横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

必要にせまられて・・・魔法の道具

2024-09-12 16:32:05 | 発達や学習が心配

朝夕は涼風が立ちますが、まだまだ日中は暑い・・・。

横浜の最高気温34度!

8月最終週に始まった授業は、今週でなんと3週目。

勉強もどんどん進みます。

 

読み書きに苦手感があるお子さんには

「見る力」が原因の場合もあれば、

(はっきり見えない、二重に見える、文字が躍る、他の行を読んでしまうなど)

記憶が原因だったり(漢字やことばを覚える)

手先の課題(小さく書く、整った字形で書く)があったり

文字を音声に変換するのに時間がかかったり

うまく読んだり書いたりできなかった経験から

読み書きに気持ちが入りにくかったり・・・

まだまだいろいろなことが起こっています。

 

「読めなければ」問題を考えることもしにくい

「書けなければ」問題の答えを書くことが難しい

・・・そんなことが続くと「努力だけ」では追い付かなくなり

 

とっても疲れたり、意欲が減退したりすることがままあります。

 

タブレットがあれば、「デイジー教科書」の申請で、

教科書の背景の色を変えたり

読む速さを自分で調節しながら音声で聞けたり

文字を大きく見やすくすることができます。

 

普通の紙の教科書は、こんな感じ

デイジーだと背景や文字色や文字の大きさ、読んでくれる速さも変えられます。

無料ですし、困り感があれば、自宅で申請できるので

私も利用しています。

ただ、タブレット持ち込み禁止だったり(今だに)

自分で使うことに抵抗があったりすることもあります。

 

また、許可がでて、使えたとして

紙の教科書と違うページの出し方なので

先生が「~ページの一番上」などと言ったときにぱっと探しにくい、ということもあります。

 

困り感があるお子さんがいて、探してみると・・・

 

こんな教科書を見つけました。

一般の教科書にようにB5判もありますが、これはA4判。

文字が見やすいです。さらに・・・

こんなふうにタッチペンで読み上げをしてくれます。

(特別な印刷です)

読み上げのスピードを変えたり、録音の機能があったりもします!

この教科書は全教科あるわけではなく、

今は、国語と社会だけのようです。

たぶん、子どもにとって一番読みにくいのがこの2教科なのでそうなのかな~と思いました。

ペンで行頭をなぞると、その行を読んでくれます。

分からない漢字だけなぞるのもよいと思います。

 

もちろん、読みに困難さがあるお子さん対象で、申請が必要です。

教科書を使ってみたお子さんは、みんなと同じような形式の教科書で

ほっとしてような様子でした。

 先ほど紹介したデイジー教科書は、中学校までならすべての教科に対応しています。

また、前回書いたようにこれから全国的に教科書のデジタル化が進むようです。

それまでの間、「今困っている子どもたち」

「勉強はしたいけど読むだけでとても疲労してしまう子どもたち」にとって

いろいろな「道具」を開発してくださることがどんなに「光」になることか!

 

もし、教室の中でだれかが、タブレットで教科書を「聞いて」いたり、

この音声ペンで読む教科書を使っていて「いいな~」と言ったりしたら、

きっとその言った子ども自身も「困っている子」なのだと思います。

申請は保護者がしなくてはならず、学校のタブレットにこのシステムをいれられなかったり、

申請すること自体、保護者が必要を感じていなかったりしたら・・・

ずっと「読むことで疲れてしまう」状態のままなのかもしれないです。

考えたり覚えたりという学習に手が届きにくい子どもがいることを

忘れてはいけないと思います。

 

クラスに何人かいる困っているお子さんたちが

もっと「魔法の道具」を手に入れやすくなりますように!

 

    

 

これは、とっても手にいれやすい魔法の定規。

一見普通の定規ですが・・・裏返すと、

裏にぼつぼつが。

滑り止めです。

定規で線を引くときって、利き手と逆の手で定規を押さえますよね。

そうすると、鉛筆を定規に当てたときにどうしても手がすべって直線にならないことも。

学校で一斉に配ることもある定規ですが、手先や見え方に困り感がある場合は、

ちょっと足を伸ばしてステイショナリーナリーをたくさん売っているお店に足を向けてみても。

 

 

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)

困り感があるお子さん・保護者の方・支援者の方の相談をお待ちしています。

お電話くださいね!

 

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