自己分析×客観性=安全確保
登山装備:遭難事故のNG心理
今夏も遭難事故多発してましたけど、
トンデモ遭難者がブログ閉鎖したりもあったんだとか。
ツイッター&ブログで救助してくれた警察官に逆切れした一部始終UP
↓
非難お叱り@リツイート&コメントその他
なんて顛末だったらしいですけど、
そりゃ遭難するだろーって装備&技術なヒトだなと。
で・遭難事故の起きやすい条件って何か?言うと、
「遭難したら警察or消防が助けにきてアタリマエ」
なんて安易な考えが一番の遭難原因で、笑
そんなトンデモ遭難者予備軍ホント最近多いです。
○単独行
○地図なし
○登山計画なし
○道迷いの対処も知らない←迷ったら「元来た道を戻る=登り返す」大原則を知らない。
○装備不足&レベル不足←各自装備・安全確保は自己責任
上の5つは警察・消防・民間どの山岳救助隊でもNGに挙げています。
これ5つ全部当てはまって遭難したら、そりゃー救助隊員に怒られてアタリマエ。
山の常識ワキマエナイ危険と恥をキッチリここで覚えないと、次は死ぬからです。
こーゆートンデモ遭難者は遭難時の対応をまったく出来ません。
対応できない=救助する側が無理を強いられます、そのために救助隊員が重傷・殉職した例は少なくありません。
それでもトンデモ遭難者は「救助隊員が死んだけど登山自体は楽しかった」なんて言っちゃったりします、
それくらい無謀遭難者は「自分が悪かった」自己責任が皆無です。
なぜダメなのか反省しない=学習能力が無い
ってことです、反省しないから欠点克服も出来ないワケです。
そのため同じように遭難して、次は死んでしまったなんて例も実際あります。
この8末に話題になったトンデモ遭難オバサンは単独行でしたけど、二人組女性が同じ場所で遭難した二度めに死亡しました。
で、なんで上5つダメなのか?っていうと、
1.単独行=アクシデント対応が困難。
山は危険な場所、アクシデントが普通に起きるところです。
たとえば「道迷い」のとき二人だと話し合うことで冷静になれます。
もっと差があるのは「野性獣との遭遇」クマなどに襲われる危険度は単独だとかなり高いです。
転滑落でも複数人数なら、無事なほうが救助対応&通報できるため生還できるパーセントが高くなります。
2.地図なし・登山計画なし・道迷い対処も知らない
この三つそろえば「道に迷う」条件コンプリート、笑
道迷い遭難の行く先は→崖や滝を無理に降りようとして転滑落→遭難死、
なんてこと珍しくありません。
で、こういう遭難事故は低山に多発しがちです。
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標高が低い=安全、っていう誤解が事故直結なワケです。
標高が低い山は仕事での入山も多い=作業道が多い。
標高が低い山は野性獣も多く棲む=獣道が多い。
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こういう道は登山図に載っていないものも多いです、
そのため登山ルートを知らず歩いて迷いこむ、なんてよくある話。
実際、行方不明看板よく見るのは標高2,000メートル未満の山域が多いです。
あと、よくあるのが「赤テープ」の誤認です。
登山ルートを示す赤テープだと思って辿ったら、途中で消えてしまった。
なんてよくある話で、元来た道を引き返せばいいのに無理に下るから迷います。
3.装備不足&レベル不足
水筒も各自で持たず、
運動靴でジーパンで、帽子も被らず、
手ぶらビーチサンダルで登山して、倒れそうフラフラ歩行。
+
悪天候の予兆あるのに無理に登る。
コースタイム知らず日没までに下山できない。
なんてやつら最近よく見ますけど、特に登山ツアーらしき団体サンに多いです。
登山ツアーは初対面同士+レベル違いも多く、引率の添乗員自身が山の知識皆無なんてことも。
実際に今夏、1時間以内に雷雨がくるだろうトコをムリに登っていく登山ツアー団体を見ました。
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その30分後に麓でも雨が降りだしました、山は黒雲に覆われていたので視界カナリアウトだったと思います。
夏山の午後は雷雨がよくあります。
朝露が太陽熱で蒸発して雲になり、上空で冷やされた水滴が雷雨になるためです。
そのため夏は正午には下山完了することが安全原則、そういう基本も知らない添乗員に引率されるってことです。
キャンプや散策ついでの無防備登山も多いです。
男3人組4人組によくいるし、ご家族連れでもよくいます。
たいがい「行けるとこまで行ってみよう」なんて安易な考えから登るらしいですけど、
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行けるとこまでが果てるとき=体力限界→遭難死
山で体力限界になれば「逃げられない」死を待つしかないってことです。
夏はよく無防備登山から行動不能、最悪は疲労凍死なんてこともよくあります。
夏に凍死なんてないでしょーなんて思ったら大間違い、もういちど「気化熱」について学んでください、笑
雨天の夏山は気温一気に下がります、雨でぬれた地表が冷めるためです。
人間の肌も同じこと、汗と雨に濡れた×山の強風で体温が一気に奪われます。
登山による疲労でカロリーを失ったところで体温を奪われて→疲労凍死に陥ります。
疲労凍死は夏から秋、午後の降雨が多いシーズンに多発しています。
観天望気と装備がちゃんとしていれば防げることです。
平地と山地は気象の別世界、
特にこれから秋、10月の山は降雪もありえるので雪山装備+車もタイヤチェーン必携です。
昨シーズンも11月初旬、標高2,000あたりから雪道になった林道で立ち往生している車いっぱい見ました。
登山道でもアイゼンなしで登っちゃったウッカリハイカーも立ち往生、すぐ登山中止を促しました。
そんな11月初旬@北奥千丈岳の山頂はコンナカンジです。
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ここ近年、登山がファッションみたいに流行って、
イケメン俳優がボルダリングや登山をやってる俺カッコイイーみたいなこと言ってたり、
テレビ企画で登山させて感動するでしょうカッコいいでしょうみたいなこと演じちゃったりして、
そうだ山に登ろうWEBちょっと検索、
なんてヤマレコやハイカーブログとか見て、
軽装備カッコいいとか・無理矢理コースタイムがデキルヤツとか勘違いして、
そんなこんなで無謀無防備ハイカーになっちゃって結局、迷惑かけたくせに逆ギレしたりなんかする。
なんてバカしちゃって結果、遭難死とか哀しいのでこんな記事UPしてみました。
山を歩きたい誰もが・無事安全平和に山を楽しめるといいですね。
ねえ、ちょっと聞いてよ31ブログトーナメント
撮影地:山梨県、東京都
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