Think Like a Freak
フリークは、日本語で言うと「マニア」に近い意味。
友人から「アメリカで売れている本があるんだって・・・」と言っていた一冊。
その訳本が出版されました。
全米で50万部売れた本だそうです。
ゼロベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる
スティーヴン・レヴィット&スティーヴン・ダブナー著 櫻井裕子訳
ダイヤモンド社 1600円+税
著者は、シカゴ大学経済学部教授のスティーヴン・レヴィットさんとジャーナリストのスティーヴン・ダブナーさん。
2人のスティーヴンの共著です。
レヴィットさんは、ノーベル経済学賞の先行指標であるクラーク賞を受賞。
犯罪経済学の権威でもあります。
著書には、「ヤバい経済学」があります。
日本人がネイサンズ国際ホッドドッグ早食い選手権に勝てた理由、
銃規制は犯罪率の減少とは関係がない?ということ、
銀行のデータからテロリストを割り出すこと・・・といった興味深い事例が続々と出てきます。
目次
第1章 何でもゼロベースで考える バイアスをゼロにしてアプローチする方法
第2章 世界で一番言いづらい言葉 「知らない」を言えれば、合理的に考えられる
第3章 あなたが解決したい問題は何? 問題設定を変えて、すごい答えを見つける
第4章 真実はいつもルーツにある ここまでさかのぼって根本原因を考える
第5章 子どものように考える わかりきったことにゼロベースで向き合う
第6章 赤ちゃんにお菓子を与えるように 地球はインセンティブで回っている
第7章 ソロモン王とディビッド・リー・ロスの共通点は何か? 庭に雑草を引っこ抜かせる方法
第8章 聞く耳を持たない人を説得するには? その話し方では100年かけても人は動かない
第9章 やめる 人生をコイン投げで決める正確なやり方
同書のキモは、壁にぶち当たったり、成果が出ないときには、一度、ゼロに戻れということ・・・と理解しました。
ともすると、気合と根性で頑張る、逃げない、最後までやり遂げる・・・といった理想論だけでは、世の中大変・・・もっと別の方向性、方法論があるのです。
同書の最後のセッションでは、「コインを投げる」「やめる」というレトリックで、このあたりのことを解説しています。
今、困難に遭遇している人、将来についての悩みを持つ人に読んでいただきたい一冊です。