ボキは無類の相撲好きである。今回の貴景勝には十分満足した。大関になるのだろうと、マスコミで報道されている。満足している。活躍ぶりにである。しかし、高安にはもうちょっとがんばって欲しいというのが、正直なところだ。ファンだからだ。
戦う男たちというのは、厳しい日常を送っているのだろう。日々鍛錬である。戦いである。妥協はない。
これが胸をうつのである。大した若者たちである。
しかも貴景勝の自己コントロールというのには、実に勉強になった。感情の起伏がない。特に涙とか、怒りとか、そういうものが見られない。このあたりは、白鳳とは違っている。あえて言えば鶴竜。この横綱は感情を表に出さない。出さないから、やる気があるのかと北の富士には酷評されていたっけ。
淡々としている。それが良いのだ。
相撲取りとしては身長が低い。だから四つに組んだら負けてしまう。自分の持ち味は突き押し一本。これでいくしかないと決めたら、それ一本。実に思い切りが良い。これが良いのだ。
あれこれと手を出さない。
たとえ罵倒されても、迷わない。
ダメだったらダメ。通用しなければ、引退。
そういう思い切りの良さがあるから気持ちが良い。
親父さんの教えで、人前では涙を見せないというのも気に入っている。なるほど、男の涙は、見せるものではない。他人に謝ってばかりいたら、今後の人生で碌なことはないからだ。
どんな子育てをしたら、こんな良い子が育つのだろうかと思う。興味津々である。マジに。
それにしても、「つまみ食い」をしていなかったから、ここまで大きく育ったんだろうなぁと思った。
あれこれといろんな分野をつまみ食いして、一丁前のインテリぶっている御仁もたくさんいた。なにが専門なのでしょうか?と聞いたこともあるからだ。
ボキはインテリでは無い。しかし、「つまみ食い」は得意である。原典をとことん読み込んできたとは、とてもとても言えない。源氏物語でも、通釈をたよりにしてふうふう言いながら読んでいただけである。難解な原文をひたすらつまみ食いをしてきただけである。
要するにいい加減なのだ。
身長の低さをカバーして、ここまでなったのだから貴景勝はエライと思う。
うううううううううううううううううううううううううむ。
もう一回繰り返す。
22歳とは思えない。
BYE-BYE!