ぴかの独り言 GooBLOG vol.1

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先代からの贈り物・・・また、出た!

2017-07-01 16:02:00 | ノンジャンル
こんにちは。

お陰さまで、今日も商売させていただきました。

そのお客様、初めてお越しくださったので、

「どうしてうちに来てくださったのですか?」

と尋ねると、

「ずいぶん昔になりますが、お宅で着物をそろえたというHさんがあたしの親しいお友達でしたの。

もう亡くなられてしまいましたが、この度、是非お宅でと思いました」


と、おっしゃった。

・・・

7.8歳のお孫様と若奥様とご一緒にお越しくださったこのお客様にそう言われて、はて?Hさん?と頭を巡らせては見たものの、それは先代の母の時代のお客様だったやも知れません。

お名前が浮かばぬ非礼をお詫びして、それでも商いをさせていただきました。

ありがとうございます。


そのお客様のお帰りをお見送りして、またいろいろな思いがクルクルと回る。

あたしの知らぬところで、およそ40年、あたしのが紡いだご縁が脈々と生きていた。

それが今ここで、あたしの目の前にポッと姿を現した。

・・・なんや、これ?


今年豊坂屋創業70年を迎えます。

戦後のこと。

当時兵役から戻ったは国鉄職員となり、縁あってと夫婦となったものの、それでも食えぬからと、父の実家が呉服屋だったのでその支援を受けて、母が豊坂屋分店としてそれから随分頑張ったんだな。(父は三男坊で、本家は跡取りが継いだ)

今でこそ呉服屋とは言え、モノがない当時、戸板(家の入口を、夜になるとこの戸板で囲ったんだ)をミカン箱の上にのせて、そこに綿布とか最低限の雑貨を並べていたと小さなあたしは聞いたことがある。(およそなんてものは、多分無かったんだろう)

今のあたしには想像ができませんが、食べるために生きるという必死の世の中だったんだろうとだけは想像できる。

それを乗り越えてきた父と母です。

そして、そんな中に姉二人とあたしが生まれました。


それから70年。

今日こうしてお客様から、先代の恩を知る。

・・・

また、いつもの想いが湧いてくる。

・・・あたしは一体、何者なんだ?


あたしは、あの方やこの方や、見たこともない知らぬあの方やこの方のお陰でここまで来たと思います。

今回もそうでした。

これを、あたしのモノだけにしてはいかんのだな。

それをすると、バチが当たるような気がします。

(いつも言うけど、バチが当たるのが一番怖い)


子か孫か?、もしくは、あたしの友人か? ご縁は不思議でどうつながっているかがわからないほど巧妙だと思いますから、あたしはそのご縁がどうぞ未来の幸せにつながるようにと願っています。

そうできるように、あたしの命、使いたいと思っています。

ただ・・・

・・・たまに、飲んでバカするのは、許してください。

(あ、たびたびだな)


あまねく穏やかでありますように。

本当に、ありがとうございます。



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