よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

気仙沼へ。

2019年09月09日 | 休息・・

 

心配していた台風。ここは逸れてくれて助かりました。

関東の方は大変だったようで、テレビを見てはため息ばかり。天災は恐ろしいです。
 
先週末、石巻と気仙沼へ行って来ました。
 
仕事の都合で午後出発だったので、楽しみにしていたReborn Art Fes少ししか見れず残念。
 
 
 
 
期間中また行きたいけど、、、、、どうだろう・・・・。
 
でも会場への道すがら、通りかかったはまぐり堂の店先でヤギの世話をしていたリコちゃんと再会出来たのは嬉しい奇遇。

大崎市で働いてた当時、よっちゃんなんばんミニサイズの上紙レシピを手描きしてくれた人です。


夜は石巻の追分温泉

初めて行きましたが海沿いではなく山の中。

何件か温泉街だと思ったら、ぽつんと一軒宿。

学校かと思って尋ねたら旧鉱山の管理事務所だった場所らしく、雰囲気は好みでバッチリでした。

ご飯もものすごい量で食べきれませんでした。風呂も広くてゆったり大満足。



翌日は気仙沼へ。

5月に県の黒沢さんにご縁を頂いた斉吉商店


社長、女将さんご夫妻来ていただいた際にはバンブーブランコも楽しんでいただきました。

それ以上に、ちょうど今後のタケノコを竹林を、どう進めていくかと思案中な時期でした。

そんな折、初めてお会いし、お互い海の仕事山の仕事、マーケットありきではなく風景から興す仕事の話が出来たことは、ご縁としかいえないほどの勇気を頂きました。

話が盛り上がり、落語が好きで〜というところから


「志の輔さんが夫婦揃って好きで、また気仙沼来るのですけどチケットがもう取れなくて・・・」

なんて話をしていたら、なんとまあその「さんま寄席」の実行委員会メンバーで、

チケットを譲っていただいてしまって! これもご縁!と張り切って伺ったわけです。

そんなわけで楽しみにしていた鼎・斉吉でご飯。




海が見下ろせる丘の上。緑に囲まれた、落ち着いた空気。ホッとします。


お店に入る前からデッキでは息子さんが三河七輪で炭を熾してました。

炭好きとしてはこの感じがたまりません。








ちょうど女将さんが、寄席の出演者のお弁当を作っている最中でした。

地元の素材を大事にとどける。

職人さんの手さばき、配置、ここぞとばかりに注視してました。

色々と話しかけてお邪魔だったかもしれませんが、今後のぬくもり弁当にもヒントを頂けた気がします。

そしてビックリ!そのお弁当に「特辛よっちゃん使ったからねぇ〜!」と、うれしいお言葉。

果たして師匠にガッテン頂けたか気になるところです。



店内は私ら同様落語に行かれる方、常連さんであっという間に待ちが出来るほど。

頂いたのは、いま気仙沼で上がっている穴子重。

ふたたびデッキで息子さんの見事な炭仕事を見せて頂きつつ、ちょっとお話しました。

お重もとても美味しく、最後はサンマ出し汁で頂いて大満足な食事でした。

また時間を作って伺いたいです。


ご縁だな〜と感じるのは、昨年のGWに突然「東京でよっちゃんなんばん買ってます」と訪ねてくださったOさんご夫妻。


大工場で製造されてると思ってきたら、ちっちゃい農家でびっくりさせてしまったのですが、

それからちょくちょく東北旅行の際に寄って頂くようになりました。

その旦那さんが仕事を通じ震災後の復興事業を通し斉吉商店さんと既につながっていました。

春にそんな話をしながら「世間は狭いですね〜」という話題で盛り上がりました。

四万十の畦地さんともご縁があって、まったくもって、つながるべくして、としか思えません。



今回ご縁頂くまで、名前しか存じ上げませんでしたが、気仙沼では斉吉商店といえば知られた企業で、

震災では沿岸部という事もあり甚大な被害がありました。

そこから「もう一度!地元の、地域の素材で立ち上がる!」という志がすばらしく、たくさんの応援団もいらっしゃいます。

県庁でいち早くクラウドファウンディングを仕掛けた山田さんからも聞きました。

初めて会った際ズケズケとお話出来てしまったのも、社長夫妻の人柄だと思います。



東京のOさんは、女将さんが震災後に出された「おかみのサンマ」まで送ってくれました。

一気読みでした。

震災関連のこともそうですが、同じ県でも知らない海の仕事を色々と知ることが出来ました。

見習わないと! 素敵だなーと思う人はたくさんいますね!


メインの落語。こちらも最高でした。なんと高座は一時間以上延長の3時間オーバー。

最後はビックリ。お休みを利用してk-portに働きに来ていたという渡辺謙さんも客席に!

という大盛りあがり。


一席目、志の輔落語を初めて、偶然TVで観た「みどりの窓口」、

ファンになり色々と聴く中、一番好きだな〜と思ってる「徂徠豆腐」が二席目。

勝手に「今日は俺のためにやってくれたのでは?」と思えるラインナップでした。

途中、さんま寄席のキッカケを作った糸井重里さんも登場しました。

震災後、何か力になれることを、と考えたそうです。

末に、志の輔さんに声を掛けたそうです。

志の輔さんご本人はお忘れだったようですが、

「よくぞ私にお声がけくださいました!」と当時応えたそうです。

「落語だからこそ、やれるのでは?」と。

設備も音響も会場もままならない中で、落語だからこそ、やれるのでは?

そこで「よし!」と思えた繋がり。

とても深いなぁと思いながら聞いてました。

糸井さんも復興応援だと息切れしてしまう、だから事務所も作って仕事と同じテンションでこれまでやってきたとのこと。

プロ意識がすごい。


楽しかった、という以上の時間を頂いた気仙沼でした。

心残りは翌日お弁当だったので
トンボ帰りせねばならずミチタくんに会えなかったことか・・・。

また行きます気仙沼。

いい小休止でした。