箕面の森は大阪府の北摂地域のメジャーなハイキングコースで、春夏秋冬季節を満喫できる場所として知られている。
特徴はなんといっても交通の便が良いこと。
その入口は阪急電車箕面駅前にある。
阪急の箕面駅は宝塚線の急行で梅田駅からわずか約15分ほどの石橋阪大前で箕面線に乗り換え約5分で到着する。
乗車賃も梅田からたったの270円。
都心からのトンデモ便利なハイキングスポットなのだ。
石橋阪大前駅からわずか5分程度ということは大阪空港からも至近距離で、トランジットの待ち時間の間にハイキングができるという場所でもある。
尤も大阪国際空港といいながら国際線は一便も飛んでいない国際空港なのでトランジットシている人を見かけることはないが、そんな場所のハイキングスポットなのだ。
今回、紅葉を観るために私は初めてこの箕面の森へハイキングにでかけることになった。
正直に言うと生まれてはじめての箕面訪問なのであった。
大阪に生を受け、育ち生活して半世紀。
こんなにメジャーなスポットに行ったことがないという我ながら貴重な経験だった・
今回は箕面駅から箕面の滝、勝尾寺を歩き北大阪急行線(メトロ)御堂筋線千里中央駅に至るというかなりの距離を歩いた。
その中で大きなトラブルもなく紅葉を楽しんだのだが、一つだけ心残りができた。
それはお猿にちっとも出会わなかったこと。
箕面といえばお猿さん。
野生の猿共がハイカーの弁当をつまみ食いする、おやつを奪う、子供に喧嘩をうる、などその悪行はかなり有名で、箕面の名物であったはず。
そのお猿さんたちに一頭も出くわさなかったのだ。
正直猿が多いだけに周辺でもトラブルが少なくないのは知っていた。
例えば大阪大学の吹田キャンパスも大して遠くないので、ここにお猿さんが現れると大変なことになるということを耳にしたことがある。
「えらいこっちゃ!実験動物が逃げ出したかも!」
と言う具合に。
もし本当に医学部あたりから頭にアンテナを埋め込まれたようなお猿さんが逃げ出したらテレビのニュースになるわ新聞記事になるわ、動物愛護団体から突き上げを食らうわ、周辺住民からなんと言われるかわからない。
実際そんなことは起こっていないのだが、きっとそうなるに違いない。
それほどここのお猿さんは有名でもある。
ハイキングコースの途中に箕面市野猿管理事務所なるものもあったのだが、事務所員の姿はお猿さん同様に見かけることがなかった。
箕面のお猿さん、どこいったんや?
初めての箕面の森のたったひとつの期待はずれだった。