梅雨明け直前の19日の土曜日、ご近所のIさんのお宅を再訪しました。前回から約1年4か月ぶりの訪問になります。ご一緒はpat_mthny7205さんです。例によってpat_mthny7205さんに車で拙宅までお越しいただき、そのままIさん宅へ向かいました。前回の訪問以降、何度か千駄木のギャラリーにはお邪魔しています。アンプのテコ入れ、アナログプレーヤーの入れ替えなど、装置の変更点は伺っていました。詳しくは分かりませんが、アンプの内部の細工?が功を奏したと聞きました。Iさん自身は工作はされず、一切を任せている工藤さんによるチューニングです。
瀬川冬樹さんゆかりのTANNOY Rectangular G.R.F.は健在でした。スーパーツィータは前回訪問時にも導入されていましたので、最下流はそのまま、ということになります。音とは直接関係ありませんが、テーブルの上に積まれた本にIさんの勉強家、読書家ぶりがうかがえます。
リスニング前方のレコード棚も一新されていました。膨大なレコードの入れ替えは大変だったと想像します。しばらくは隣の和室でレコードに囲まれて寝る日々だったとか。Iさんは、基本レコードしか聴かれません。ここにあるのも膨大なコレクションの一部です。
オーディオ機器は英国風の家具に収められ、リスニングポジション脇に移動していました。家具の蓋を閉めると、もうオーディオ機器は見えなくなります。オーディオ用家具というわけではありませんが、サイズもぴったりです。オーディオ装置を見せるか、見せないか、これも人により様々ですね。プレーヤーの下の引き出しにはオルトフォンやEMTのカートリッジが所狭しと並べられていました。
プレーヤーはトーレンスからラックスマンへ。調整が容易なイケダのアームを使うための変更です。ラックスマンは久々にベルトドライブのプレーヤーを新製品として出していますが、こちらは往年のダイレクトドライブです。リーズナブルな価格で入手できたと喜ばれていました。
ジャケットが置かれている台は、元々は譜面台でしょうか?長年、クラシックを聴かれてきたIさんが、最後に行き着いたのは歌でした。オペラにこそモーツァルトの本質が・・・といった話が印象的でした。IさんがR.シュトラウスの歌曲を聴くこと自体、往年のIさんを知る人には信じられない変化だそうです。
デュ・プレのアナログ盤を聴かせていただきました。ハイドンのチェロ協奏曲は2番が知られていますし、私自身も1番より2番を好んでいますが、Iさんは1番がお気に入りのようです。デュ・プレ、モーツァルト、ペルコレージ、パーセル、皆、短命であったことに話が及びました。
pat_mthny7205さんの最近の関心はベートーヴェンの弦楽四重奏です。その方面のアルバムをその場で出していただきました。布地にエンボス加工のタイトルのジャケットはヴェーグQの全集です。私はスメタナQのCDを持っていますが、あまり聴き込めてはいません。ベートーヴェンの弦楽四重奏は初期から後期まであり、私には依然、広大な森のままです。どのカルテットで聴くかという組み合わせの妙が、さらに森を広くしています。Iさんから、弦楽四重奏には年齢的な聴き頃がある・・・そんな話もいただきました。会社の中でのアイデンティの問題は一例です。私もすっかりその年齢域には入っているはずですが。
一年半ぶりに聴くIさんの音は、伸びやかで余裕があるように感じました。冒頭、小出信也さん(間違っていなければ)のフルート作品集からアヴェマリアをかけていただきました。暖かみのある音にフルートかどうかちょっと迷う感じもありましたが、楽曲の持つ優しさがよく伝わってきました。低音から高音への移行が実にスムーズです。「詰まり、引っ掛かりが無くなった」とはIさんの弁ですが、やはり工藤さんのチューニングの結果なのでしょうね。ご専門のバロックの他、愛聴のルチアポップ、フィガロの結婚、ドンジョバンニ・・・大半が声楽になりましたが、システムと声の相性の良さも出ていたように思います。
この前の週に訪問したヒデさん、そしてIさんは、私より二回りほどご年配です。ここに来て、共に、これまで最高の音を手に入れられたご様子です。オーディオが長く楽しめる趣味であることの証です。音そのものは、ある意味対照的なのですが。お二方とも本業の方で足跡を残されてきたことも、共通しています。オーディオの内側・外側、いろいろな意味で考えることの多い、梅雨明け前のサウンド交流となりました。
瀬川冬樹さんゆかりのTANNOY Rectangular G.R.F.は健在でした。スーパーツィータは前回訪問時にも導入されていましたので、最下流はそのまま、ということになります。音とは直接関係ありませんが、テーブルの上に積まれた本にIさんの勉強家、読書家ぶりがうかがえます。
リスニング前方のレコード棚も一新されていました。膨大なレコードの入れ替えは大変だったと想像します。しばらくは隣の和室でレコードに囲まれて寝る日々だったとか。Iさんは、基本レコードしか聴かれません。ここにあるのも膨大なコレクションの一部です。
オーディオ機器は英国風の家具に収められ、リスニングポジション脇に移動していました。家具の蓋を閉めると、もうオーディオ機器は見えなくなります。オーディオ用家具というわけではありませんが、サイズもぴったりです。オーディオ装置を見せるか、見せないか、これも人により様々ですね。プレーヤーの下の引き出しにはオルトフォンやEMTのカートリッジが所狭しと並べられていました。
プレーヤーはトーレンスからラックスマンへ。調整が容易なイケダのアームを使うための変更です。ラックスマンは久々にベルトドライブのプレーヤーを新製品として出していますが、こちらは往年のダイレクトドライブです。リーズナブルな価格で入手できたと喜ばれていました。
ジャケットが置かれている台は、元々は譜面台でしょうか?長年、クラシックを聴かれてきたIさんが、最後に行き着いたのは歌でした。オペラにこそモーツァルトの本質が・・・といった話が印象的でした。IさんがR.シュトラウスの歌曲を聴くこと自体、往年のIさんを知る人には信じられない変化だそうです。
デュ・プレのアナログ盤を聴かせていただきました。ハイドンのチェロ協奏曲は2番が知られていますし、私自身も1番より2番を好んでいますが、Iさんは1番がお気に入りのようです。デュ・プレ、モーツァルト、ペルコレージ、パーセル、皆、短命であったことに話が及びました。
pat_mthny7205さんの最近の関心はベートーヴェンの弦楽四重奏です。その方面のアルバムをその場で出していただきました。布地にエンボス加工のタイトルのジャケットはヴェーグQの全集です。私はスメタナQのCDを持っていますが、あまり聴き込めてはいません。ベートーヴェンの弦楽四重奏は初期から後期まであり、私には依然、広大な森のままです。どのカルテットで聴くかという組み合わせの妙が、さらに森を広くしています。Iさんから、弦楽四重奏には年齢的な聴き頃がある・・・そんな話もいただきました。会社の中でのアイデンティの問題は一例です。私もすっかりその年齢域には入っているはずですが。
一年半ぶりに聴くIさんの音は、伸びやかで余裕があるように感じました。冒頭、小出信也さん(間違っていなければ)のフルート作品集からアヴェマリアをかけていただきました。暖かみのある音にフルートかどうかちょっと迷う感じもありましたが、楽曲の持つ優しさがよく伝わってきました。低音から高音への移行が実にスムーズです。「詰まり、引っ掛かりが無くなった」とはIさんの弁ですが、やはり工藤さんのチューニングの結果なのでしょうね。ご専門のバロックの他、愛聴のルチアポップ、フィガロの結婚、ドンジョバンニ・・・大半が声楽になりましたが、システムと声の相性の良さも出ていたように思います。
この前の週に訪問したヒデさん、そしてIさんは、私より二回りほどご年配です。ここに来て、共に、これまで最高の音を手に入れられたご様子です。オーディオが長く楽しめる趣味であることの証です。音そのものは、ある意味対照的なのですが。お二方とも本業の方で足跡を残されてきたことも、共通しています。オーディオの内側・外側、いろいろな意味で考えることの多い、梅雨明け前のサウンド交流となりました。