10月24日~25日、奥秩父の甲武信ヶ岳に登ってきました。男性3名、女性1名のパーティーでした。甲武信ヶ岳は日本百名山にも選ばれていますが、なかなか登る機会がありませんでした。漸く念願が叶いました。この山域は千曲川の水源地としても知られていますが、他に荒川、富士川の水源も近いです。両日とも好天に恵まれた上、紅葉も見頃でした。朝の氷点下は想定内でしたが、痺れる寒さに冬近しを感じました。昨年の天狗山同様に、須玉インターから川上村を経由して、登山口を目指しました。
登山口の毛木平に車を止めて、1泊2日の山旅スタートです。絶好の登山日和で、駐車場はほぼ満車でした。秩父多摩甲斐国立公園とありますが、ここは長野県です。
しばらく千曲川沿いに進みます。さほど勾配がきつくないので、いいペースで登りました。かなり上流に来ても、なかなか水の勢いが弱まる気配がしませんでした。
そうこう歩いているうちに、水源地に到着です。ここで銘々、源流の水を汲んだり飲んだりしました。まろやかな水です。この水で飲むお茶、美味しいそうです。
源流を離れると一気に急登となりました。甲武信ヶ岳のピークを越して、この日の宿である甲武信小屋に到着です。コロナ禍で予約を制限しているようでしたが、かなりの登山客が泊まっていました。NHK BS「にっぽん百名山」で甲武信ヶ岳を案内した山田さんが、たまたま宿泊されていて、夕食後に皆さんで録画映像を見ました。鉄瓶で沸かした湯で飲む焼酎で、体も温まりました。水は笛吹川(富士川)の源流からポンプで汲み上げています。夕食/朝食の白ごはんが妙に美味しく、水の力を実感しました。
翌朝、凍てつく寒さの中、6時半に小屋を出発して、甲武信ヶ岳に再登頂です。前日は雲で見れなかった富士山の雄姿を拝めました。やっぱり北方から眺める富士、いいですねぇ。
甲武信ヶ岳の山頂に到着です。ちなみに、ここは山梨県、埼玉県、長野県の県境にあります。甲武信とは、甲州、武蔵、信州の頭をとって付けられた山名です。埼玉県と長野県が接しているイメージは持ちにくいですね。
金峰山・瑞牆山の向こうに南アルプスの山々が広がっています。北岳をはじめ白峰三山には雪が積もっています。右側には甲斐駒ヶ岳、一部仙丈ケ岳も見えます。
八ヶ岳が真正面に見えます。諏訪側から見ることが多いので、裏から見るのは新鮮です。
浅間山です。こちらも冠雪しています。軽井沢や小諸は雲海の下です。
甲武信ヶ岳から先は、長野県と埼玉県の県境を進み、十文字峠を経由して毛木平を目指しました。コース中の最高峰、三宝山から見た甲武信ヶ岳と富士山のツーショットです。
青空の青と紅葉の赤、それに苔の緑を目に焼き付けながらの登山となりました。奥に見えているのは関東平野越しの筑波山と思われます。
両神山をはじめとする奥秩父の山々の向こうは、高崎、前橋方面です。更には赤城山や武尊山が見えているはずです。
十文字峠から毛木平へ一気に下ります。木々を見上げるとこんなシーンばかりでした。見飽きませんね。山の麓が紅葉のピークで、山そのものは既に冬支度といった風情でした。
再び沢と出会いました。こちらは支流ですが、千曲川へ注ぐことに変わりはありません。
毛木平へ降りてきました。黄色に染まっているのは、ダケカンバによるものと、山小屋で教えていただきました。