よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

トレーザビリティ・・・

2006年11月25日 | Weblog
という言葉、近頃よく耳に。
その商品「どこのだれがどうやって作っているか」
を、公開する事か。。。
よくスーパーの商品のバーコードなんかを携帯で
読み取ると、その生産から流通までの情報が見れる
というヤツ。


これをわが町の道の駅でも導入するとかしないとか、
そんな内容が中心で来月理事会を開くらしい。
今月頭の理事会でもその話は出たが、皆概ね必要無し
との意見。

必要でしょうか?

結構お金が掛かって大変らしいのはさておいても、
お客さんの立場としてみても、使った事は一度もない。
必要なのはそんなものでは無い気がする。
怖いもんには手を出さなければ良いだけの話。
そんな判断さえ出来ないの?と思う面もあるし。


私がこっちに帰って農家をやろうと思った時、昔の
「物物交換」を想像していた、それが理想。
自分は自分の必要とするもの全てを作り出す事は出来ない。
昔は野菜作る人、魚を捕る人、肉を持ってる人、何か手に職持つ人。
自分のもつ「商品」を代金に、欲しいものと交換していた。
イメージしたのは、そんな色んな人種がお隣さんに居て、
垣根の向うから「ちょい!今日いい鯛釣れたから、あんた
とこのそのうまそ~な白菜と交換してや!?」ってな感じ。
そこでは自分を鍛える目とモノの価値を判断する目が自然に
養われる。

その理想は今でも変わってない。
自分は自営の道で、自分の作れるモノを世に提供し、その対価を
頂き生活している。
商売という流れの中でも、その商品価値を伝え、支持が
あって今の自分がいる。
その事に、とてもありがたい という想いを持っている。

その「間」にある大事な部分が、今の世の中で欠けているのかも、
と思う。合理化と情報化が進んでいく程。

触れ合えば簡単に分かりそうな事をイチイチ制度化してしまう面
倒臭さを当たり前と見る世の中って、少し残念だと思いませんか?
テレビもそうだが、学校の教壇に立つ友人の話を聞いても、何だか
インターネットの世界と勘違いしちゃってるんではないの?という
怖い話ばかり。

必要な最低限の「ゆとり」くらいは持ちたいものだ。
帰って来い来い物物交換社会!!!