珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

絨毯を外す

2020-06-14 16:53:21 | オーディオ
横浜方面はようやく梅雨入りして、さすがに雨の日が多くなりました。毎日の散歩も叶わない日も出てきました。来週あたりから少しずつ、出社の機会が増えそうです。県外への移動が可能になると、日常がかなり戻ってきた感じがするのではないかと思います。約2か月半、在宅勤務が続きましたので、通勤電車も久しぶりです。さて、オーディオの方ですが、機器の配置替えと共に、思い切って床の絨毯を外してみました。音がライブ側に振れるは承知の上ですが、断捨離の勢いが勝った感じです。デッドよりはライブの方が御しやすいという、楽観視もあります。


床に絨毯を敷いたのは2012年ですから、もう8年も前になります。 当時の日記を振り返ると、ライブ寄りを気にしていたことがわかります。その後、オフ会で絨毯の問題をご指摘いただいたこともありましたが、特に手を入れることもなく現在に至っていました。MFPCが提示する子細な音をできるだけ失いたくない、といった気持ちが背景にありました。2013年に導入したヤマハの調音パネルにより、音の煩さが抑えられることも分かっていました。という訳で、あっさりと決断しました。

当然ながら音は変わりました。それでも、ここを出発点にしていい音だと思いました。先日、ヤフオクで購入できたシュライアー/リヒテルの「冬の旅」(西ドイツ盤)です。季節外れですが、最近聴いています。会場の空気感がしっかりと伝わってきます。歌の力、ピアノの優しさに、浸りました。他のジャンルも一通り聴いていますが、特にクラシック系は、絨毯をとった方が望ましいようです。リスポジ後方に調音パネルをもう1枚、でも良いかも知れません。急ぐ必要はありません。耳を慣らしながら調整を楽しみます。



話題は変わってステレオサウンドです。長らく買っていませんでしたが、ウィーンアコースティックのSPが記事になっていたこと、ソース機器やカートリッジに関する記事が面白そうだったことから、購入しました。ちらほらストリーミング音源をCD同等以上の音質で聴く話題もあり、音源の多様化は進んでいるようです。あとはファイルの記憶媒体が、すっかりプレイヤーになっている感じですね。果たして、Direttaはステサンに登場するのでしょうか。まだ流し読みですが、なかなか楽しく読めています。

ステレオサウンドが販売する音源に、ピンクレディー、南沙織、アリスが登場。SACDやアナログレコードでの提供です。時代の移り変わりですね。市場が細るハイエンドオーディオの現在を映しているようです。
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nano iONE導入

2020-06-07 12:03:46 | オーディオ
先週、記事にしたサブスクに関連する話題です。Apple Musicをオーディオシステムで聴くために、iFi Audioのnano iONEを導入しました。同社のサイトでは、ホームオーディオの中心となるハブ「DAC」と紹介されています。聴き慣れない表現ですが、無線、有線で多様なデジタル機器をつなげるのが売り、となっています。MFPCの導入で、メイン、セカンドの最上流が一気に強化されたわけですが、常にガチに聴くのも大変です。iPhoneの音を、オーディオクオリティの手前のレベルで、緩く聴くことを考えました。



nano iONEが面白いのは、DACのみならずDDCとして使える点です。DAC兼DDCというのは、案外珍しいのではないかと思います。セカンドシステムの中華DACには一応、ES9018が入ってます。MFPCをつなぐこともあるので、遠くない将来、DACのグレードアップも考えたいところです。ここはDDCとしての使い方に絞り、iPhoneやPCからのデジタル信号を受けることにしました。長く使用してきたJAVSのX-DDCは、今回で引退です(メインの方では、引き続き同社のX-DDC Plusを使用しています)。

iPhoneからは、BluetoothおよびUSBケーブルで接続できますが、基本Bluetoothで使用しています。Apple純正のlightning→USBの変換ケーブルを持っており、実際に、音も出ました。ただし、消費電力不足のメッセージが出たり、デジタル出力が何故か出なくなったりと不安定でした。この辺りは、時間をかけて調べたいと思いますが、安定を優先してBluetoothで聴いています。iPhoneとiONEの距離が、ケーブルで縛られるのもイマイチですし・・・。USBポートは、ノートPCでの再生および電源供給に使っています。



こちらが、セカンドシステムの上流~中流となります。中華DAC(黒い筐体)のUSB入力は、MFPC用です。iONEはバスパワーで動きます。試しに直にMFPCをつないだのですが、音が窮屈でした。iONEは、ノートPCおよびiPhoneからの再生に特化させることにしました。PC起動時はPCのUSBから、そうでない時は、付属の電源アダプターから電源を供給します。iONEにはバーブラウンのDACチップも入っています。RCA出力をプリアンプに送れば、DACに早変わり、ということになります。


Bluetoothをオーディオに組み込むのは、実は、今回が初めてです。ピュアオーディオに真剣に取り組まれている方は、けしからん、と思われるかも知れませんが、音楽の聴き方は本来、自由です。元々、Apple MusicはWifi経由でのストリーミング再生ですから、これはこれでアリ、ではないかと思っています。


さて、すんなり導入されたかような書き方ですが、音出しまで、いくつか壁がありましました。落とし穴だったのが、MQA対応です。最新ファームウェアでMQA対応となったようですが、この場合S/PDIF信号が出力されない、ことが判りました。サポートの方のアドバイスを受けて、5.3→5.2へダウングレードしました。MAQ音源を持たない身ですので、最新ファームウェアはオーバースペックだったわけです。市場にはバージョン違いが流通している可能性もあり、混乱が起きそうです。MQAってそんなにメジャーなんでしょうか?


iPhoneのUSB接続も、何かと不安定でした。ケーブル抜き差しで、音が出なくなる現象が、複数回起きました。そうなると、Bluetoothに切り替えても音が出なくなり、結局、ペアリングのやり直しが必要でした。開梱してから3日間ほど、???状態でしたが、幸い、サポートの方からは丁寧なメールをいただき、大きな問題は解決しました。というわけで、念願のiPhoneのピュアオーディオ組み込みができました。学生時分にミニコンポを手に入れ、デスク回りで聴いていた時の楽しさが甦ったような感覚です。

試しにメインシステムにiONEを組み込んでみましたが、音源の粗さ、再生の質が如実に出ます。いくら無限に音楽が聴けると言っても、MFPCに慣れた耳には、難しいと感じました。セカンドシステムでの徹底活用が、正解のようです。
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サブスク

2020-05-31 20:03:14 | オーディオ
横浜方面もやっと緊急事態宣言が解除され、少しずつですが日常が戻ってきています。床屋さんの前に行列ができたり、外食チェーン店の駐車場が満杯だったりと、多くの人が首を長くして、この日を待っていた様子が窺えます。昨日、久々に横浜駅に寄りました。確かに人出は増えています。それでも、3月の連休時の緩んだ雰囲気とは違い、どことなく緊張をキープしているように感じました。北九州の状況が心配ですが、2か月間、時間を稼いで進めた準備が活かされることを期待しています。

さてサブスク、つまりサブスクリプションというビジネスモデルが、あちらこちらで浸透していますね。ソフト、音楽、映画は勿論、洋服、自動車など、範囲がどんどん広がっています。モノはお金をためて買う、というイメージを持っている人には、抵抗感があるかも知れません。オーディオ目線だと、音質が気になるところですが、2月末に訪問したgenmiさんは、TIDALの音源をRoon+MFPCで再生されていました。私はまだ踏み切れずに、Apple MusicをiPhoneで聴くくらいで留まってますが、オーディオにつなぐことを考え始めています。

Apple Musicで山口百恵の曲が再生できてしまい驚いたのは、先週の金曜日(5月29日)でした。それまでは、オリジナル作品は出てこなかったので、遂にという感じです。翌朝のテレビ番組で、その日が、サブスク解禁日であったことを知りました。Apple Musicはロスありの音源なので、オーディオでは積極的に聴きたいと思わないのですが、一方で、ほぼ無限に音源を選べる魅力があります。購入前にピュアオーディオで事前チェックする構想は、以前から温めていました。事前演習兼、探索ツールというわけです。


サザンオールスターズも昨年12月に解禁されていたのですね(汗)。スマホ+イヤホンで音楽を聴くことが主流となれば、音楽の提供の仕方も変わろうというものです。


ジャズでは、最近はビル・エバンスを聴く頻度が上がっています。有名な盤はいくつか所有していますが、気に入った盤から増やしていこうと思っています。作品が多いので当然、当たり外れもあるでしょう。世間の評価と個人の評価が一致するとは限らないので、直接聴けるのは有難いです。


様々なジャンルを聴く私にとって、ジャンルの偏りが無いのもポイントです。ポップス、ジャズだけでなくクラシックも豊富です。ハスキル、スカルラッティで検索すると、直ぐにアルバムが出てきました。依然、大海原であるクラシックの道標となってくれることを期待しています。



7月の来日コンサート(N響)を楽しみにしていたソル・ガベッタです。アルゼンチンの美人チェリストです。残念ながら公演は中止となりました。世界中を回っているようなので、機会はまた在ることでしょう。まだ所有作品は少なく、お気に入りの作品を探してみます。



現状、iPhoneをピュアオーディオにつなげて音を出すところまで至っていません。ligjtning-カメラアダプタが手元にあるのですが、機械的にUSB-DAC(中華DAC)とつなげるだけでは駄目なようです。以前に、iPodをフォステクスのポータブルアンプHP-P1につないだことがあります。ただし、CD音源をわざわざiPod経由で聴くメリットは無く(それであればPCオーディオで聴けばいい)、結局HP-P1も手放してしまいました。当時から9年が経過しています。再び、アップル+ピュアオーディオ連携を模索し始めた次第です。

涼しかった5月も今日で最後です。定年退職後を先取りしたような日々は、流れるのが早いですね。

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MFPCを導入して

2020-05-17 15:14:31 | オーディオ
4月にMFPCを導入して約1か月になります。在宅勤務にStay Home Weekともあってオーディオと向き合う時間も増えました。その多くの時間をMFPCで聴いてきたことになります。途中、システムのレイアウトを変えたり、話題の格安電源クリーナー入れたりとしましたが、MFPCのサウンドの特長は維持されています。PCオーディオの差し替えは、ディスク再生派にすればCDプレイヤーを買い替えるようなものです。インパクトあるイベントだと思いますので、あらためて導入後の感想や今後の展望等、整理したいと思います。

先のレイアウト変更の日記でも書きましたが、クアドラスパイアの小ぶりのラックを処分し、ほぼ床置きで配置しています。無線ルーター、バッテリー、Latte Panda、ハードディスク、ケーブル類含めて、これが新トランスポート一式となります。再生前にPCやハードディスクに電源を入れるという手間がかかりますが、一方でプリアンプのHS300SEのスタンバイも1分くらいかかるので、併せて前段取りしている感じです。システムの簡素化、そして音の向上に比べれば取るに足らないことです。


以前から「音楽の風景が変わる」といった感想を書いてますが、行きつくところは、この表現になってしまいます。今まで漠然と聴いていた(聞こえていた?)音に生気が戻ったような感覚です。バックの演奏、コーラスの存在感が上がります。ドラムやベースは引き締まり、小気味良さが出ます。肝心のヴォーカルも生っぽさが増します。結果、ステージ全体のサウンドが活気づくので、聴いていて楽しくなるのです。過去にLinuxのPCオーディオでもノイズフロアを下げる努力をしてきましたが、今回の変化は、その延長線上ではありません。

実は、まだよく分からないことも多いです。主な変化点は、①MFPCの導入、②Roonの導入、③Direttaの導入、④NASからHDへの変更、⑤電源のバッテリー化と、5つです。どれが、どう音に聴いているのか、まだ私には掴めていません。トランスポート一式を導入しており、また個別に分解するスキルも無く、ここはMFさんにお任せとなります。MFPC導入に際して、下流の入口であるUSB-DDC X-DDC plusは弄っていません。X-DDC plusにすれば、受け取った信号をSPDIFに変換するという仕事の中身は、MFPC導入前後で全く変わっていないのです!


X-DDC plusには、出水電器のアイソレーショントランス→FIDELIXのDC電源の順で電源を供給しています。ここもバッテリー化が考えられますが、上流の音源のハードディスクにつぎ込み、予算オーバーです(苦笑)。最近、Philewebでいたちょうさんが紹介されたFX AUDIOのDC電源ノイズクリーナーです。前段である程度ノイズ対策しているので激変という感じは無いですが、採用です。メインシステムでの使いどころは、ここしかありませんが、将来的にはセカンドシステム等、使う場面は多そうです。


MFPCの方は、さらにBuffer PCという選択肢があります。とは言え、今回の変化だけでも激変なので、一旦区切りにします。しばらくは、音源収集、アナログ含めた音楽鑑賞、つまり音楽の方に軸足を移したいと思います。この点が、MFPCの、別の意味での成果だったのかも知れません。オフ会の方は、少なくとも東京や神奈川の緊急事態宣言が解除されてからです。真空管派には辛い夏も来ます。本格再開は秋のオーディオシーズンを待つ必要がありそうです。この間、DirettaやRoonのことも勉強したいと思っています。
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機器の配置変更

2020-05-10 14:31:00 | オーディオ
GWならぬStayHomeWeekが終わり、7日より仕事が再開しました。神奈川県はまだ警戒地域ですので、当面、在宅勤務が続くことになります。休みを利用して部屋の掃除、片付けをやられた方も多いと思います。オーディオファンであれば、機器の整理、配置変えなどでしょうか。MFPC導入により最上部がシンプル化されましたが、これをきっかけに、下流の配置変えを行いました。思い切ってパワーアンプ(プリメインアンプV40SEをパワーアンプとして使用)を前に出し、アナログプレイヤーをセンターに据えることとしました。2018年の夏にプリアンプ導入後、使い勝手が悪い状況が続いており、何とかしたいと思っていました。


リスニングポジションからの眺めです。ポイントは、パワーアンプを前に出したことです。昨年末にHarubaruさん、K&Kさんがお越しになった際に、配置変えの話が出ていたのですが、実行するタイミングがありませんでした。パワーアンプを前方に置かれているハンコックさんの例も参考にさせていただきました。V40SEの両サイドにはプリアンプの電源、V40SEの強化電源であるBlack Boxを配置しています。配線も問題なく行えて、配置転換はあっさりと終了しました。アナログプレイヤーは、かつてのポジションに返り咲きました。


側面から見ると、こんな様子です。全体的に配線がすっきりしたのは、棚から牡丹餅でした。配線の三密回避?、音に効いて欲しいものです(笑)。システム奥の掃除もし易くなりました。前方スペースを活かすことで、ラックの積み増しも不要です。支出ゼロの配置変え、というわけです。


配置替えにより、何と言ってもアナログプレイヤーの操作性が改善されました。従来は左ラックの前でかがんで、レコード針を落としていました。視覚的にもセンターがしっくりきます。目でも楽しめるのがオーディオですね。デジタルが一段落したので、今後はアナログにも時間を割きます。



真空管アンプを前に出したことで、注意点が一つ増えました。ここは人の動線に接しているため、真空管むき出しは危険です。オクターブには付属のガードがあります。面倒ですが、聴くときは外しています。MFPCの立ち上げ含め、聴く前の作業が増えましたが、一連の儀式と割り切っています。


最後に、MFPC回りです。長らくクアドラスパイアのQ4 midiという小ぶりなラックを使っていましたが、MFPC導入で筐体が減り、思い切って断捨離しました。フルテックの青いUSBケーブルはセカンドシステム用です。嘗て同シリーズのこれより長いケーブルを使っていましたが、放出していたため、再度購入しました。MFPCの導入は、システムの共有化、シンプル化、さらには配置変えと、音以外の面でのモチベーションアップにつながりました。


実は、もう1つ、かなり音に影響しそうな断捨離をやったのですが、こちらは暫く音を聴きこんでから、報告したいと思います。あまりに多くのことをやるとどうか、という気もしますが、断捨離系は、このご時勢の方がやりやすいとも言えます。MFPCの想定外の長期貸し出しで、ある程度MFPCの出音の傾向を掴めた、というのもあります。長い時間軸で見れば、オーディオ機器の入れ替えがあるでしょうが、機器の配置、構成としては概ね固まったのではないかと、考えているところです。
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