新年の決意を
平成24年となりました。おめでとう。今学期も精励なさいませ。学問に、部活に、さらにまた多面的な活躍をしてください。健康・安全・無事故をこころがけてください。そして、世の中のためになることで、諸君たちの持っている無限の力を社会に還元していってください。
さて、今年は長めの冬季休業でもありました。家庭では、自宅学習にいそしんでいただいたと思っております。また、学校では部活動を、あるいは社会体育でと八面六臂の活躍をされていたのかと思っています。
自己を磨くことであります。
自己の向上無しには、価値ある人生を送ることはできないからであります。
自由気ままな個人主義というのは、自我にこだわるあまり、真相というか森羅万象の真実を覆い隠してしまう危険性があって、わたくしはあまり感心しないのであります。しかし、その根本はあくまで自己の向上にあるというのは、これもまた真実でありましょう。つまり、人格を、教養を、行動をより良く向上させていくことが、もっとも肝要であると考えるからであります。それにはやはり個人がしっかりしていなくてはなりません。自己を確立していくこと、その過程が重要であります。だから学問や鍛錬が大切になるのであります。
まとまった長い時間を自己の向上のために使うということは、学生時代こそ可能になることです。むろん大人になってからもできることではありますが、今この時期にまとまった人格的修養を試みなくては、いつできるのだということも一方にはあるわけです。諸君たちにそのことを期待しているわけです。
保護者の方々の尊いご支援によって、学生生活をさせていただいているわけです。このことは感謝してもしきれないくらいの尊いことであります。あたりまえだと決して思ってはなりません。当然だろうと思って傲岸不遜に構えておってもなりません。
センター試験も近くなりました。これから受験(進学・就職)をする3年生諸君は感謝の気持ちを持ちつつ、全力でがんばってください。
また、すでに決まっている生徒はゆめゆめ自己の向上を怠ることなく、卒業後の飛躍を胸に秘めて努力されたい。
油断禁物。
現在の力は、さぼっているとあっという間に下落します。油断して、自惚れて、毎日を昨日の継続のようにただただ懶惰に生きておることは、いかがなものかと思います。県立銚子に学ぶということは、ひたすらに努力するということでもあります。万端にわたってであります。
朝、起きたらすがすがしい陽光のもとで、今日一日を大切に、学ばせていただくことの多きことを決意することであります。曇っていても同じことであります。天候には関わりなく、今この時を大切にしていってください。長い人生、今この時、この一瞬の積み重ねでありますから。
何十年かしてから、あのときこうしていれば良かった、こんなはずではなかったと後悔をしていただきたくないからであります。教師としてのおせっかいであるのかもしれません。たとえそうであっても、わたしくはかまわない。教育の価値はそこにこそあるからであります。
3年生ばかりに語りかけてきました。されど、下級生も同様であります。学問への精励、鍛錬、知・徳・体すべてにわたって努力されたい。4月からの飛躍にそなえていただきたい。
本校は、共学化以来新しい襷を受け継いでまいりました。100年を超す伝統もある県立銚子です。これまで受け継いできた先輩たちからの襷は、ますます光り輝いたものになっています。
どうかその襷の価値をもっともっと高めていただきたいものであります。
がんばりましょう。
(校長 外山日出男 )
※県内で非常に危険な事件が起きています。夜の出歩き等々十分注意してください