こころ、真実は、

如月十九日、菫―sincerity
誠実だったなら、は、あなた?
それとも、僕?
「あったかくなった…かな、」
見あげる青空もう春、それくらい陽ざし明るい。
春麗、そんな瞬間もう近い庭の足もと、頬笑んだ。
「今年も咲いたんだね…」
微笑んだ先、紫一輪が明るい。
ほのぼの陽だまり紫色、その色彩あざやかに瞳こぼれた。
「どうして…ぼやけるのかな、」
ぼやけてしまう、色あざやかに見えなくて。
この一輪のよう鮮やかならいい、あなたの心も。
けれど現実メールひとつ滲ませる、わからない。
「どうして…?」
唇こぼれる疑問、あなたの心ただ探している。
どうして鮮やかに見えない唯ひとつ、君の心。
『ずっとひとりだけだよ…』
ほら?蘇る君の声、もう過去だ。
だって君の今はもう違う、今は。
「…、」
ほら声もうこぼれない、君の為には。
それくらい隔たってしまった、遠く。
それでも君の傍にいたのに、過去は?
「…どうして?」
声こぼれる、想い香らせて。
もう消えてしまった幸福に。

【菫スミレ:花言葉「謙虚、貞節、小さな幸せ、誠実、愛」】

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2月19日誕生花、菫スミレ

如月十九日、菫―sincerity
誠実だったなら、は、あなた?
それとも、僕?
「あったかくなった…かな、」
見あげる青空もう春、それくらい陽ざし明るい。
春麗、そんな瞬間もう近い庭の足もと、頬笑んだ。
「今年も咲いたんだね…」
微笑んだ先、紫一輪が明るい。
ほのぼの陽だまり紫色、その色彩あざやかに瞳こぼれた。
「どうして…ぼやけるのかな、」
ぼやけてしまう、色あざやかに見えなくて。
この一輪のよう鮮やかならいい、あなたの心も。
けれど現実メールひとつ滲ませる、わからない。
「どうして…?」
唇こぼれる疑問、あなたの心ただ探している。
どうして鮮やかに見えない唯ひとつ、君の心。
『ずっとひとりだけだよ…』
ほら?蘇る君の声、もう過去だ。
だって君の今はもう違う、今は。
「…、」
ほら声もうこぼれない、君の為には。
それくらい隔たってしまった、遠く。
それでも君の傍にいたのに、過去は?
「…どうして?」
声こぼれる、想い香らせて。
もう消えてしまった幸福に。

【菫スミレ:花言葉「謙虚、貞節、小さな幸せ、誠実、愛」】

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