金を預かってます 弁護士からの詐欺メール

2021年09月27日 15時07分42秒 | 事件・事故

 

[2020年9月10日:更新]

詐欺的“サクラサイト商法”トラブルについて

詐欺的“サクラサイト商法”とは?

携帯電話に届いた「私の遺産100万円あげます」というメールを読んでいる「相談しナイト」のイラスト

“サクラサイト”とは、サイト業者に雇われた“サクラ”が異性、芸能人、社長、弁護士、占い師などのキャラクターになりすまして、消費者のさまざまな気持ちを利用し、サイトに誘導し、メール交換等の有料サービスを利用させ、その度に支払いを続けさせるサイトを言います。このような“サクラサイト”でお金を支払ってしまったという相談があとを絶ちません。国民生活センターでは、このような手口を“サクラサイト商法”と呼んでいます。

“サクラサイト商法”の手口とは? こんなメールきていませんか?

きっかけは

  • メールアドレスに直接届く広告メール
  • SNSサイトへのメッセージの書き込み
  • 内職・副業に関するサイトを探してサイトに登録後に届くメール
  • 懸賞サイト、占いサイト等に登録した後に届くメール

こういうメールが届いたら要注意!お金を支払う前に相談を!

サイトからの手口には、いろいろなパターンがあります。消費者に心理的圧迫を与えて、お金を支払わせるケースもあります。以下のような内容のメールが届いたり、おかしいと思った場合には、お金を支払う前に、お近くの消費生活センター等に相談してください。

サイト登録前

  • 芸能人や芸能事務所のマネジャーなどをかたる
  • 相談にのってくれたら報酬を払う
  • お金を受け取ってほしい(例:遺産を受け取ってほしい、節税のためにお金を渡したい 等)

サイト登録後

サイト運営業者を名乗って届く内容
  • やりとりの相手からお金やポイントを預かっている
  • メールアドレスなどを交換するためには、ランクアップ費用が必要
  • 文字化けしたので、文字化け解除料が必要
  • 「あなたがわいせつな画像を送信したので、広告スポンサーの信頼を損ねた。サーバーから削除する費用がかかるので損害賠償する」とお金を請求される
やりとりの相手を名乗って届く内容
  • 芸能人からテレビの出演情報など仕事の情報を交えてメールが送られてくる
  • やりとりをやめようとすると、「後からポイント代を渡すから続けて」「私を信じてほしい」と連絡がくる
  • 「あなたが話を聞いてくれないと自殺するしかない」「やめるならこれまで私の払ったお金が無駄になる。裁判で訴える」など、消費者の不安をあおるなどして、やりとりをやめられないようにさせる
  • 占いをするためと言って、何度もメールの送信を求められる(例:メールで呪文を30回唱(とな)えるように 等)

大量のメールが届くようになり、リンク先のサイトが別のサイトになっている可能性も…

一度サイトに登録すると、大量のメールが届くことがほとんどです。メールにはられているリンクをクリックしないと、メール全体を読むことができません。しかし、リンクのURLが、同じサイトにつながっているのかわからないので、今までに使っていたサイトと思って利用していても、気がつかないうちに自分が登録したと思っているサイトとは別のサイトにつながっていることもあります。

サイト登録後のメールのやりとりの仕組み

やりとりの相手が消費者にメールを送ると、サイト運営業者からのメールが消費者の携帯電話等に届き、やりとりの相手からのメールの一部分が読めるようになっています。そこにリンクのはられたURLから入ったサイト内のメールボックスで、メールの続きを読むことができます。多くの場合、消費者は、やりとりをするためにポイントを購入する必要があります。有料の場合には、メール1通あたり数百円分のポイントがかかる場合が多いです。最近では、メールの送受信は、無料とうたっているサイトもあります。

主な相談事例

【事例1】
 無料SNSサイトで、好きなタレントのページにリンクをはって利用していた。すると、そのタレントから直接メッセージが届き、「事務所に内緒なので、別サイトでやりとりしたい」と別のサイトに誘導された。メール交換のためのポイント購入で260万円支払ったが、だまされたのだろうか。
(30歳代 女性)
【事例2】
 高収入の人と連絡先を交換できるというメールが届き、サイトに登録した。すると、「800万円を援助する」というメールが届いた。援助を受けるための手続きとして、数千円を振り込んだが、その後、数十万円の請求をされるようになり、3日間で約180万円を振り込んでしまったが、収入は得られなかった。
(30歳代 女性)
【事例3】
 「在宅ワーク」と携帯電話で検索したところ、「男性から悩みを聞けば収入を得られる」という広告を見て、誘導されたサイトに登録した。メールの送受信は無料と書かれていたが、お金を受け取るにはポイント購入が必要と言われ、さまざまな名目でポイントを購入し続け、1週間で180万円にもなってしまった。
(30歳代 女性)
【事例4】
 婚活サイトに登録したところ、姉妹サイトである出会い系サイトにも登録したことになったので、そのサイトでメール交換を開始した。メールの中で陰陽師を名乗る人から「悪霊がついている」、「取り除くための呪文を教えるので、その呪文をメールで50回送るように」等と言われるうちに怖くなり、ポイントを購入し、1通約700円のメールを送り続けた。タレントや300万円を渡したいという人からもメールが届いた。合計約600万円を支払ってしまったので、貯蓄もなくなった。約束通り、300万円を受け取りたい。
(60歳代 男性)

ホワイトジンジャー

2021年09月27日 14時28分11秒 | 社会・文化・政治・経済

ホワイトジンジャーの和名は「ハナシュクシャ(花縮砂)」と言って、ショウガ科の非耐寒性宿根草です。
 いわゆる食用のショウガはZingiber属ですがこちらはHedychium(ヘディキウム)属のcoronariumという種類で、観賞用、切花、香水の原料に利用されます。
 毒性はありませんが、残念ながら根茎を食用にすることはありません。
 ginger lilyとかbutterfly gingerなどとも呼ばれ、純白のアヤメ(それともユリ?)のような花と芳香を楽しみます。
 インドからマレーシアが原産で日本にはすでに江戸時代に渡来していました。南西諸島では野生化しているところもあるようです。


 


<苦悩と忍耐と熟慮>の中でこそ内発的な働きが

2021年09月27日 14時28分11秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

物事は単独ではなく、関係性の中で生じていく。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、相互の関係性を感じる機会が増えてきた。
自分の利益のためだけに行動するのではなく、助け合いながら困難に立つ向かうという共同作業の必要性を多くの人が感じ始めている。
このことからも人間の関係性の大切さがわかるだろう。
また、通信技術の発達やSNSの出現によって、素早く連絡を取り、意志決定ができるようになった。
これは良い面もあるが、外からの情報が過多になり、内省する時間を持ちにくくなったともいえる。
<苦悩と忍耐と熟慮>の中でこそ内発的な働きが善きものへと鍛えあげられる。
人生の尽きない苦難から目を背けるのではなく、悩みながらもそれを直視し、解決のために何ができるのかを必死に考えることで、内発の力が養われる。


第9回  経営トップの「内省的実践」とは?

2021年09月27日 13時36分39秒 | 社会・文化・政治・経済

経営プロについて

人と組織が活きる経営判断

~需要創造型の実践理念経営を促進する~
株式会社ジェック 代表取締役社長 葛西 浩平 氏 2017/01/23
 
成長企業

経営トップの「舵取り」の困難さ

 世界経済の市場環境は相変わらず激変しています。
 今回は、この激変の時代に成功確率の高い「経営の舵取り」(以下「舵取り」)をするための、経営トップの「内省的実践」について考えたいと思います。「舵取り」とは「市場環境の必然を先見し、道を定める」こと。「内省的実践」とは、メタ認知を働かせながら実務を行い、成功確率を上げていくことです。
 さて、激変する市場環境の中での「舵取り」は至難の技ですが、例えば、トヨタ自動車のハイブリッド車開発は、成功例といえるでしょう。
 脚光を浴びたのは、数年前からですが、取り組み始めたのは、実に30年以上前にさかのぼるから驚きです。
 エンジンと電気モーターのW動力源で、エコや低燃費を実現した車の誕生は、まさに「時代の必然を読んだ新事業」を育てた成果と言っても、過言ではありません。
 しかし、トヨタ自動車のような長期的スパンでの「舵取り」ができる企業は数少ないのが実態ではないでしょうか。
 経営トップは、さまざまな決済、株主対応、取引先との良好な関係の構築など、日々数多の「舵取り」をしながら、組織をどこに向かわせるのかという難題を抱えています。
 市場環境が読めなくても経営判断をし、結果を一定期間内に出さなければならず、「強い不安」がのしかかる。そんな中でも、最終的に自分が決めなければならない項目が多く、「意志決定した事項」に対する成果の検証が問われる立場にあるのです。
経営トップの「内省」の落とし穴
 このようなことから、経営トップが成果の検証をして自らを振り返る、つまり「内省」する時、ともすれば陥りがちな「落とし穴」があります。私自身、経験者ですので、整理してみました。

①短期的成果(一年)を関心事の中心として内省する
②連続性(既存のビジネスモデルによる成果)と革新性(新たな戦略・方針による成果)のどちらかで内省しようとする
③社内の不活性部分や「できていない点」を列挙して内省しようとする
④「理念・ビジョン」の実践と短期業績を分けて内省しようとする

 などです。
 これの原因を掘り下げ、どのような対策を講じているのかも当然、内省することになります。
 私の場合、このような内省を続けていたある日、こう強く感じました。「なんで皆、こんなに疲れているのだろう? ひょっとすると、自分は社員に対して『できてない』を前提に質問しているのではないか? もしそうならば『できていない点』が目に付くだけでなく、『集団の関心事=経営トップの関心事』の枠組の中に社員の意識が限定されてしまう……」と。
 そのような「落とし穴」にはまっていることに気付いた瞬間でした。
「舵取り」の成功率を上げる「内省」
「舵取り」の成功確率を上げるには、本来は以下のように「内省する」のが望ましいのです。

①「短期・中期・長期」を串刺しにした成果に、関心の中心がある
 現場に近づくに従って、より短期の業績に関心がいってしまいがちです。だからこそ、経営トップは「短期・中期・長期」を見据え、串刺しにした業績がどこまでできているかを「内省する」必要があるのです。
②連続性と革新性を「統合」または「両立」させた打ち手や仕事ぶりが、どこまでできているかを「内省する」
 そうしなければ、経営成果の乱高下を必要以上に生じさせるからです。
③「できている点」を見る習慣をつける
 どこまでできるようになったかが重要だからです。
④「理念・ビジョン」の実践化を図る過程での業績成果を「内省する」
 経営トップの「理想的な信念や価値観」を具現化した結果としての成果に関心を持つことが、「理念・ビジョン」の浸透を促すからです。


「内省」の原点は何か
 では、どうしたら「落とし穴」を避けられるのでしょうか?
 大切なことは、内省する時「発想の原点」を間違えないことです。
 以下に、私が①~④の「落とし穴」から抜け出したとき、「仕事とはこういうものだ」と認識した「仕事観」を基にまとめました。

①仕事は謳歌するもの」である
 「本来、多くの人は仕事を謳歌できる」という考え方に立ち返ることです。経営トップには、社員時代にそれなりの成果を挙げた経験を持つ人が多いものです。例えば、お客様から指名されたり、飛び抜けた技術保持者だったり、オペレーション構築に秀でていたなど。
 自分の強みを活かす術を知っており、もともと働くことが好きで、日頃からお客様をはじめ社内外での信頼関係をつくってきたという自信や誇りをお持ちではないでしょうか。
 私自身は「仕事によって、人生の醍醐味と真理を学ばせてもらっている」と感じています。新人のころからさまざまな経験を積み、お客様や組織から教わるプロセスの中で、仕事を謳歌できるようになったからです。

②「役立つことの喜び」を意識する
 自分の「お役立ち意識」を意識することです。
 経営トップは、仕事の成果を挙げる過程で、お客様や組織に喜ばれた経験をお持ちです。この「お役に立つことの喜び」を体感しているからこそ、本来の自分に立ち戻ることができます。
「良い仕事をすればお客様や組織、多くの仲間たちと喜びを共にできる」という「お役立ち意識」は、自分で自分を動機付ける原動力にもなるのです。
 これら「発想の原点」から外れなければ、「短期・中期・長期」を串刺しにした業績や連続性と革新性を統合した成果の進捗などの「内省」ができ、組織の皆が体験できるようになると思えるようになります。
 「仕事は謳歌できるもの」「お役立ちの喜びを体感できるもの」という仕事観がメンバーにも伝わりやすくなり、社員やチームの強みと相まって、組織としての知恵の開発を進めることにつながります。
 つまり、経営トップとして落とし穴にはまることなく「内省的実践」を行えると、成功率の高い「舵取り」ができ、需要創造型の実践理念経営を促進させられるのです。
 また、経営トップの「理念・ビジョン」には、社会貢献を含む場合も多いので、経営トップのお役立ち意識と連動し、経営判断の成功確率が上がれば、組織文化にも好影響を与えていくことでしょう。

株式会社ジェック 代表取締役社長 葛西 浩平 氏
1953年 大阪府生まれ。1985年株式会社ジェックに入社。名古屋営業所長、大阪支社長を経て、1998年取締役就任。
「CPM経営(お役立ち道に立脚した需要創造型実践理念経営)手法」の開発に従事し、2000年常務取締役を経て、2009年代表取締役社長就任。
 


紛争の本質と解決策を探る

2021年09月27日 13時32分00秒 | 社会・文化・政治・経済

早稲田の学問

15DECEMBER2017

紛争の本質と解決策を探る

今この瞬間も、世界のどこかでさまざまな「紛争」が起こっている。なぜ紛争は起こるのか。紛争を解決することはできるのか。利害関係が複雑にからみ合って起こる紛争。その解決の可能性を探ってみよう。

国際学術院 教授 上杉 勇司(うえすぎ・ゆうじ)

国際基督教大学教養学部卒、米国ジョージメイソン大学院紛争分析解決修士課程修了、英国ケント大学院博士課程修了(国際紛争分析PhD.)。沖縄平和協力センター副理事長、広島大学大学院国際協力研究科准教授などを経て現職。

専門は、紛争解決、平和構築、国際平和活動。著書に『紛争解決学入門』(大学教育出版、2016年)、『世界に向けたオールジャパン』(内外出版株式会社、2016年)などがある。http://ajsgssp.jimdo.com

ルールをめぐる対立

人々が共同生活を営む上で、一定のルールが必要だ。ルールは社会に秩序を生みだす。秩序が保たれていれば、安心して暮らせる。ルールを定めることで、行動の自由に対して一定の制約が課されるが、秩序が生まれれば、新しい自由を手に入れることができる。

しかし、そのルールのために自己実現が妨げられていると感じたら、自分が不利な立場に陥っているとしたら、そもそもルールが悪法なのだと考えないか。ルールを変えようとはしないか。

現代世界の紛争の多くが、実は不当なルールに対する反発と反発を抑え込もうとする側の対立が原因になっている。

不当なルールによって縛られ、抑圧を受けている人々にとって、紛争は、不条理や不公正を是正するための抵抗手段だ。大英帝国の植民地だったインドの独立運動を主導したガンジーは、非暴力による抵抗で独立を勝ちとった。

現在のシリアでは、アサド政権とアサド政権の打倒を目指す反政府勢力がしのぎを削っている。さらに「イスラム国」(IS)が、既存の主権国家の枠組みに対する挑戦をしかけてきた。

アサド政権下で維持されてきた秩序に対する反発が、その引き金となったといえよう。彼らは、抑圧に対する抵抗として、何か大切なものを守るために、あるいは重要な目的を実現するために、武器を手に取り立ち上がったのだ。

 

 

国際関係論の視点

国家は、その領土・領域や主権を脅威から守ろうとする。それは、他国からの干渉や圧力を回避し、自己決定権を確保することが、国家の存在意義でもあるからだ。統治方法、資源の分配、生き方の選択について、自らの意思で決められること。つまり、自分たちが納得できるルールを作りだす自由が、国家の根源的な欲求だといえよう。そのルールとは、自分たちの価値観を反映したもので、自分たちらしさを体現化したものだ。

しかし、国家という器のなかにいる人々の集団的な自己実現を可能にするはずの国家が、特定の人々のためだけに働いたり、決定権が一部のエリート集団に牛耳られたりしていることが多い。最小限の制約で最大限の価値の実現を目指す。これがルール作りの基本だ。だが、人によって、何を制約と見なすのか、どのような価直の実現に重きを置くのかは違う。この違いが原因で、ルールが争われる。あるいは、ルールを作り他者に強要できる立場をめぐり、権力闘争が繰り広げられる。

イラク内戦の本質

イラク内戦を例に、この点を考えてみよう。イラクを支配していたサダム・フセイン政権は、米国の攻撃を受け崩壊した。政権の転覆により、バース党員や軍などフセイン政権下で体制側に属した人々と、これまで抑圧されてきた人々との立場が逆転する。国外に亡命していた人々、イスラム教シーア派、少数民族のクルド人にとって、自らルールを定める機会が訪れ、フセイン体制下で利権を享受してきた人々が、排除されてしまう。各利益集団が、自己決定権の確保と自分たちの取り分の拡大を求めるなかで、イラク全体の利益を考える基盤が作られることは、ついになかった。このような状況で、「イスラム国」(IS)は、旧体制派の人々を引き込みながら勢力を拡大していく。

イラク情勢を見る上で、シリア、イラン、トルコなど周辺国の力関係や干渉も見逃せない。また、石油利権をめぐり、米国や石油メジャーなどの利害関係者による自己利益の追求もイラクの混迷に大きな影響を及ぼす。

紛争解決学とは

どのような形であれば最小限の制約で最大の自己実現ができるのか。まさに、各利害関係者の異なる見方を調整して、この問いの答えを見いだす取り組みが、「紛争解決」につながる。各利害関係者が、どのような自己実現に最も価値を置くのか、どのような脅威を最も取り除きたいのか、を理解することが、紛争解決の糸口となる。しかし、利害関係は変動する。紛争解決とは、複数の当事者の利害関係が複雑に変動する連立方程式を解くようなものだ。

だが、なぜ紛争が起こるのかが分かったとしても、それで解決策が、すぐに導き出せるわけではない。できるだけ多くの利害関係者を含む包括的な対策を講じれば講じるほど、現実に即した解を導き出せるのだが、そのために連立方程式が複雑になって解決の糸口が見えなくなってしまう。逆に利害関係者の数を絞れば、糸口は見えやすくなるが、視野に入れなかった利害関係者からの思わぬ抵抗にさらされることになる。このようなジレンマに向き合いつつも、現実的な解決策を探るのが「紛争解決学」である。

紛争解決学と国際安全保障論の射程
出典:上杉 勇司・長谷川 晋『紛争解決学入門』 大学教育出版、2016年、p.7

(『新鐘』No.83掲載記事より)

※本書の記事の内容、登場する教員の職位などは取材当時(2016年度)のものです。


紛争解決学入門:理論と実践をつなぐ分析視角と思考法

2021年09月27日 13時16分30秒 | 新聞を読もう

 上杉 勇司 (著), 長谷川 晋 (著)

国際紛争の発生と悪化の要因は何であるか。この紛争分析の成果は紛争解決や平和構築の戦略と実践につなげるべきであろう。本書は、この視点から紛争要因の正確な把握は、和平合意の取り付け、また再発防止策の作成の参考になるということを、身近に思考させる。

 

最近読んだ本に紛争解決学と言う本がありました。紛争解決学の本は、難解な内容で、いろんなものがありますが、特にこの本、上杉勇司、長谷川晋著『紛争解決学入門』大学教育出版 2016年刊。1,944円と言う本は、圧巻です。この本は、とても良い本でした。「紛争解決学」と言う難解な内容を私のような初学者にも分かりやすく砕いてありました。特に第2章の「平和とは何か」は圧巻です。平和学の対象領域も射程に入れられており、平和についても学び安くなっています。私は、中でも「平和への道はない。平和こそが道なのだ」と言うマハトマ・ガンディーの言葉が大好きです。このの言葉は、この本の第2章の「平和とは何か」(45ページ)の中に書かれていました。ほかにも、事例演習やコラムも充実した内容になっています。もちろん、ほかのどの章の「1章 理論と実践をつなぐ」、「3章 安全保障とは何か」、「4章 紛争とは何か」もバランスよく読みやすく、分かりやすかったです。初学者から専門家まで幅広く読める。読み安さ抜群のテキストです。現代国際社会の諸問題の平和的解決への必読書。私のおすすめ本です。

目次です。

1章 理論と実践をつなぐ
2章 平和とは何か
3章 安全保障とは何か
4章 紛争とは何か

 

1, 2, 3章迄で本書の2/3程を占め、紛争についての章は後半の1/3程度に抑えられ、紛争解決学に入門するための入門といった印象の書籍。平和について扱った第2章では、平和の構造的な分類や、どのような視点から平和を見るかなどが論じられ、大変興味深く読むことができた。私は趣味で一般教養としての読書目的で読ませていただきましたが、教科書的過ぎずに読みやすいので、興味を持たれた方にはどなたにでもおすすめです。

 

本書は個人間の係争を含むあらゆる「紛争」と形容される事態の中で、武力紛争における紛争解決学を射程とした入門書である。例えば、紛争解決学において頻繁に教材として使用されるオリバー・ラムボサム他『現代世界の紛争解決学』など翻訳された文献では、紛争解決学が発展していく上での時代背景や、またその都度提唱されたあらゆる紛争解決型アプローチに対する説明など、紛争を分析する上での思考を養うための視座を提供するものの、国際関係論の諸理論との関連を述べた上での紛争解決学の位置づけや、また欧米的手法以外に存在する紛争解決学に通ずる思考方法などに関してはあまり述べられてきていなかった。

本書は、これらの教材的文献に通底した、複雑な紛争構造を要素毎に分けることでその要因を分析する西洋的な「分割知性」的方法論を踏襲しながらも、しかしそれらの分解された要素間の相互作用のみならず、その全体像を把握することが紛争解決学に求められる見方であると強調することで、東洋、さらに言えば日本が持つ統合的な思考方法について説明する。このような思考方法が安全保障論など国際関係の場でいかなる概念と結び付くかは、例えば第3章「安全保障とは何か」で述べられる「人間の安全保障」と日本の関係性に対する考察で示されていく。

本書を読み進めながら、読者は紛争の諸要素の中でも、自分自身がどこを根本的な問題として着目するのか、またその問題を解決することで追求される平和のイメージとはなんなのか、そして自身が学んできた、あるいは今後学びたいと考える、いわゆる欧米的手法では語られていなかった思考方法とはなんなのか、といった根本的な問いについて演習問題を通じて考えていくことができる。コラムで扱われている事例もカンボジア内戦、尖閣諸島問題、イスラム国についてなど多岐に渡っており、国際情勢、平和構築、紛争予防に関心を持つ学部生、大学院生だけでなく、今後国際機関などで実務的な業務に携わりたいと考える人にとっても基本的な教科書として使用できる一冊である。

 

これまで翻訳書を除き、内戦や国際テロなどを射程に入れた(武力)紛争解決学の入門書は日本になかった。

欧米由来の理論・研究をバランスよく丁寧に紐解きつつも、日本人的な視座をも含んでいるという点で、これまでにない書物となっている。欧米的な理論のみでは、どうにもいかないことが顕著となっている21世紀現在、日本的な視点や考え方をも提供しようという著者の意気込みが感じられる。単なる欧米理論の解説書の域を出ている。

この分野での日本(人)の貢献にも多くの記載がある。カンボジアやミンダナオの和平のケースから、瀬谷ルミ子氏、緒方貞子氏、明石康氏の活躍まで取り上げられている。その他にも国際機関などで働く日本人の体験談などが紹介されており、将来この分野で世界に出ていこうとする日本人の若者が鼓舞されるような内容となっている。

なぜ理論を学ぶべきかという前提にも本書は挑戦している。理論と実践の相互関係が明快に示されており、その往復の重要性を理解できる。

随所に演習問題、事例研究、コラムも設けられており、大学の授業などで入門書として使うのにうってつけだ。紛争や平和構築、国際関係、安全保障に興味のある大学生にとっては、必読書となる事であろう。

専門書に加え、紛争の現場のイメージを助けるために映画や小説(アメリカン・スナイパー、ブラックホークダウン、野火など)も参考文献として挙げられている。写真も多く、初学者にとって読みやすように配慮がなされている。日本が関与する紛争(領土問題や基地問題における対立)もケースとして取り上げられており、新聞などで目にする比較的身近な諸問題を紛争解決学の視点からみるための手助けをしている。

紛争解決学と関連した上で、本書は平和学、安全保障論の入門書としても位置付けられる。第2章はまるまる平和学の領域を射程に入れており、第3章は安全保障論を丁寧に紐解いている。リアスリズム、リベラリズムなど古典的な国際関係の理論から始まり、昨今注目を集める人間の安全保障も取り上げている。

紛争は避けられないばかりか、社会変革のきっかけとなる生産的な一面もある。しかしその暴力化や長期化による犠牲は計り知れない。紛争を暴力化させないため、また長期化させないために紛争解決学はある。そのための理論や過去の実践(シナイ半島をめぐる停戦交渉など)を本書は解説している。必読に値する。

 

日本では紛争解決というと法学的なアプローチが頭に浮かぶ方が多いと思うが、本書では武力行使を含む紛争を扱っている。そもそも、紛争解決学という学問が知られていない日本において、書籍が少ない中で、本書は浅く広く全体的に学ぶことができる良書。

1章では、予防外交、平和維持、平和構築などを含む紛争解決に関連する語句や理論について知ることができる。2章では、暴力との対比、誰にとっての平和なのかという点から平和を多角的に知ることができる。3章では、国際関係の理論(リアリズム、リベラリズム等)を使いながら安全保障とは何かが論じられ、4章では、紛争解決学の対象となる紛争について、紛争の定義、紛争の形態などから論じられている。

また、着目すべきは参考図書が各章に掲載されていることだろう。参考図書が書籍の最後にまとめられている書籍も多いが、面倒な私はそもそもそこまで開かないことも多々ある中で、各章ごとに参考図書を掲載しているので、怠け者の私にとって優しい作りである。また、本文中に出てきた特定の事柄について追加で調べてみたいという読書にとっても使いやすいと思う。個人的にはもっと勉強してみたいという読者は、「現代世界の紛争解決学」を読んでみるといい(すこし日本語が難解なところもあるので、できれば原書のほうがおすすめ)。

 

 

 

 


<非効率の大切さ>

2021年09月27日 09時41分41秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼自身の理想や目標にへ、どれほど魂を燃焼させることができるか。そこに、真の人生の充実がある。
▼失敗は思考のレッスン。失敗は前進の証し。そこから新たな可能性を見出し、発明につなげる。
▼技術を「善用」するのも「悪用」するのも人間にほかならない。
だからこそ「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」という人間性が不可欠だ。
▼困難な時こそ、心と心を通わす励ましの対話が、人に勇気と希望を送り、自身の歓喜にもなる。
▼励ましは、<蘇生の泉>であり、<変革の扉>であり、<勝利の道>。
▼昔できなかったことができるようになった―これは素晴らしいことだ。
▼文化的なものは、非効率の中で生まれる。
時間がかかるけど、そこから思いがけない方向に展開が転がったり、新し発想が生まれたりすることもある。
心も動く。そこから得るもの、生まれるものがたくさんある。
<非効率の大切さ>や<リアルの大切さ>が、広く共有される機会になる。
▼人間の心を言葉で説明し尽くすことは、本来できないはずだ。
瞬間瞬間、心は変化していて多面的だ。
何らかの課題に直面した時に「こうありたい」「こうすべきだ」と頭で分っていても、「とはいえ、できない」という迷いも内包している。
相反することを同時に考えられるのが人間らしさかもしれない。


千葉新世代の競輪「250競走」 照明、音響で演出 千葉市で10月2日開幕

2021年09月27日 09時37分35秒 | 未来予測研究会の掲示板

2021/9/9 21:24

産経ニュース

新たな競輪の開幕発表会見にオンラインで参加した神谷俊一市長=8日、千葉市役所(平田浩一撮影)


千葉市は、千葉競輪場跡地に建設された「千葉JPFドーム」(中央区)で行う新たな競輪「250競走」について、「PIST6 チャンピオンシップ」の名称で10月2日に開幕すると発表した。
国際基準のルールに基づいて行われる自転車トラックトーナメントで、千葉市によると、世界初の取り組みという。公営競技として新設され、従来の競輪のイメージを一新する。照明や音響による演出も取り入れ、新規ファンの獲得や自転車競技の活性化を目指す。

1周250メートルの屋内木製バンクを舞台に6周1500メートル走るレースは、土・日曜(10月2、3日は無観客)を中心に、年間50節100日の開催を予定。
2日制で6車立によるレースを昼夜2部制で行い、それぞれ6レースずつ、1日12レースを消化する。
将来的には国内外の800人が参戦予定で、1年を4シーズンに分け、各シーズンのファイナリスト24人にワイルドカード(特別出場枠)の12人を加えた計36人が、年間チャンピオンを決める年度末の年間ファイナルに進出するという。今年度の開催は、23節46日としている。


ドームは約2千席の観客席を備え、天井に国内最大級のミラーボールが設置されているほか、最新の音響照明設備を整備。選手紹介やレースの合間に、照明などを使って観客を楽しませるという。車券はインターネットで販売し、会場内の飲食などはキャッシュレスで対応する。
入場料金はレギュラーシートが2千円、プレミアムシートは5千円。東京都渋谷区の企業、「PIST6」(鈴木千樹社長)が運営する。


ミクシィが命名権「ティップスター ドーム チバ」

2021年09月27日 09時32分01秒 | 未来予測研究会の掲示板

9/24(金) 22:11配信

産経新聞

ドーム内の壁画作品の前で撮影した現代美術家の松山智一氏(@2021 MASAMI SUZUKI PHOTO)

JR千葉駅近くの千葉公園の千葉競輪場跡地にできたドーム形の自転車競技場に米ニューヨークを拠点にし、若者に人気の現代美術家、松山智一氏(45)の壁画と彫刻が常設展示される。千葉市に誕生した競輪ドームは美術ファンも注目しそうだ。ミクシィ(東京)が命名権を取得し、ドームの正式名称は「TIPSTAR DOME CHIBA」(ティップスター ドーム チバ)に決まった。

ドームは約80億円の整備費を負担したJPF(旧日本写真判定、東京)が所有。1周250メートルの木製バンクと約2千席の観客席が整備された。国内最大級のミラーボールが設置され、車券はインターネット販売など、従来の競輪のイメージを一新するという。

五輪などの国際大会で行われる自転車トラック種目の「ケイリン」に準拠し、車券を販売する千葉市主催の公営競技として実施する新しい大会「PIST6 チャンピオンシップ」(新種目「250競走)」が10月2日に開幕し、ドームのこけら落としとなる。

ドーム正面入り口側のホワイエスペースに展示される松山氏の作品は、高さ約4・5メートルの彫刻2作品と幅約30メートル、高さ2・5メートルの壁画。新型コロナウイルス対策で10月は無観客開催となるが、有観客となった場合は迫力ある彫刻と壮大な壁画が人々を出迎える。

松山氏はキース・ヘリングやバンクシーも描いたニューヨークの有名な壁「バワリー・ミューラル」で巨大壁画を手掛けるなど、国際的に注目されている。

大会を運営する「PIST6」によると、ドームを単なる競技場ではなく、自転車を中心としたカルチャーを育む場所とするため、美術作品を展示することにした。コロナ収束後は海外からトップ選手を集めた世界最高峰の大会を目指している。若くしてニューヨークに渡り、世界で勝負している松山氏なら、若い世代に向けて競輪という勝負を表現してもらうのに適任と依頼した。

JPFと命名権契約を結んだミクシィはドームの内装や会場演出などの構想や実現を支援してきた。契約料は非公表。ミクシィは競輪やオートレースのネット投票アプリ「ティップスター」を開発・運営。車券の販売などはアプリで行う。

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ミクシィ、日本初の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」を開催する千葉JPFドームのネーミングライツ契約を締結 新名称は「TIPSTAR DOME CHIBA」

2021年09月27日 09時28分24秒 | 未来予測研究会の掲示板

株式会社ミクシィ(東京都渋谷区、代表取締役社長:木村 弘毅)は、本年10月2日(土)から千葉市主催で開催される日本初※1の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship(ピストシックス チャンピオンシップ)」の会場となる千葉JPFドームについて、所有する株式会社JPF(東京都千代田区、代表取締役:渡辺 俊太郎、以下JPF社)とネーミングライツ契約を締結いたしました。

新しい名称は「TIPSTAR DOME CHIBA(ティップスター ドーム チバ)」となります。
※1 国際基準のルールに基づき行われる自転車競技法による競輪であり「250競走」という種目の開催

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■契約締結の経緯
千葉市が公営競技として主催する新しい自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」は、千葉市より包括委託を受けたJPF社より、当社とJPF社の合弁企業である株式会社PIST6(東京都渋谷区、代表取締役社長:鈴木 千樹)が一部再委託を受け、お客さまの体験設計やイベントの運営、マーケティング領域を担当しています。

PIST6 Championshipにおいて、当社は、競技としての魅力の最大化、そしてこれまで競輪など自転車競技に触れる機会の少なかった若い世代や女性、家族連れにも楽しんでいただけるよう、TIPSTAR DOME CHIBAの内装やフード、アート、会場演出などの構想及び実現を支援してまいりました。

また、レース中継や車券の販売については、当社が提供する共遊型スポーツベッティングサービス「TIPSTAR(ティップスター)」で実施いたします。TIPSTARを通じてPIST6 Championshipを体験いただき、さらにご来場のお客さまにTIPSTARを身近に感じていただきたいとの思いから、ネーミングライツを取得いたしました。


■TIPSTAR DOME CHIBAの内観特徴

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友人や家族と一緒に観戦や食事を楽しめるアリーナソファー席

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最新の音響照明設備、次世代の映像・レーザー照明等を活用した会場演出イメージ

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Photography by Makoto Shikuya
現代美術家 松山智一氏が手掛ける彫刻作品と壁画(メインエントランスに設置)


■株式会社ミクシィ 代表取締役社長 木村弘毅 コメント

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今後さらに自転車競技の魅力を広めていきたいと考え、今回新しい自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」が行われる会場のネーミングライツを取得し、「TIPSTAR DOME CHIBA」と命名しました。

ミクシィで提供しているTIPSTARは、スマートフォンで無料で楽しめることや友人とマルチプレイが楽しめたり、他のプレイヤーの予想にのっかって遊べることから、これまで競輪に触れる機会の少なかった若い世代や女性に支持されていることが大きな特徴のサービスです。

そして、PIST6 Championshipも自転車競技や競輪に新しいファン層を獲得するために設立された競技です。音楽やスポーツ、アート、そして食などのカルチャーが融合したPIST6 Championshipは、若者や女性などにアピールできると考えています。

今回のネーミングライツ取得も含めてTIPSTARとPIST6 Championshipが掛け合わされることにより、新たなファン層の獲得という意味でより大きな相乗効果が生まれることを期待しています。まずは無観客での実施となりますが、有観客での開催がスタートした際はぜひPIST6 Championshipに、TIPSTAR DOME CHIBAに友人や家族をお誘いの上お越しいただければと思います。


■TIPSTAR DOME CHIBA概要

[表1: リンク ]

■「PIST6 Championship」について
「PIST6 Championship(ピストシックス チャンピオンシップ)」は、千葉市が主催する国際基準のルールに基づいて行われる、日本初の新しい自転車トラックトーナメントです。2021年10月2日(土)より、250m周長の木製バンクと、約2,000席の観客席を備えた「TIPSTAR DOME CHIBA」にて、トラック競技の国際大会で行われる「ケイリン」種目に準拠した公営競技として開催※2されます。

「PIST6 Championship」は、国内外からトップアスリートが集結し、自転車レースの世界最速を決めるハイレベルな競技性と、アート・フード・ファッションなどのエンターテインメント性が融合した、全く新しいスポーツエンターテインメントです。
※2 開幕から10月末までは無観客で開催いたします
PIST6 Championship公式サイト リンク

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■TIPSTARについて
TIPSTAR(ティップスター)は、365日朝~最終レースまで、日替わり出演チームによる予想ライブ配信を見ながら、競輪・オートレースのネット投票を友だちと一緒に楽しめる、基本無料のサービスです。

[表2: リンク ]

■ミクシィグループ < mixi.co.jp >
ミクシィグループは、"ユーザーサプライズファースト"の企業理念のもと、ユーザーの皆さまの想像や期待を超える価値提供に取り組んでいます。当社グループは1997年の創業以来、「mixi」や「モンスターストライク」、「家族アルバム みてね」、「TIPSTAR」など、友人や家族といった親しい人と一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供してきました。これからも、"フォー・コミュニケーション"と定めたミッション(私たちのやるべきこと)を遂行するため、人々の生活がより豊かになる未来を思い描き、ITの側面からコミュニケーションの活性化を促す事業・サービスを推進し、より良いコミュニケーションの創造に取組んでいきます。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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松下政経塾の功罪

2021年09月26日 21時38分34秒 | 社会・文化・政治・経済

松下幸之助が、1979年(昭和54年)に設立した政治塾である。国会議員・地方首長・地方議員などの政治家を中心に、経営者・大学教員・マスコミ関係者など、各界に人材を輩出している。

概要

実業家として成功を収めたパナソニック創業者松下幸之助が、晩年に次代の国家指導者を育成するべく私費70億円を投じて神奈川県茅ヶ崎市に設立した公益財団法人である。
幕末に多くの指導者を輩出した私塾・松下村塾を連想させる名前であるが、松下幸之助に因んだもので松下村塾と関連性はない。

過去248人が学び、総理以下38人の国会議員を生んだ松下政経塾。錚々たる実績ではあるが、「今や堕落した」との指摘がある。作家の山藤章一郎氏がレポートする。

* * *
――参議院議員・江口克彦氏は国会質問で、野田どじょう総理にきびしく迫った。

「松下幸之助さんの薫陶を忘れたか」「国より国民被災者より、党内融和を優先するとはなにごとだ」

松下幸之助の側近を23年間務め、〈政経塾〉で10期まで教えていた江口氏は、現総理・野田佳彦氏の面接官だった。

「私が合格させた頃や、塾生の時分は、野田くんも良かったですよ。907名の受験者から、厳選、厳選で残った23名ですから。この子は政治家になるだろうな、普通の政治家としてはやっていけるだろうなあと思いましたよ。

ところが幸之助さんがいなくなった途端、コロッと変わった。出世争いだけしか頭にない。出世に比例して松下イズムを忘れる反比例。大臣やりたい、総理になりたい。入塾の頃は棒だったけど、だんだんとヤワなビニール紐だ。ただし、面接で採ったのは私だ。私にも責任がある」

江口氏のいう松下イズムとは、〈いずれ日本はとんでもないことになる。いまから、次のみっつを用意しよう〉と生前の松下幸之助が考えた理念である。

ひとつ――国民自身が政治を良くしていく国民運動を興そう。
ふたつ――いまでいえばシンクタンク、政治研究所を設立しよう。
みっつ――政治家養成塾の開設。

江口氏の憤激は深い。

「ところがなんたることか、野田くんも前原くんも、日本と世界の繁栄・平和・幸福を実現するこの志、松下イズムなどどっかに忘れた。〈株式会社民主党〉という大企業に入って、志をポロポロ剥がし、いまじゃ取るに足りない政治家です。後に続く者も、学ぶよりブランド欲しさで入塾して、泉下の松下幸之助さんは泣いておられますよ。使命は終わった。もう、休塾、廃塾したらどうですか。

幸之助さんの理念をどう思うかと訊かれて『いやあ、私深く調べたことがないんだ』と、こういう卒塾生がたくさんおる。

松下政経塾というんだから、松下幸之助の思想を学ぶところでしょ。彼が亡くなって32年。堕落しました。みんなギラギラ、政治家になりたい一辺倒です」

※週刊ポスト2011年10月28日号

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松下政経塾という失敗

松下政経塾出身者の政治家は何で無能なんですか? 松下政経塾は、優れた大学院みたいなものだとは思います。
 優秀な卒業生も無能な卒業生もいるのも解ります。
 
 でも、今をときめく政治家の中で、松下政経塾出身者の占める割合以上に、その存在感が目立ちます。
 しかも、従来の高位官僚出身者や世襲議員出身や地方議員叩き上げの議員と比べても、非常に無能に感じるのはなぜですか?
 
 民主党だから?
 たまたま本人の資質が低い?
 松下政経塾の多くは新卒で入塾して、そのまま選挙に出て社会経験が少ないから?
 ブランドだけで、教育の中身が薄い?

吉田松陰が開いた松下村塾はわずか7ヶ月間。この期間で松蔭は塾生に公に尽くす為のスイッチを入れた。
 その塾生たちが明治維新の起爆剤となり、明治政府樹立、政権運営を成し遂げた。
 
松下政経塾出身者の政治家は何で無能なんですか? 松下政経塾は、優れた大学院みたいなものだとは思います。
 優秀な卒業生も無能な卒業生もいるのも解ります。

昭和55年に松下幸之助が70億円もの私財を投じて作った松下政経塾だが、塾生たちが松下幸之助の「人間観」を理解したわけでも身に着けたわけでもないように見える。
松下幸之助をよく知る江口克彦が松下政経塾1期生の野田佳彦について「松下さんについて何も学んでいない」と語っていると書いている。

松下幸之助のこの政経塾に関する失敗の原因は幾つも考えられるが、第一は、松下幸之助の人間観はその人生経験から獲得したものであるということだ。

それを政経塾というところで人生経験の不足の、しかも食住付きで給料まで出るという環境の中で「言って聞かせ」ても身につくはずなどないのである。
「言って聞かせ、やって見せ、やらせてみて、褒めてやらねば人は育たじ」との山本五十六の言葉が本物だということだ。
野田佳彦だけではない、私はさして多くの人を知らないが横浜在住の時知った中田宏など、愚かというより“ワル”との印象を受けたし、仙台の秋葉賢也に至っては“未熟者”の印象を持っている。
およそ国会議員になどしてはならない連中に見えるのだ。

苦労人の人間観、政治家要件に対する考えなど、苦労知らずのものになど伝わるわけがないのである。そして政経塾に入りたいものにはそれを志向する理由があるのである。

私は政治屋業が目的のように思う。政治家に本当に必要なのは人生における苦労体験ではないだろうか。それのない現政権が、使えもしないアベノマスク2枚を配布し、回収しているのを見れば、苦労知らずがいかに国民レベルを理解していないかが分かろうというものだ。

松下幸之助は国と国民を思う政治家を養成したかったのかもしれないが、政経塾に寄ってきたものは「生計塾」と認識していたのではないか。そこに松下幸之助の能力的限界があったのだろう。

むしろ、苦労知らず、基礎知識も基礎学力もないものを政治家にしない方法に力を注ぐべきだったのではないか。竹中半兵衛も諸葛孔明も自ら売り込むような人間ではなかった。九拝してようやく得られるような人物こそ国家のリーダーとして必要なのではないか。生計―政経―成蹊…発音が似ているが…

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 松下政経塾の功績

松下政経塾の功績として最初に挙げられるのは地盤 (支持勢力)・看板(知名度)・カバン(選挙資金)を持たない有為の若者に対して政治家への道を開いたことだろう。開塾した頃は政党による議員の公募制度はなく、公募制が始まるのは1992 年の日本新党によるそれを待たねばならない。この日本新党には山田宏氏や長浜博行氏はじめ政経塾卒塾生が十五名ほど参加しており、その公募制自体松下政経塾関係者の影響と言っても過言ではない。
また、若い政治家が増えたことも功績と言えよう。 現在、卒塾生286名のうち、国会議員は33人、県知事2人、市区町長11名、地方議会議員24名であるが、塾自体が設立42年であるため、皆現在67歳以下である。野田内閣では、組閣時に最高齢が野田 佳彦首相54歳、玄葉光一郎 外相47歳、松原仁国家公安委員長55歳が閣僚を務め、前原誠司、原口一博などの後継者とみられた人物もいた。
政経塾出身者が国政に大量当選したのは、彼らが細川護熙を首班とする日本新党として出馬した時が初めてとなる。この時には設立14年目にして計15人が国政に進出したが、日本新党として当選した議員や日本新党を支えたスタッフに政経塾出身者が多かったことから、いきなり政権与党に参画することになった。日本新党の躍進とその後を見れば、自民党を結党以来初めて野党に転落させた、すなわち55年体制を崩壊させたことも「功績」と捉える人もいよう。
政策面においては、小さな政府、構造改革、地方分権をはじめとする議論を展開、リードしてきた側面がある。但し、その実行度合いに関しては賛否あるだろう。

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新聞を読む会
2021年3月12日 10:21

罪過として挙げられることは、設立10数年にして日本新党から多数の国会議員を輩出するばかりか政権与党にまでなったため、塾運営が松下幸之助の思想を涵養し、国家百年の大計を持ち国家を指導していく人物を育成するという本来の目的から外れ、過度に選挙を意識するようになっていることである。
すなわち、政治家として何をやるかではなく、政治家になることが目的化してきているのである。選考において何らの権力をも持たず社会経験の少ない若者を選んでいるため、「しがらみがなく、斬新な発想と行動力がある」と評されることもあるが、いざ政界に進出すると根回しなどを行わないまま考えを実行しようとすることが目立つ。
その結果、政経塾出身者には「軽い」「利己的」「口先だけ」「責任をとらない」「目立ちたがり」などの負のイメージが付きまとうことになる。
また、政経塾が権力を持たない者が成り上がるための装置に過ぎなくなったことは、政経塾出身者の間の連繋の希薄さにもつながっている。

 さいごに
以上、松下政経塾の経緯とその功罪を概観した。本来なら松下幸之助の新党構想や、55年体制を崩壊させた日本新党と政経塾出身者の関係およびそれが塾の運営に与えた影響についても論じる予定であったが、時間的制約により今回は省略させていただく。

 

 

 

 


創出すべきは、価値を創造できる人材

2021年09月26日 20時49分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

迂遠なようであるが、未来は人材によって開かれる。
つまり、不可欠なのは<人間教育>に他ならない。

創出すべきは、価値を創造できる人材である。

自分の価値観だけではなく、人の価値観に触れるということも価値創造には大切なポイント。
価値観の違う人と接することで、自身では気づかない自分の価値に気づくこともある。

「価値創造」というと、難しく聞こえるかもしれないが、実はヒントはすべてみなさんの日常生活の延長線上にあるということだ。

ちょっとしたことから世の中のニーズをとらえることができるかどうかが、「価値創造型思考」のポイントだ。
今までと同じ日常を違った角度で見てみると、新しい価値に気づくことができるはずだ。

 


障害者ほぼ終日閉じ込め 神奈川県立の入所施設

2021年09月26日 20時35分25秒 | 事件・事故

9/25(土) 17:40配信

共同通信

「中井やまゆり園」の個室の施錠に関する内部資料(左欄は寮の名称)

 神奈川県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」(同県中井町、定員122人)で、一部の入所者を1日20時間以上、外側から施錠した個室に閉じ込める対応が常態化していることが25日、共同通信の入手した園の内部資料で分かった。職員からは「実質的な虐待だ」との声が出ている。

 施錠の対象は、自閉症で強度行動障害などがある入所者。同園の菅野大史園長は取材に対し、現在も3、4人を個室で20時間以上、施錠していることを認めた上で「行動障害がある入所者の安全のため、やむを得ない。短くするよう取り組んでいる」と話した。

 同園は殺傷事件があった津久井やまゆり園と同じく県立施設。

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職員の暴力で入所者骨折、隠蔽か 神奈川県立の障害者施設

2021年09月26日 20時20分01秒 | 事件・事故

9/26(日) 15:15配信

共同通信

中井やまゆり園で2019年7月に鎖骨を折った入所者の「事故報告書」

 一部の入所者をほぼ終日、施錠した個室に閉じ込めている実態が明らかになった神奈川県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」(同県中井町)で、2年前に職員が入所者に暴力を振るって骨折させたのに、事故として隠蔽した疑いのあることが26日、複数の職員への取材で分かった。

【写真】障害者ほぼ終日閉じ込め 中井やまゆり園、個室施錠の内部資料

 同園は「事実関係を確認したい」としている。

 職員らによると、19年7月、施設内の床に横になっていた男性入所者に対し、男性職員が「邪魔だ」と言って洗濯物などを運ぶカートを肩に強くぶつけた。入所者が後日、診察を受けると鎖骨が折れていた。

 その様子を目撃した職員もいたが、園は事故扱いにして処理したという。

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〇虎将トーク 阪神・矢野監督は糸井の存在に「あきらめない姿を一番、ベテランが見せてくれている」

2021年09月26日 20時15分51秒 | 野球

9/26(日) 18:39配信

サンケイスポーツ

五回、3点二塁打を放つ阪神・糸井=東京ドーム(撮影・桐原正道)

(セ・リーグ、巨人3ー4阪神、22回戦、阪神11勝9敗2分、26日、東京ドーム)阪神は1点リードの五回2死満塁、糸井嘉男外野手(40)の3点二塁打で加点。最後は1点差となったが逃げ切り、巨人との3連戦を2勝1分で終えた。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。

【写真】「爪痕を残したろ」塁上でポーズをする糸井

(テレビ)

ーーこの3連戦で何を感じた

「本当に苦しい状況なんですけど、その中でも全員で1%でも良くなることを何かつなげていこうということでね。強気で攻める気持ちを持ってチャレンジャー精神で向かっていってくれた結果かなと思います」

ーーファンに一言

「本当に残りも少なくなってきてるんですけど、大きなことは言えないですけど、僕たちの戦いからみなさんに元気を届けて、そして最後には優勝します」

(囲み)

ーー大変な試合だった

「ここまで来ると1勝1敗というのが大きく左右するので。勝ち切れたところもチームにとっても大きいし、こういう試合から成長していけると思う。そういう意味でも大きいかなと思っています」

ーーこの3連戦で選手が自信を付けた

「成長は後からしか見えてけえへんし。監督インタビューでも言ったけど、チーム状態としてよくない中で、こういう戦いをしてくれているのは成長の部分、ダメだからもうダメだということじゃなくて、ダメな中でも戦ってくれいるからこそこうなったと思うので、本当に何か、うれしいね」

ーー糸井が

「嘉男自身もずっとレギュラーで出てきて後から行く難しさも感じながら、あきらめずにやってくれているのは誰もが知っていることなんで。ビジターでも早出したり、あきらめない姿を一番、ベテランが見せてくれているんで。それは嘉男自身にとっても、1本1本が大きいし、ベテランがいてくれるということは大きいことなんでね。助かってます」

ーー糸井の気迫

「結果が出たから気迫があったとかそうでもなくてね。いつも全力で臨んでくれているし。きょうが特別ね。プラスアルファの特別というのはあるけど、普段から高い意識のところでやってくれている。きょうはピッチャーが多くいてくれた方がいいかなというところでサンズを外したけど。こういう試合で嘉男が打って勝てるというのはチーム全体としても大きい」

ーーガンケルの状態(6回1失点で8勝目)

「前回見たときに1週間後は厳しいかなと思ったんだけど。金村と福原コーチが状態的にはブルペンでも良くなってきていると言ってくれていたしね。もう1回、行っていいんじゃないですかと言ってくれたんでね。それがなかったら、俺も厳しいなとなっていたところなんでね」

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