能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

がんばれ!経済産業省 元祖アベノミクスの三本目の矢をひいていただきたいものです

2016年02月21日 | 社会・経済
 
経済産業省に行ってきました・「お上」と言っても民間テイストいっぱいのサービスマインドある役所でした
所用で経済産業省に行ってきました。「お役所的」という言葉があります。杓子定規、融通がきかない、上から目線・・・といった、ちょっとネガティブな意味に使われます。昔、法...
 

経済産業省は、ホントに、がんばっているお役所だと思います。

若手官僚を中心に、民間テイストを感じさせる施策を多数打ち出しています。

しかもパワポを使って、誰でも分かるように図解、絵解きの企画書を公開しています。

他の役所では、あまり見られないものです。

ただし、それを市場、マーケット、社会に浸透させるのが、イマイチ。

マーケティング、コミュニケーション技術、インターネットの一歩踏み込んだ活用が求められていると思います。

SNSやマスメディアの活用、オピニオンリーダーの巻き込みなども含めた、浸透化戦略が必要です。


初代アベノミクスの三本目の矢・・・成長戦略実現のために、がんばっていただきたいものです。

われわれ民は民間で、日々努力を重ねていきます。

経済産業省・・・今、一番期待している中央官庁です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中小企業、零細企業の経営 大変な2016年、何とか2020年までサバイバル、その後のパニックに備える

2016年02月21日 | 本と雑誌
 
現役バリバリの中小企業診断士が書いた企業経営者のための本 社長は自責と行動で荒波を乗り越える!
やっぱり!社長の責任 伸びる会社とつぶれる会社今瀬勇二著 明日香出版社 1600円+税著者の今瀬さんは、中小企業診断士。イマセ総合経営研究所の代表者。「はじめに」にあるように著...
 

数字上は改善が見られるデフレ経済。

ただ、実態は、GDPとは異なり、まだまだデフレの影がいたるところに見られます。

伸びない売上高、人手不足、消費税増税、乱高下するマーケット・・・。

キャッシュは市場にジャブジャブなのに、本当に必要な企業には回らず・・・。

さらに、アベクロコンビによるマイナス金利の導入・・・。

中小企業、零細企業の経営は、本当に大変です。

 

ちょうど一年前に中小企業診断士・今瀬勇二さんが書かれた「伸びる会社とつぶれる会社」。

経営の原理原則をコンパクトにまとめた一冊です。

中小企業は、ヒト、モノ、カネ、情報という経営資源に限りがあること・・・

その方向性と配分をジャッジするのが社長。

攻めだけでも駄目、守りだけでもダメ・・・。

攻守のメリハリ、バランスが求められます。

今瀬先生は、その重要ポイントを分かりやすく整理されています。

 

2020年のオリンピックイヤーまでは、現在のような経済状況で進んでいくものと考えています。

が、

その後の状況は、きわめて不透明。

過去の歴史を見ると、大きな経済減速、リセッションというのが景気パターンです。

とすれば、

2020年までに、ムリ・ムダ・ムラをそぎ落とし、可能な限り体質を強化。

出来れば、余裕資金、キャッシュを備蓄しておきたいところです。

2020年まで、あと4年・・・。

中小企業の親父さんにとって、大切な期間になると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下に見る人 酒井順子節が炸裂 よくぞ、言っていただきました!サラリーマンのストレス解消に役立つ一冊

2016年02月21日 | 本と雑誌

酒井順子さんの文庫新刊が刊行。

2012年に出版された同書に加筆、修正して文庫化された一冊です。

下に見る人 

酒井順子著 角川文庫 560円+税

 

酒井さんの切れ味鋭いエッセイは、そのまま・・・今まで何だか言葉に出来なかったことをナイフでスパっと切っちゃいます。

 

会社組織では、やれコンプライアンスだ、セクハラだ、パワハラだと喧しい空気が蔓延し、職場で使えるコトバ、ボキャボラリィがどんどん減少していっています。

のままいくと、ホントーに、会社や職場での会話というものがなくなってしまい、無機質なメールやグループウェア、PCのディスプレイ上だけのやり取りになるかもしれません。

 

「下になりたくない。上であり続けたい。」という欲求によって動くことの何と多いことか。その欲求を満たすには、努力して上に行くことが一番であるわけですが、努力の苦しさにふとため息をついた時、脇で目に付くのは「他人を下に見る」という、甘い誘惑。その欲求に応じる時の快感はまた、癖になるものであり・・・。

「下に見たい」という欲求。それは、日本にとっての大きな病巣でありつつ、同時に小国日本をここまでの経済大国にした原動力の一つのような気もするのです。

 

同書では、「負け犬論」で一世を風靡した酒井イズムを通奏低音として、「下を見る」とはどういうことなのかを自叙伝の中で解き明かしていきます。

特に、中学生、女子高生、女子大生・・・そして、広告代理店に入社して3年で辞めるまでの、実話(!?)は、捧腹絶倒です。

酒井さんは、大金持ちのお家ではないけれど、お嬢さんであり、深窓の令嬢・・・。

小職の周りにも・・・いました。

アタマはいいのだけれど世間知らず、言葉は超丁寧なのだけど相当程度の裏がある・・・失礼!

ちょっと付き合いづらい・・・です(笑)。

大学に入ったとき、付属高校から上がってきた山の手のお嬢さんやお坊ちゃん(失礼!)とのコミュニケーションに壁というか、違和感があったことを思い出します。ちゃんと社会人になっているんだろうなあ(笑)。

 

同書では、話題に取り上げることが、ちょっとタブーともいえるネタを堂々とラインナップしています。

 

エンガチョ

ニックネーム

偏差値

センス

女子高生

地方出身者

男尊女卑

組織

結婚

身長

おばさん

上から目線

ブス

下種(ゲス)・・・

 

女性総合職と「女の幸せコース」、「負け犬の遠吠え」論、玄人女性と素人女性、従軍看護婦としてのサラリーマンウォッチャー、出世論・・・。

酒井さんの切り口は、残酷なほどの切れ味・・・ブチ切れる人もいるかもしれません(笑)。

 

しかし、組織というものから離れて久しい今になってみると、思います。出世戦線から早々に離脱していたあの人たちは、実は幸せだったのではないか、と。その手の人は、いつもデスクにいないか、いつもデスクにいるかのどちらかでした。

 

昨今、素人女と玄人女の境目が、はっきりしなくなってきました。

 

「なぜ結婚などする気になったのだろう」「よくやるなぁ」と、結婚する友人をびっくりしながら眺めていたものです。今思えば、その感覚こそが敗因でした。

 

考えてみれば、ごく小さな子供を体育の授業の時に身長順に並べるというのは、非常に残酷な行為です。

 

昔、ある女性先輩から、「チビ、デブ、ハゲ。この3人の男性がいたら、絶対に揶揄してはいけない人は、チビなのよ。」と、忠告を受けたことがあります。

「デブは痩せられるし、ハゲは隠せる。でも、チビだけはどうしようもないのだから、相手の気持ちを深く傷つけることになるの」と。

電車の中で必要以上に股を広げて座っているのは、そういえば低身長の男性が多い気が。ボディビルに励んでいるのも、低身長の男性が目立つもの。

 

近年、格差社会に反対するデモが各地で発生していましたが、彼等はその「有能なほど、稼いだほど偉い」という物差しに反発しているのでしょう。一度、「年上ほど偉い」ということにしてみたら、彼等の不満は案外、解消されるのかもしれません。

 

最近思うのは、

「姑を看取った人というのは、何か神々しい光を放っている」ということなのです。

 

フェイスブックなどを眺めていても、「多忙ハイによる多忙選民意識」を、しばしば見ることが出来るのでした。

 

大阪に行くといつも「大阪のおばちゃんになりたい!」と思うのです。

 

美人はお金についてくる。これは、一定レベルの事実です。と言うより、お金についてくる美人が世の中には確実に存在する。(中略)美女と野獣ならぬ、美女と不細工(それも並々ならぬ)というカップルが世には少なくありません。

 

女性は、異性の前では決して「ブスが嫌いだ」とは言いません。しかしいざ同性の前、それも自分と同等レベルの容姿を持つ友人の前に出ると、激しいブス差別の言葉を吐くのです。(中略)その手のことを言いがちなのは、容姿ヒエラルキーにおいて、中位に位置する人です。

 

大きなお世話だと思いつつ、直球ストライクを投げ込んでくる著者には脱帽です。

恐れ入りました・・・。

鋭い切り口のナイフを持つ酒井順子さん。

怖いもの見たさもあり(笑)、一度、居酒屋で飲んでみたい作家の一人です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする