珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

WELLDELTAをプリアンプに

2021-01-31 14:19:24 | オーディオ
横浜方面は周期的に雨天と晴天を繰り返すようになりました。晴れると気温も12度くらいまで上がり、過ごしやすくなります。今回は、久々に自宅オーディオの話題です。昨年末に購入したWELLDELTAをプリアンプの下に敷いたレポートになります。WELLDELTAは、昨年秋のオフ会にて持ち込み企画で聴かせていただきました。拙宅オフでも効果がありと感じたので12月に導入となりました。年末から1月にかけてMFPC、DACと置き場を変えて聴いていましたが、プリアンプでの効果が一番分かり易かったです。


元来プリアンプHP-300SEの下には、バーチ素材のウェルフロートボードが敷いてありました。HarubaruさんからはWELLDELTAを単体で使うのではなく、両者を重ねる方式の有効性を聞いていました。バーチ素材のウェルフロートボードは、メカが強化されたタイプで、これ自体には満足していました。とは言え、更なる上乗せがあるのかは、気になるところです。結局は自身で聴いて納得するしかありません。前方1点、後方2点の配置でWELLDWLTAをウェルフロートボードの上に載せ、更にHP-300SEを重ねました。


何かを変えれば音が変わるオーディオです。機器やアクセサリーを入れ替えた後は、時間をかけて様々な音楽を聴いて、総合的に判断するようにしています。とは言え、MFPCやES9018DACに敷いた時と比べて、変化を感じ易かったのは確かです。登場人物がHP-300SE、WELLDWLTA、バーチ素材のウェルフロートボードの3者がいるため、切り分けが必要ですが、当面はこの組み合わせで聴いてみたいと、思わせる音になりました。昨年のオフ会で効果を感じたパワーアンプへの適用をしばらく見送ります。

全般的に随分細かい音、聴き逃していた音が聴こえます。それらが煩さではなく柔らかさを保ったまま聴こえてくるので、よく言われる「ずっと聴いていられるサウンド」のように感じられます。一番顕著なのは声でしょうか?竹内まりやの「五線紙」は私のリファレンス曲の一つです。一枚ベールが剥がされたように、ヴォーカルの実在感が上がります。フィンガースナップ(指パッチン)も同様です。打撃音はシステムの物差しのような側面がありますが、耳タコ音源で一聴して判る変化に驚きました。


その後、ジャンルを跨いで聴いていますが、声が気持ちよく聴こえる点は一貫しています。ピアノ、打撃音は概ね良く、ブラスのように瞬発力が要るサウンドも良いようです。先のGRFさん宅訪問では、オーディオは詰まるところプリアンプの音を聴いているといった話がありました。拙宅では2018年にHP-300SEを導入し、昨年はMFPC化により上流の信号の質を向上させました。この1年は両者の相乗効果を感じていたのですが、WELLDELTAにより更なる効果を引き出せそうです。あらためてプリアンプの制振の大切さを実感しました。

WELLDELTAとバーチのウエルフロートボードの両方が要るとなると、導入のハードルが高くなります。おいそれと全面展開できないのは確かです。パワーアンプ(プリメインアンプV40SEを転用)の下は、当面現状維持(バーチのQuad Ring)で行きます。Harubaruさんを始め他のユーザーさんの使いこなしを参考にしながら、WELLDELTAの導入を考えたいと思います。

昨日の大山方面の夕景です。先週後半は横浜でも一瞬、雪が降りました。当然、大山や丹沢にも積もります。雪化粧とまでは言いませんが、雪が点在していることが確認できます。1月も今日で終わりです。毎年感じるのですが、新年明けてからの1か月間はあっという間に過ぎていきます。特に今年はそう感じました。


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2020年オーディオ振り返り

2020-12-31 17:45:45 | オーディオ
コロナに振り回された2020年でしたが、オーディオの方は例年以上に進展がありました。一方、コンスタントにやっていたオフ会の方は、両手で足りる回数しか行えませんでした。幸い、会食と違ってマスク着用で音楽は聴けます。拙宅のオーディオ部屋は8畳程度なので、元来、大人数は無理です。換気をしながらのオフ会を模索した1年でもありました。来年も世間の感染状況を横睨みしながら細々と実施することになりそうです。以下、2020年のオーディオ振り返りとなります。


今年の一番のトピックスはDiretta仕様のMFPCを導入したことです。昨年12月のオフでDiretta+MFPCのデモ機を持ち込んでいただきました。その後も継続して貸していただいたことで、Diretta+MFPCの特徴をより把握することができました。音の高低に寄らず音の粒が起ち、空間の広がりが増すことから、音楽の風景が変わると感じました。音の進化に加えて音源管理がNAS4台体制からHDD1台に集約されることも魅力でした。結局3月にDiretta+MFPCを発注することとなりました。長らく続いたLinux派からWindows派への転向です。

導入当初はコントロールPCが無く、iPhoneもしくはオーディオ専用でないノートPCから再生指示を出していました。6月のオフ会でコントロールPCの有無を比較したのですが、音の鮮度に差が出ました。結局、デモ機→貸出機の流れとなり、8月にはコントロールPCを正式導入しました。コントロールPCにつなぐモニター、キーボード、マウスも購入しました。これでWi-Fiを使わずに、リスポジで再生指示できる環境が整いました。音の進化と操作性向上という二兎を追える策でしたので、導入は時間の問題だったのかも知れません。


機器の面ではMFPC導入に尽きますが、他にもサウンドに影響する変化点がありました。しばしば部屋の音を聴いていると言われるオーディオですが、絨毯を撤去しクロスを張り変えたことも大きなトピックスでした。特に絨毯の撤去は高音の響きの良さ、心地よさにつながったように感じています。アクセサリーやケーブルを元に戻す(外す)と意外に音がいいという話は、どこにでもあります。絨毯撤去は横浜市の粗大ゴミ料金で実行できたので、大変リーズナブルなアクションとなりました。コロナ禍で家の片付け意識が高まっていたことが功を奏しました。


細かいところですが、機器の配置替えも行いました。パワーアンプ(機器はプリメインアンプV40SE)を前面に出し、アナログプレイヤーをセンターに戻しました。アナログの操作性が改善されたことに加えて、配線の取り回しがシンプルになりました。密を回避すべし・・・は、ケーブルにも言えそうです。


2020年のギリギリの導入となったのがWELLDELTAの導入です。BOさん宅での効果を実聴し、さらに拙宅オフでも同様の効果を感じたので、導入に踏み切りました。部類としてはインシュレータですが、一つ一つがウェルフロートボードの制振構造を持っています。天板が無く、副作用がないとはHarubaruさんの弁です。先のオフ会ではパワーアンプに適用し好結果でしたが、この冬休みは、各所に置いてみて音の変化を聴いてみます。沢山必要になったら、それはそれで悩ましい事ではありますが。


セカンドシステムでは、Amazon music HDを導入しました。これまでは、メインシステムと音源を共有して聴き分けていました。ただし、システム間の実力差があるので、セカンドシステムの旨味が無くなっていました。CD規格以上のストリーミング音源に特化することで、メインシステムとの差別化を図りました。MFPCを立ち上げたり、真空管に灯を入れたりと、メインシステムが気合を要する分、逆にセカンドシステムはカジュアルに聴きたいところです。ストリーミングで気に入った音源を、メインシステム用に購入という流れができつつあります。

横浜方面、今年の最終日はは晴天となりました。大山の左側に太陽が沈んだ直後の1枚です。大変な年でしたが、ブログへの訪問、コメントありがとうございました。オーディオ関係で会えた方、会えなかった方、皆様にとって2021年が良い年になることを期待しています。


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新しいHUBを試す

2020-11-15 16:49:49 | オーディオ
2月以降、遠方への出張を控えていましたが、先週、久しぶりに中京・関西方面に出張する機会がありました。新幹線は従来の7~8割程度の混雑具合でした。大抵の仕事は在宅でできることを実感していますが、中には現場に行かないと始まらない仕事もあります。コロナ収束後は、在宅と出張が残り、横浜や東京への会議目的の出社は減っていくことでしょう。早朝、ホテルから眺めた姫路城です。やはり現物を目の当たりにすると、西へ来たことを実感します。出張中の関西は方面はかなりの冷え込みとなりました。


さて、オーディオシステムで使用しているHUBの話です。MFさんからエレコム製のプラスチック筐体のHUB、EHC-F05PA-B(左)をご紹介いただきました。拙宅では音の良いHUBとして評判の高い、PLANEX製のFX-08miniを使用しています。一気に入れ替えずに、聴き比べをするつもりで購入しまいた。実は届いてすぐに接続したのですが、間違って12V出力のUSBケーブルを刺してしまい、お釈迦にしてしまいました。MFPCがいつまで経っても立ち上がらなかったので、HUBを確認したところ、何やら焦げ臭いにおいが・・・。


HUB自体は安かったので、再度アマゾンでポチり、仕切り直しとなりました。まだ使い始めて間もないですが、耳タコ音源で、音の鮮度が上がっている印象を受けました。HUBで音が変わることはネットワークオーディオの世界では知られていますが、MFPCも同様だということです。EHC-F05PA-Bは通信速度が100Mbpsと遅いことが特徴ですが、その点はFX-08miniも同様です。プラスチック筐体⇔金属筐体の違い、ポートのアクセスランプの有無、消費電力の違いが影響しているのかも知れません。

変えた直後は実力以上に音が良く聴こえてしまいます。年内までは、FX-08miniと行ったり来たりしながら、音の特徴を把握することにします。FX-08miniは生産終了となっており、良い情報をいただきました。
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セカンドシステム~amazon music HD

2020-10-04 17:21:18 | オーディオ
久しぶりにセカンドシステムの話題です。セカンドシステムがある書斎は、メインシステムと部屋続きとなっています。そのため、セカンドシステムもクロス張替えのタイミングで一旦撤収となりました。再開したのは、つい一週間前です。書斎のレイアウト変更と共に、システムも配置変更しました。本来であればSP間には何も置きたくないのですが、断捨離してもなお捨て難い本はあります。これ以外に仕事用の本棚もあるので、現役リタイアするまでは仕方なし、とったところです。テレワークも基本、ここでやってます。


セカンドシステムはiFI audio/nano iONE→Nuforce/HAP-100→Nuforce STA100→ALR/Jordan Classic 1という構成です。nano iONEを導入した話は、6月にアップしました。当時は、Apple Musicを受けるUSB-DDCとしての使い方を考えていましたが、状況変化があります。中華DAC引退に伴い、nano iONEはDACとして使っています。7月よりお試しで利用していたamazon music HD導入することに決めました。Apple Musicとは約4年半のお付き合いでしたが、解約してamazon musicに乗り換えました。


apple music HDを使って感じるのは、CD規格(16bit 44.1kHz)の音源の配信はもう当たり前になっているということです。5月のサブスクの記事では、配信の対象が拡大していることを書きましたが、あくまでも圧縮音源の話でした。ところがamazon music HDでは、かなりの音源がCD同等、あるいはそれを上回るハイレゾ音源で聴けます。月額の費用は1780円(プライム会員)と、Apple Musicの980円よりはかかりますが、オーディオで聴くことを重視して
乗り換えを決めました。

お気に入りのアーティストで、所有していないアルバムって気になりますよね。それを無制限で聴ける点に、まず訴求性があります。所有しているアルバムでも、聞き逃していた曲の良さを発見できます。メインシステムだと、どうしても身構えてしまうのですが、PCであれば気楽に聴けます。下記に挙げた、尾崎亜美、ウィントン・ケリー、リヒテルいずれもCD規格で聴けます。圧縮音源をメインシステムで聴くことには難しさを感じましたが、これならMFPCとの使い分けもありかと思いました。

尾崎亜美の初期のアルバムでは『MIND DROPS』が気に入っていますが、それでもメインシステムでフルに聴くことは殆どありませんでした。通しで聴くと、あらためて楽曲の良さを再発見。amazon musicがトリガーとなって、メインシステムであらためて聴くといったパターンが増えそうです。


ポピュラー系、特に超メジャーなアーティストは圧縮音源のみ、というケースが見られますが、ジャズやクラシックは、概ねCD同等以上の音源となっているようです。この点もオーディオファンにはありがたいのではないかと思います。ウィントンケリーの歌心溢れるピアノに浸っています。


今年の秋はベートーヴェンのピアノソナタを聴こうと思っていますが、楽曲だけでなくアーティストを自由に変えられるのもサブスクの利点です。先日チューバホーンさんのお宅で聴かせていただいたは、リヒテルの「熱情」でした。「熱情」で他のピアニストを聴くのも良し、リヒテルで他のソナタを聴くのも良しです。


ユーミンはハイレゾが配信されていますね。amazon music ではULTRA HDと表示されます。『コバルトアワー』では冒頭の「コバルトアワー」のグルーヴ感がいいのですが、ユーザーの人気は「卒業写真」「ルージュの伝言」に集中してるようです。荒井由実時代の作品は、何故か松任谷由美扱いになっています。


amazon music HDの導入で、セカンドシステムの利用頻度が上がっています。これまでは音源を共通にして、それぞれで聴くスタイルでした。ただし、それだとセカンドシステムを聴くモチベーションが上がらないことも事実です。CD音源の無制限配信という私にとって初のゾーンにより、風向きが変わってきました。ここま来るとメインシステムでRoonにTIDALという構想も浮かび上がってきますが、気軽に聴ける音の良いシステムというコンセプトも魅力です。メイン+セカンドの両立で参ります。

いよいよ、10月に入りました。近所の金木犀も満開で、芳香を放っています。ここから師走までは駆け足で進むのが例年のパターンです。


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オーディオシーズン開幕

2020-09-27 15:20:44 | オーディオ
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、実際、横浜方面もここに来てぐっと涼しくなりました。近所のふるさと村も、お米の収穫が始まっていました。この時期は、真空管使いとしては、待ち遠しかったオーディオシーズンの開幕でもあります。クロスの張替え以降、暑さにかまけてシステム再構築はゆっくり行いました。音楽を本格的に聴き出したのは、実はつい一週間前になります。まだポン置きレベルですが、MFPCの音がしましたので、一安心です。オーディオマニアにとってシステムをばらす機会は、そうそうありません。


7月は雨、8月は猛暑と農作物には過酷な2020年の夏でした。それでも収穫の時期を迎えることができました。盛り上がったラグビーのワールドカップが開幕したのは、昨年の今頃でした。ラグビーの後は、想定外の新型コロナウイルス禍です。ホント、この1年は短く感じられました。


空を見上げると・・・。まだ夏と秋が入り混じっていますね。手前に夏の雲、遠くに秋の空が見えました。この散歩では、秋の入口を告げる金木犀の芳香もわずかながら捉えることができました。本格化するまであと少し待つ必要がありますが、確実に秋は迫っています。


クロス張替えで撤去したオーディオシステムですが、先週、ようやく復活しました。再生は一発で上手くいき、ホッとしました。再生して10分ほどして音が消えた時は焦りました。パワーアンプを移動した際に、いつの間にかエコモードのスイッチがオンになっていたようです(回路の都合上、V40SEをパワーアンプとして使う場合には、エコモードが使えません)。1か月近くブランクがあったので、再生音はとても新鮮に聴こえました。やはり音楽を聴く時間は毎日でも取りたいものです。リモートワークは、この点、追い風です。


少し間が開いたので、がっつりした曲を・・・。Earth, Wind & Fire の「宇宙のファンタジー」をかけました。MFPCで聴くのは初めてかも知れません。重いのに、どんよりしない低音、いいですね。その後、脈絡なく思いつきでかけましたが、以前より鮮度が上がったような気もします。クロスのおかげだったらラッキーです(笑)。


先日のMFさん宅訪問で、WANを外せるような話を聞き、試しています。写真の無線ルーターと家庭用ルータをつなぐLANケーブルを外すだけです。外部とのやりとりはできなくなりますが、再生自体は問題なく行えます。重心が下がりつつも柔らかみも出て、これはデフォルトで外したくなります。家庭用ルーターからのノイズ混入が無くなり、かつネットワーク内の通信負荷も減るので、悪い方向にはいかないはずです。もっともRoon側との接続も切れるので、常時というわけにはいきません。この辺り、もう少し運用形態を探ってみようと思います。


知り合いのブログや、ファイルウェブの日記を見ても、ボチボチとオフ会が再開されています。ウィズ&アフターコロナのオフ会のあり方を探りながら、また皆さんと交流できれば幸いです。マスクは耳を塞ぎません!後は、小まめな換気かと思います。
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