徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

ヒメコマツ

2020-11-11 20:54:42 | Weblog
 先月の末のことですが白鳥町井洞のスギの天然林の散策の下山中にヒメコマツを見かけました。
 何だか久しぶりに見るなと思い写真を撮りました。
 アカマツやクロマツが二針葉であるのに対し五針葉であることから同じマツでも雰囲気が違います。
 アカマツ、クロマツは数が多く二針葉であることが一般的かと思うのですが種類数でいくと五針葉のもは多く思いつくだけでもヒメコマツ以外だとハイマツ、チョウセンゴヨウ、キタゴヨウが私の頭の中に浮かびます。
 種類数だけでみると五針葉のほうが一般的なのかな?と思ったりもします。
 ということがふと頭をもたげました。
 ヒメコマツは決して珍しい樹木では無く高山や下呂、郡上に住んでいた時には良く見かけていました。気候帯から考えても恵那でも普通に見られると思うのですが何故かあまり見かけません。
 ですから先月末に見かけた時は久しぶりだな~と思ったのです。
 図鑑を見るとざっくりと分布のことが書かれていますが植物の分布というのは簡単に語れないと改めて思いました。
 このヒメコマツ、高山の近辺の伝統的な住宅の建築用材として利用されます。
 今思い返してみると高山に住んでいた時に最も多く見かけました。
 樹木の分布と建築用材は密接な関係があることが伝統的な建築から知ることができます。
 地産地消と言われますが住宅建築にも同じことが言えるかな?と思うのですが大量消費の時代では木材を地産地消することは難しいことが現実です。
 日本国内で建築用材として使うことを目的として人工造林されている樹種は本州、四国、九州ではスギ、ヒノキ、カラマツが大半というか、この3種類でほぼ100%です。
 今回お題としたヒメコマツの人工造林された林分について私はしりませんので使おうと思うと天然資源に頼るしかありません。
 ということは安定供給することができないことになり高値となりますので伝統的にヒメコマツを使ってきた高山近辺でもヒメコマツが使われることは減ることでしょう。
 知らないうちに伝統技術が消えてしまうのだろうなということをヒメコマツを見て考えてしまいました。(管理人)

   先日見かけたヒメコマツ、幹が曲がっているので建築用材としては使えないですが・・・
   

   ヒメコマツは五針葉
   


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