点がある。
どうして真冬の極寒の季節には行なわないのだろうか?
鍋料理をつつきながらの花火見物、なんてのもオツだと思うのだが、謎である。

USJやTDLでは季節に関係なく花火を上げていると思うし、甲子園ではホームランを打つだけで掲示板に花火が映し出されるのだから、「花火は真夏に打ち上げなければならない」という法律は存在しないはずだ。
せめて春先や秋口の涼しい季節に実施してくれれば、もっと快適に花火鑑賞が楽しめるのに、よりによって最も暑い季節に実施する、その習慣に腹が立つ時がすくなくない。

ミャンマーのシャン州の州都タウンジー市で毎年開催される気球祭(気球で打ち上げる花火大会)は、あのクソ暑い南国の最も過ごしやすい10月に実施される。
軍政批判ばかりせずに少しは、南国ミャンマーを見習っていただきたい、と思う私なのであった。

と、いうことで、汗をだらだら流しながら、雑踏の中を埃まみれになって歩いていると、たくさんの屋台が並んでいるエリアに到着した。
りんごあめ、ヨーヨーすくい、焼きそば、フランクフルト、くじ引き、回転焼き、などなど。
お祭りの屋台は子供ならず、大人もウキウキしてしまうところがある。
私は子供の子、綿菓子以外の食べ物は買い求めることが許可されず、お祭りイコール綿菓子、という感覚が今も残っている。

「金魚すくいしたい」

と小学生の娘がリクエストに応えて、金魚すくいの屋台を訪れた。

「子供1回 300円。 大人1回400円」
と、店の柱にぶら下げられたプラスチック製のダンボールの切れ端にマジックで書かれていた。

屋台、というか縁日の各種料金は非常に高い。
どうしてこうもバカ高いのか、理解に苦しむ。
例えばパックに入った焼きそばが500円。
缶ビール1本が500円。
アラブのサンドイッチ、ケバフが500円。
どれもこれも超インフレ価格だ。

金魚すくいを私がしようと思ったら400円も取られてしまうので、娘ひとりでチャレンジしてもらうことになった。
毎日食べているランチより高価な金魚すくいなど、したくなかったのだ。

「掬えなくても1ッ匹あげるよ」
と看板に。
「但し、袋代100円」

1枚数円のビニール袋を100円で販売。
金魚はタダ。

それにしても金魚すくいはよくできたビジネスだ。

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