バスとタクシーで、赤羽の高台から荒川方面へ向かい、赤羽オフ後半戦スタートです。いたちょうさんのお宅訪問は、にらさんとご一緒して以来、約1年半ぶりです。いたちょうさんと言えば、アッコルド、球転がし、V70SEなどキーワードが浮かびますが、ここ数年のトピックは、何と言ってもPCオーディオへの移行でしょう。当時、LINN DSからの転身には驚きましたが、まだまだ進化は続いているようです。何せ、荒川を越えればMFさんのお宅です。平日の夜も有効活用して交流が続いているようでした。地の利ですね。
いたちょうさんはMFさんのPCオーディオを踏襲されていますが、PCの選定はご自身でやられています。この辺りは、腕が要ることでしょう。再生指示はこちらもRoonです。対象には、所有の音源は勿論、ネット配信も含まれます。TIDAL、Spotifyが有名でしょうか。いたちょうさんは香港でTIDALを契約していると聞きました。ちらほら、邦楽も聴けるそうです。楽曲名/ジャケットだけでなく、好みの音源まで提示されるようです。所有する時代から共有する時代へ・・・。歩みの遅いオーディオの世界へも、荒波は確実に押し寄せています。
早速、デジタル再生からスタートです。始まって早々に、球をシーメンスに変えると、個人的に好みの方向となりました。2016年の秋も、シーメンスの球の評価が高かったことを思い出しました。イザベル・ファウストのバッハ無伴奏ヴァイオリンソナタは、アッコルドの個性も加わり、相変わらずの艶の良さです。「まちぶせ」第2弾は、本家ユーミンです。ライブ盤の映像作品でした。ファイル再生のフットワークの良さで、JuJuバージョンもご紹介いただきました。これで「まちぶせ」第3弾です。南佳孝と太田裕美の異色のデュエット、ご紹介ありがとうございます。
続いてアナログです。まずはLPレコードから。ここは、いたちょうさんの思い入れの強い、シティポップス路線です。今回、ご紹介いただいた高木麻早(たかぎまさ)、実は初めて知りました。73年のヤマハポプコンで入賞ですから、中島みゆきの先輩に当たります。優しく落ち着きある声が印象的でした。桑名晴子は、兄の正晴つながりで知っていましたが、改めて聴くとグルーヴ感ありますね。そして大御所、吉田美奈子と続きました。楽曲、演奏、歌詞、そして歌良し!この時代の邦楽が再評価されているのは頷けます。
アナログの後半はEP盤です。この辺りからビールとおつまみも出て、緩くなりました(笑)。昭和歌謡モード全開です。60~70年代のアイドル路線、演歌路線から次々とかけていただきました。この日、私にとって一番のサプライズは麻生ようこ、でした。いたちょうさんの小学生時分の思い出の曲だそうです。何となく声に、岡田奈々の雰囲気を感じました。それにしてもタイトルが「逃避行」とは・・・。やっぱり皆さん、多感な小学生時代を過ごしたんですね。「石狩挽歌」は泉ピン子バージョンを聴いた後だったので、意外にもスッキリと聴こえました。
EP盤の部、まだまだ続きます。いたちょうさん一押しの南沙織や藤圭子だけではなく、山口百恵のラストソングまでピックアップいただきました。「まちぶせ」の締めは、三木聖子でした。80年代に石川ひとみが大ヒットさせましたが、いたちょうさんの思い入れは売れずに引退した三木聖子となります。結局、この日は半日で「まちぶせ」が都合4回もかかりました。しかも一番売れたバージョンを除いて、です。オフ会はセッションのような側面があり、ホスト、ゲスト共に想定外の展開になることがあります。それがまた楽しい!のですね。
例によって感想戦は赤羽の酒場街です。土曜日で混雑が心配されましたが、何とか時間限定で、お目当てのもつ焼のお店「のんき」に入ることができました。翌日が休みということもあり、皆さん快調に飲まれていました。PCオーディオ、アナログ、昭和歌謡の各談議、近況報告が混ざりながら、赤羽の夜が進行しました。2次会は比較的空いているという中華料理店でしたが、こちらもお客さん入ってました。赤羽のパワーを感じます。歌唱力で五指に入るのは誰か?あたりで盛り上がったところでお開きとなりました。
ベルウッドさん、いたちょうさん、越年の昭和歌謡オフ会を設定いただき、ありがとうございました。ファイル再生とアナログ再生の会、引き続きよろしくお願いします。