5月の最終土曜日は、赤羽での昭和歌謡オフ会でした。この企画、昨年の秋にお招きいだきましたが、先約があり止む無く欠席となりました。先の平成最後のオフのアウェー戦も兼ねて、年越しでの開催となりました。昨年は赤羽はご無沙汰していましたので、約1年半ぶりの赤羽入りです。ベルウッドさん、いたちょうさん共に、MFさん監修の下、PCオーディオを展開されている事にも注目していました。ここ数年、MFさんのPCの変遷を見てきましたが、ようやく落としどころ、着地点に至ったのではないか、と思いました。2回に分けてレポートします。
赤羽駅に11時30分に集合し、まずは腹ごしらえです。駅近くのレトロな喫茶店で、定番のナポリタンを注文しました。3人とも満場一致でナポリタンでした。これも昭和の味の一つですね。
前半戦は、ベルウッドさんのお宅です。前回訪問は、2017年の9月でした。Grandioso K1を導入されたベルウッドさん宅を、ファイル再生派が押しかける?、楽しい企画でした。ワタ―型PC3発や周辺機器を皆で2階のリビングに運んだことが思い出されます。MFさんのお宅が赤羽から荒川を挟んで近いこともあり、その後も、情報交換が進んだ模様です。昨年夏、MFさんのお宅を訪問した段階では、Mini PC4台構成で、ソフトはfoobar2000でした。前回時点でベルウッドさんのシステムは、ほぼ完成といった域でしたから、PCオーディオがどう収まるのか、気になっていました。
こちらがPCオーディオシステムです。意外にコンパクトな印象です。別にA4サイズ1枚でシステムの構成図をいただきました。使われているPCは3台です。最終の再生PC(ネットワークオーディオアダプター、以下NAA)の直前に、無線ルーター親機、子機を配置し、家庭内のネットワークと物理的な縁を切っていることがポイントのようです。MFさんの仕組みはGRFさんのお宅にも入っていますし、各所での導入の噂も飛び込んできます。徹底したプロセスカットや縁切りが齎す、デジタルノイズ抑制効果を皆さんが実感されたからこそ、だと思います。
デジタル、アナログの順で聴かせていただきました。楽曲をRoonで選んで、再生はHQ PlayerとNAA上のレンダラーで行います。デジタルノイズを抑えたとしても、利便性が低いと、日常の鑑賞には向きないですね。音と利便性の両立はファイル再生派にとって悩ましい課題でしたが、ようやくその壁を超えたようです。この日は、マニアックなことに、「まちぶせ」が都合4回もかかることになりました。その皮切りが石川ひとみのセルフカバー『一五一会』でした。しばじゅんの「冷めたスープ」は昭和歌謡ではありませんが、遜色なく、いい味出してました。
続いてアナログです。前回のファイル再生の集いでは、アナログ再生はなかったと記憶しています。となると、2016年秋の女性ヴォーカル縛り以来、となります。最近、ご愛用のカートリッジDL-103のアップグレードをされたそうです。初期のエージングが進んだところでの訪問となりました。
『DAM ORIGINAL』は、東芝EMIのプロユース?レコードだそうです。グラシェラ・スサーナの「アドロ」、渚ゆう子の「雨の日のブルース」を聴かせていただきました。グラシェラ・スサーナは不覚にも初めて知ることとなりました。この分野のストライクゾーンは広いと自認してますが、お二人とも、思わぬ変化球を投げてこられるので楽しかったです。声だけで渚ゆう子を当てられたいたちょうさんと私とでは、やはり世代差があるなぁ、と感じました。有名どころの、太田裕美、小坂明子、南沙織と続いて、赤羽オフの前半戦が終了しました。
PCオーディオの導入の成果は、圧倒的なノイズ感の少なさに現れていました。ノイズ感の少なさという点では、5年前の初訪問時も同様です。バッテリー駆動に拘ったシステムの総合力といったこと書きました。今回、最上流がMF PCとなり、ノイズフロアが数段、下がった印象です。ヴォーカルが引き立ち、ピアノの低音が沈みます。PC周りには、随所にバッテリーが導入されています。ベルウッドさんの長年の拘りは、PCオーディオでも活かされているわけです。今回、いただいた構成図には、拙宅のlight MPD×2台系でも役立ちそうなヒントが詰まっていました。
アナログもよかったですね。ベルウッドさん、最近はCDを回す機会が減ったそうです。カートリッジの更新、利便性と音を両立したデジタル再生システム、と来ればそうなりますね。ファイル再生/アナログの2択という点では、お仲間が増えたような感覚を持ちました。太田裕美の「袋小路」は以前、よく聴きました。GW最初のオフ会で『心が風邪をひいた日』は、是非、レコードを買わねばと思い直しました。その後、入った中古レコードでは巡り合えず、依然、探索中です。物(アナログ)とデータ(デジタル)の両方を楽しむ姿勢は、私も保ちたいものです。
前半の部を終え、今度は、駅の東側にある、いたちょう邸を目指しました。後半に続きます。