書店で面白そうな本はないかと物色していたら、経済コーナーで妙なタイトルの本を発見。
「ヘッテルとフエーテル」
なんじゃい、これ?
手に取ってパラパラとめくると、なんと童話らしい。
それもかなりのパロディ。
「なんで童話が経済コーナーに?」
と発行元を確認したら「経済界」。
あの硬派な雑誌「経済界」の手になる本なのだった。
著者名は、と確認したら「マネー・ヘッタ・チャン」。
再び。
なんじゃい、これ?
と相成った。
最初の2~3ページを読んで見ると、そこにはグリム童話をベースにした経済パロディが描かれていた。
なかでも、中の1エピソード「アホずきんちゃん」には脱帽し、日頃へそ曲がりな本ばかり読んでいる私にはピッタリの本ではないかと、早速購入することに決めレジに向ったのだった。
で、要はこの本はなかなか素晴らしい経済解説本で、フリーターやパーぷーOLなどの個性が、新聞や雑誌などで目にするリアルな経済事件や話題と絡められており、実に面白い。
「断っることを正しいと思う女経済評論家」
「マガジンを送るためにメールアドレスを売買して荒稼ぎしているインターネットショッピングサイト運営会社」
「必ず儲かる株ニュースの会社」
(以上、正確に表現できていませんが、そんな内容が書かれています)
などを皮肉たっぷりに茶化しているのが、これまた面白い。
経済の仕組みに疎い人にはもちろんのこと、良く知っている人にも楽しめる一冊だった。
なお、経済の失敗で身に覚えのある人には楽しめない一冊であることも間違いない。
~「ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話」マネー・ヘッタ・チャン著 経済界発行~
| Trackback ( 0 )
|
|
|