萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚286

2014-12-03 01:00:01 | 雑談寓話
From:御曹司サン
本文:もう他人だって解かってるけど裏切られた感じする。
   こんな訳わかんないメールしてごめん、吐きだしたかった。

なんてメールを花サンが見せてくれた6月土曜@ドライブ、、

「もう他人だって言ってるから元恋人なのは確定だと思うんだよね、それで裏切られた感じってあるでしょ?だから元カノが新しい恋人と一緒にいるとこ見たのかなって、」

っていう推理を花サンは言い、

「元恋人が元カノだって思う根拠は?笑」
「あ、もしかして元カレが今カレといたってこと?」

なんてカンジに核心ニアミスな質問されて笑った、

「バイセクシャルってジャンルもあるだろ?笑」

身近に実例あるしね?笑
なんて意図と笑いかけて車また走りだして、で、花サンは言った、

「あー…元カレが彼女といるとこ見ちゃったんだ、もしかして結婚しますとかソウイウ話?」

この正解、ある意味いちばんショックな結末だ。
そう思ったまんま言った、

「御曹司クン今、かなりショックだと思うんだよね?同性愛にひっぱりこんだヤツが先に堂々幸せになっちゃうワケだから、」

同性愛であること、そのリスクが今の御曹司クンを追いこんでいるワケで、
その原点が逆の方向へ向かってしまう、そんな現状に花サンは訊いてきた、

「ね、それって御曹司サンが同性愛であることを重荷にしかけてるってこと?」
「重荷ではなくてもリスクだって自覚はあると思うよ?笑」

答えながら改めて哀しいなって思った、
だって御曹司クンは重荷だと絶対に認めないだろう?それでも苦しんでる今を言ってみた、

「花サンに着たメールの日付で解かると思うけど、御曹司クンが元カレの結婚話を知ったのは例の出張前だろ?それで自分より先に幸せになられることが悔しくて寂しくて、だから出張先で城戸さん(仮名)と二人きりになって優しくされて血迷ったらしいんだよね。それがヤバイことだって判断もつかないくらい追い詰められてるのは本音だと思うよ、」

御曹司クンにとって結局は、城戸さんへの想いはアテウマみたいなもんだ。
孤独感&片意地がアバンチュールに駈けこんだ、そんな哀しい短絡的な状況に彼女はため息吐いた、

「あー…確かに可愛そうだなっては思うな、でも周り見えていなさすぎだよね?」
「それくらいショックなんだろね、全否定された気がしてさ?笑」

応え笑いかけて花サンまた考えこんで、そのヒントに言ってみた、

「御曹司クンはバイセクシャルだからこそ悩んだり傷つくことも沢山あるだろ?そういう痛みがあってもさ、元カレな幼馴染クンを大切に想ってるからゲイ寄りのバイなことも大切な自分の一部って想えるんだよ。でも幼馴染クンがゲイであることを棄てて結婚するってなると、ゲイになった原点に裏切られたって感じても仕方ないよね?」

なぜ御曹司クンは幼馴染クンが結婚することを認められないのか?
それは「同性愛の原点」だからだ、そんな事実確認に花サンはため息と笑った、

「あー、なんかホント憎めなくなっちゃう、困るね?」

まじっすか 8ブログトーナメント

相変わらず眠いので短めですけどUPしました、
Aesculapius「Dryad5」+第80話「端月5」加筆まだします、Favonius「少年時譚70」校了しました。
小説・写真ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続き書こうって励みになるので、笑

取り急ぎ、



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