週末の土曜日の朝・・・。
必ず、セカオワのアルバム「Tree」で土曜日をスタートします。
お休みモードへの切り替えです・・・たとえ、仕事があっても・・・
SEKAI NO OWARI・・・久々に、ドキドキ感、ワクワク感のあるバンド。
先日も、若い人たちと飲み屋でカラオケ・・・。
「えっ、セカオワなんて歌うんですか?・・・」
大きなお世話です・・・セカオワの世界は、年齢を超越します・・・笑。
RPGで結構盛り上がり、よせばいいのに、Dragon Nightまで行っちゃいました・・・持ち歌盗ってゴメン!
謎だったセカオワの世界も少しずつ、明らかになってきました。
Fukaseくん、Saoriくん、リーダーNakajinくん、そしてDJ LOVEくん。
よくもまあ、これだけの才能が集まったと、感心!
そのセカオワの世界を、宗教学者の視点で解説した一冊が刊行されました。
著者の中村さんは、東大大学院で宗教学を専攻した文筆家。57歳。
セカオワだけで、200ページを超える著作を出されました。
SEKAI NO OWARIの世界 カリスマバンドの神話空間を探る
中村圭志著 サンガ刊 1400円税
◆目次
1 終末・・・幻の命
2 カリスマ・・・スターライトパレード
3 死・・・眠り姫
4 テロス・・・RPG
5 公案・・・Death Disco
6 アルケミー・・・炎と森のカーニバル
7 超越・・・Dragon Night
8 全曲の私的ガイド
著者中村さんも、小職と同じように、Fukaseくんの世界に魅了されていることが、同書から伝わってきます。
著者は、セカオワの特徴として、
1 子供っぽさ
2 理屈っぽさ
3 越境性
をあげています。
そして、この4年間の中で、
青春バンドからアニソン型J-POP、そしてサーカス団型カーニバルに進化。
今では、お茶の間総合芸術となっていると指摘しています。
ウンウン、まさに、そのとおりだと思います。
中2病バンドだとか、意味分かんねえといった声のあることも知っています・・・。
しょせん音楽なので、好みや趣味、嗜好性の話です。
著者の言う、「セカオワと新世紀エヴアンゲンオン似ている説」にも賛同!
碇シンジがFukaseくんであれば、Saoriくんは綾波レイ・・・ですね。
「RPG」の歌詞・・・。
この曲は、FukaseくんとSaoriくんが喧嘩、仲直りのために曲を作ろうということになり、「空は澄み渡り 海を目指して歩く」の部分を彼女が作詞、そのほかは彼が作ったそうです。
中学時代からメンタル部分ですごいダメージを受けたFukaseくん・・・ADHD(注意欠陥多動性)やパニック障害で、最後は入院・・・それに、寄り添い、励ますSaoriくん・・・微笑ましい世界です。
高校もちゃんと行けなかった天才Fukaseくん・・・。
音大を出たピアニストSaoriくん、大学院で工学を学んだNakajinくん、明るいムードメーカーのDJ LOVEくん・・・異なる才能が天才を支えるというフォーメーション。
これは、ドラッカー博士が唱えた「未来の経営・マネジメント」組織に近いものがあると思います。
毎日のようにテレビに出てくるJ-POPやK-POPは、メンバーみんなが同質化・・・スタイル良くてカッコよくてコスチュームもおんなじで、ダンスもピッタリ合っています。
異質の集合体セカオワと対極・・・ジャニーズあたりで、トランシーバーをマイクがわりに歌う・・・なんてことをしたら、グループから外されます・・・笑。
まずは、一人200万円ずつ出して、ライヴハウスを造る。
その頃は、きっとビンボーだったでしょうに・・・。
ビートルズだって、ストーンズだって出来なかったこと・・・。
まさに、ビジョンマネジメント!
スゴい、セカオワです。
それに、Fukaseさんと両親との関係・・・。
良好だったといいます。
ボクの息子だったら、家を追い出したかも・・・。
出来たご両親です。
彼も言っています。
「ボクと同じような悩む人たちのためにも、成功しないと!」
「方法」という悪魔に憑りつかれないで
「目的」という大事なものを思い出して・・・(RPG)
これって、VE・・・バリューエンジニアリングじゃありませんか?
目的-手段で機能を追求するVE。
原因-結果の関係で「犯人探し」をするQC(品質管理)とは異なり、VEは「恋人探し」と言われています(余談です)。
「世間」という悪魔に惑わされないで
自分だけが決めた「答え」を探して(RPG)
そうそう、そのとおり!
人はそれぞれ「正義」があって、争いあうのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があると思うんだ(Dragon Night)
セカオワの創作スタイルでは、多作はムリ。
しかたありません・・・。
全てを振り絞って絞り出すクリエイティビティ・・・一曲一曲が、彼らのスピリット・・・。
量産に走らず、いい曲をじっくりと時間をかけて、創り続けて欲しいものです。
セカオワ論を語り始めると、一日終わっちゃいそうです。
セカオワ・・・。
今度、ピエロのコスプレで、コンサートに乗り込んでみたいと思います・・・笑。