よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

ヘンだ…

2008年07月09日 | Weblog

このところ、サミットの影響もあってか特に『co2削減』という言葉を
耳にする。

「いかに出さない工夫をするか」という以外に「地下に埋めちゃおう!」
なんて技術もあるらしいからすごい。

食糧危機も叫ばれ始める中、そんな一方で「バイオ燃料」も普及へ走り
始めて口に入って人間のエネルギーとなるべき食べ物が、人間以外の
動力の為のエネルギーとして使われようとしている。

何事もバランスというものがあるんじゃないだろうか、と思う。

農業でいえば、露地栽培のみだった季節野菜が、施設栽培の導入で
年中なんでも揃うようになり、食べられる。それもCO2ガンガン出し
ながら冬に栽培していたりする。

それでいいのか…とも思う。

ウチでも春になり「筍」の季節に煮物を食べると「やはり旬」はいいな~
と思う。最近では「うわ~ナス炒りが食いたいな~」と夏の到来を感じたり
もする。そんな本来あるべき旬は身体が覚えていたりする。

前にも書いたが「行き過ぎた便利は不幸も作り出す」と思う。


昔は知恵を絞って食べ物を貯蔵・加工・保存していた。
今はどうなんだろう。
CO2削減!という言葉は「あ、やりすぎちゃったよね、ちょっと一息つこうよ」
という何かを見直すキッカケにもならず、新たな市場が生まれるビジネス
キーワードになっちゃうんだろうか?

みんな「ヘンだ」と思い始めているんだろう、とは感じるけれど。



どこまで行ったらバランスが取れるんだろう?





美味しそうに実をつけ始めた中玉トマト