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萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚69

2014-04-21 00:41:03 | 雑談寓話
こんばんわ、今夜も眠いんですけど、
久しぶりに河原で朝ゴハンしたら渓流釣りのひとを何人か見ました、でも写真は昨日の残雪@滝付近です。
で、この雑談もバナー押して下さる方いらっしゃるならってカンジで続き載せてます、楽しんでもらえてたら嬉しいんですけど、



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚69

12月26日、クリスマス明けた世間は年末だった、
職場も年末の慌しさと正月休みが来るって華やぎがナンカ明るくて、昼の時間もズレまくった、笑
それでも15時過ぎにはナントカ仕事ひと区切りして、ちょうど休憩に入れた田中さん=花サンとゴハンに出た。

「コレって昼ゴハンかな夕飯かな?それともオヤツ?笑」
「全部込みってカンジだろね、残業だろうし、笑」

とか言いながらランチ17時までしてくれてる店に行って、
丼飯おかわりし放題&惣菜大皿っていう遠慮無用な食卓で花サンが笑った、

「はい、これお土産、」
「ありがと、お姉さんと京都だっけ?笑」
「そうだよークリスマスに京都って渋いでしょ、楽しかったよ、」
「高台寺のとこ行ってみた?笑」
「行った行った、パフェ大きくて美味しくて満足、姉からも良い店ありがとうって伝えてって、笑」

そんな和やかな会話に笑って受けとった土産は某名店の茶だった、笑
可愛い茶筒に笑ってありがとうってまた言って、京都の冬をしばらく聴いた後に花サンが尋ねた。

「トモさんはクリスマス連休、楽しかった?」
「うん、ソレナリにね、笑」

笑って答えながら昨夜の続きすこし考えて、
角煮大根だかナンダカ箸運びながらな前から明るい目が笑った、

「あのメールの人とも逢ったんでしょ?告白されたってひと、笑」

ほんとストレートに訊いてくるよね相変わらず、笑
ただ率直に訊いてくるだけ、なんの他意もない、そういう明るい貌からっと訊いてくれる。
こういうとこ気楽で好きだな思いながら真昼間から正直ありのまんま話してみた、

「23は友達とフツーに呑んだよ、24は実家ちょっと帰った後にソノ人と逢って、昨日は別の人とデートだったけど、笑」

3日間のことも1行になってしまう、でも1日ごと記憶の量が違う。
そんなこと考えながら笑った前で花サンちょっと考えて訊いてくれた、

「昨日って、前に言ってた何度か告白してきた新卒の?」
「そう、いちおう付合うことになったから、笑」
「いちばん当たり障りないから気楽?」
「うん、当たり、笑」
「うーん、そういうの私も解かるけど、あまりおめでとうって言えない感じだね?笑」

困ったよう笑って花サン箸動かしながら少し考えて、
そういう貌に想ったまま笑いかけた、

「とりあえずでも恋人がいるって悪くはないよ?結婚の約束とかしたいワケじゃないし、たぶん半年モたない相手だろうけど、笑」
「なんで半年も保たないって思うの?」
「4月になったらシーズンだから、笑」
「山とか好きなタイプじゃないんだ?じゃあ長続き難しいよね、独り時間も好きな人なら良いけど、」

納得だな?そんな貌で花サン笑ってくれた。
困った感じでも明るい理解がある、そういう信頼に思うまま話した、

「お台場とか青山や六本木が好きなヒトなんだよね、でも何度も好き言ってアレコレ一生懸命してくれるからさ、一度付き合えば納得すると思って、」

お台場も青山も六本木も嫌いなわけじゃない、でも好きでもない。
そういう好みから自分とは違う相手、それでも恋愛って2文字に逆上せてる笑顔は嬉しくない訳でもない。
だけど自分から本気になれるワケ無いことくらい解りきっていて相手も早々それを気づくだろう?そんな予想に花サンは困ったよう微笑んだ。

「トモさん、ひとめ惚れされたんでしょ?」
「付合えば理想は妄想だってコト気づくと思うよ、笑」

ホントに自分を見ているワケじゃない相手、そう解ってるからトリアエズ付き合ってみてる。
きっと時間経つごと右肩下がりになるだろう?そんなこと考えながら箸動かしてたら率直に訊かれた、

「ねえトモさん、メールの人の方がホントは好きなんでしょ?」

ほら、核心ぐっさり突いてくる、笑
こういう真直ぐさは彼女の損でもあり聡明でもある、そういうとこ自分は好きで、
だから今も言われるだろなって予想もしていたまんま考えていたこと素のまま言ってみた、

「大事だって想うよ?だから付合って期待させるとかしたくないんだよね、ずっと友達でいてほしいから、笑」

ま、問題はホントはそれだけじゃないんだけど、笑
でも花サンに全部そのまま話すことは難しい、同じ職場だから。
もし違う職場だったら話して意見を訊いてみたい、だけど現実的に無理。だから部分だけ話したのに花サンは笑った。

「そんなに大事に想われるってそのヒト幸せだね、人って恋愛だけじゃないし、恋愛より大事に想える感情みたいのってあるから、笑」

幸せ、だなんて御曹司クンは想うのだろうか?

寂しがりで泣虫で拗ねっ子でプライド高くて嫉妬深い。
そういう人間が付合う=独占が出来ないことを幸せだと本気で想える?

“泣いてもイイじゃん、作って笑うよりずっと幸せだもん、こうやって泣いてる今が幸せ、だから友達でもなんでも傍にいたい”

そんなふうに御曹司クンは確かに言っていた、でも本気の言葉だろうか?
あの場の空気に酔ってカッコつけて強がり言った、そんなふう想えるから「そのヒト幸せ」には頷き難くてソノママ笑った。

「幸せじゃないかもよ?他の誰かと付合ってるって知ったら多分、泣きまくると思う、笑」

他の人と自由に逢うよ?そう言ってはある。
だけど、トリアエズでも付き合ってる相手がいると知ったら泣くだろう?
そう思うから敢えて何も言ってないし言うつもりもない、そんな嘘にならない狡さも花サンは笑ってくれた。

「そのヒトに言ってないんだ?でも、トモさんのことだから他の人とも逢うよーとかは言ってるんでしょ?笑」
「言ってるよ、花サンのこともよく一緒に出掛ける人だよっては話してある、笑」

話してるドコロか本人直接よく会ってるし話してるんだけどね?

そんな事実さすがに言えない、笑
ゲイでもバイでも職場内恋愛事情であることに変わらない、だから安易に言うワケにもいかない。
コノ手の問題は話す=責任負わせることになりかねない、そんな社会人ならではな事情の秘匿に彼女は笑った。

「そういう正直ってフェアだけどある意味アンフェアだよね、優しいけどズルい、でも仕方ないのかな?笑」

ズルいって面と向かって責めてくれる、だけど「仕方ない」って受けとめてもくれる。
そういう彼女こそ優しいしズルいことも自分は知っていて、そういう同類項に笑いかけた。

「花サン、帰りお茶してける?」
「うん、私もお茶したい。たぶん9時前には上がれるし、いつものトコで現地集合する?」
「そうだね、こっちは9時過ぎると思うけど、待たせてごめんね?笑」
「平気、読みたい本あるし、笑」

そんな約束して遅い昼ゴハン終えて、夜21時すぎ残業なんとか終らせた。
花サンは20時半過ぎごろ退出して帰り際「お先です、笑」の声&飴玉くれて、
もらいモン口に入れて仕事続けて、飴玉が消えるころ予定通りのトコまで終われた、

あー無事ちゃんと正月休みになれそう、笑

っていう安心にパソコン閉じてデスク立って先輩らに笑って挨拶して、
そんな向こうから視線ひとつ見ていた、だけど気づかないフリして廊下に出てエレベーターで階下に降りた。

白昼堂々ブログトーナメント


とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、気が向いたら続篇また。
第75話「回顧7」読み直し校正ちょっとします&Aesculapius「Moueion25」草稿UPしました、倍以上になります。
この雑談or小説ほかナンカ面白かったらバナーorコメントなど反応よろしくお願いしたいです、ソレが理由でWEB公開してるので、笑

深夜に取り急ぎ、



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