珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

kikiさんを迎えて

2018-04-15 11:43:48 | オフ会
滝子山の翌日はkikiさんを迎えてのオフ会でした。kikiさんのお宅を訪問したのは昨年の7月になります。大田区のYさんのお誘いで、ご一緒させていただきました。7月ながら風が爽やかな日だったことを憶えています。kikiさんと言えば、独特のSP配置による音場の追求ですね。ブログをご覧いただければわかりますが、SPを向い合せて、かつ仰角をつけて置かれています。これによりSPが消え、音場が部屋いっぱいに広がります。試行錯誤だけでなく、シミュレーションもやって配置を決めたそうです。これまで多数のオーディオ訪問を重ねてきましたが、オリジナリティという意味では、際立った取り組みと言えます。

昨秋のご来訪の計画が流れて、年越しでのオフ会打診となりました。ご多忙が一段落した4月に漸くの相互交流となりました。午後2時からの3時間ほどのご滞在でしたが、個人的には中身の濃い時間を過ごさせていただきました。SPを消すという意味では、拙宅も同じ志向ですが、トールボーイの平行配置と、小型SPの対向配置では、やはり音場は異なるものなのでしょう。その辺りは怖くもあるわけですが、音は急に良くなりませんし、オフ会を楽しんでいただくことも大事です。割り切って臨むしかありません。約束の時間に長津田駅に迎えに上がり、オフ会スタートです。


音源を沢山用意し、場の流れで選択することとしました。音場が入っている音源は勿論ですが、そうでないポピュラー系も用意しました。ウィーン少年合唱団や清里高原などkikiさんがお持ちの音源も用意しました。振り返ってみると3時間ではちょっと短かったですね。


kikiさんのブログで岩崎宏美の『10カラットダイアモンド』が取り上げられていましたので、用意しました。80年代前半、いわゆるアイドル期を過ぎた後のアルバムは、私も気に入っています。kikiさんとは世代が違えど、邦楽でも話題がつながったのが嬉しかったです。


まず私の音源をかけた後、途中でkikiさんのお持ちの音源をリッピングして聴く流れでした。ところがリッピング中にWindows 10の再起動&アップデートが不意に始まり焦りました。この為、いったんアナログタイムに移行し、お持ちの音源は最後に鑑賞することにしました。kikiさんのチェック用の音源でもあり、シビアに聴かれていたのではないかと、想像します(冷や汗)。そのうち2曲は、私も持っている音源で(シンガーズ・アンリミテッドとアート・ペッパー)でした。モーツァルトはkikiさんもよく聴かれるそうです。ブレンデルやポリーニのモーツァルトは私の中では新鮮でした。


「亡き王女のためのパヴァーヌ」いい曲ですよね。バレンボイム+パリ管弦楽団(81年録音)をご紹介いただきました。デビッド・ヘイゼルタイン・トリオ 『不思議の国のアリス』(ジャズ)は、システムの弱点が出やすいとか。何とか低音が破綻せずに済んだようです。


拙宅におけるSP配置からある程度、音場を予想されていたようですが、いい意味で予想を裏切る音場だったと伺いました。特段の癖がなく、音場情報が踏まれる音源を楽しんでいただけたことにホッとしました。ヤマハの調音パネルが効いているかも、とのご指摘です。望外だったのは、アナログの音がkikiさんの印象に残った点です。こちらは70年代の邦楽中心で音場情報は入っていませんが、懐かしさと共に聴いていただきました。普段、アナログを聴き込んでいるわけではないので、こそばゆい感じもありました。今度は、荒井由実をもっと聴いていただければと、思います。

kikiさん、年越しとなりましが、遠路、ご来訪ありがとうございました。音場の大家にお越しいただくとあって、少々緊張しましたが貴重な時間を過ごせました。曲がりになりにも、音場と音色が両立する方向に進んでいることを確認できました。これは個人的に重要な収穫です。重ねてお礼申し上げます。
コメント (2)
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