WORK RULES!ワーク・ルールズ!
ラズロ・ボック著 鬼澤忍・矢羽野薫訳 東洋経済新報社刊 1980円+税
グーグルと言えば、米国でも日本でも「働きたい会社」のトップ3に入るグッドカンパニー・・・良い会社と言われています。
今回の一冊「WORK RULES!」は、グーグル人事担当上級副社長が綴った一冊。
いったい何が違うのか?興味深く読みました。
◆目次
第1章 創業者になろう
第2章 文化が戦略を食う 社員に自由を与えれば驚くようなことをしてくれる
第3章 レイク・ウォビゴンの幻想 なぜ、採用は組織における唯一にして最重要の人事活動なのか
第4章 最高の人材を探す方法 グーグルの自己複製する人材マシーン
第5章 直観を信じてはいけない
第6章 避難所の運営は避難者にまかせる マネジャーから権力を取り上げ社員を信頼して運営をまかせる
第7章 誰もが嫌う業績管理と、グーグルがやろうと決めたこと 評価や報酬ではなく、個人の成長に焦点を合わせることによって業績を改善する
第8章 2本のテール 最大のチャンスは最低の社員と最高の社員にある
第9章 学習する組織を築こう 最良の教師は社内にいる
第10章 報酬は不公平でいい 同じ仕事でも報酬に大きな差があってかまわない
第11章 タダほどステキなものはない グーグルの人事プログラムの大半は誰でも真似できる
第12章 ナッジ・選択の背中を押す 小さなシグナルが振る舞いを大きく変える
第13章 人生は最高のときばかりじゃない
第14章 あなたにも明日からできること
あとがき 世界初のピープル・オペレーションズ・チームを築く
同書の中のクライマックスは、第14章の「あなたにも明日からできること」。
グーグラー(グーグル社員)のワークルールが10個にまとめられています。
当たり前だけど、実際の職場で実行することが、なかなか難しい事項が並んでいます。
1 仕事に意味を持たせる
2 人を信用する
3 自分より優秀な人だけ採用する
4 発展的な対話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない
5 2本のテールに注目する
6 カネは使うべき時は惜しみなく使う
7 報酬は不公平に払う
8 ナッジ きっかけづくり
9 高まる期待をマネジメントする
10 楽しもう!(そして、1に戻って繰り返し)
日本でも、ヤフーや楽天、サイバーエージェント、ソフトバンクなどのIT企業では、様々な人事・労務施策が展開されてはいます。
ただ、グーグルまでのブレークダウンが出来るかというと、それはまた別な問題のようにも思えます。
人事労務教育担当者、必読の一冊だと思います。