11月27日の午後、横浜山下公園のル・サロンにて、表題の会に参加してきました。当日は月曜日でしたが、半日休暇を取り、レコード鑑賞三昧の午後を過ごしてきました。お誘いはベルウッドさんからでした。昨年の第1回の参加メンバー、UNICORNさん、ベルウッドさん、いたちょうさん、Lotus Rootsさん、ホスト役の横浜のMさん、に加わる形となりました。ル・サロン訪問は2018年のGerman Physiks 友の会以来、5年ぶりでした。つい最近のことのように憶えているのですが、コロナを挟んで時が経過したことを実感します。
開始まで少し余裕がありましたので、山下公園を歩いてみました。横浜に住んではいますが、ザ・ヨコハマとも言えるこの地域に来る機会はそう多くありません。晩秋の山下公園に風情を感じます。
ル・サロンは、相変わらずゴージャスな空間でした。前回から5年経過しています。上流のオーディオ機器に変化がありました。今回はひたすらレコード鑑賞で、右上のテクニクスのターンテーブルを使用したプレイヤーで聴かせていただきました。DSオーディオの光カートリッジ、Reedのトーンアーム、夜香さんのフォノイコライザー、マランツ#7、マッキントッシュのパワーアンプにSP・・・音楽を楽しむラインナップです。Reedのアームは、再生中に微調整が出来るそうです。
ワイン、ビールで乾杯し、崎陽軒のシウマイやフルーツをつまみに談笑した後、レコード鑑賞スタートです。始めに横浜のMさんのレコードを聴かせていただきました。エヴァ・キャシディーの新しいレコード、知りませんでした。残された音源からヴォーカルの部分を抜き出し、オーケストラの演奏と合わせた作品だそうです。
先日のtaoさん宅でのDelphiの会に続いて、こちらでも谷村新司さんの『JADE-翡翠- 』の冒頭2曲を聴きました。東京キューバン・ボイーズのスピード感溢れるサウンドに痺れる一方、クラシックは柔らかさ、雄大さに浸りました。デュ・プレ/バレンボイムのライブ、生々しいですね。昨年は聴けてませんが、皆さん、変化に驚かれていました。部屋は特に左右に広い大空間です。オーディオ的には難しい環境だと思われるのですが、その広さを味方にしたような、そしてジャンル不問の再生でした。
その後は、各自で持ち寄ったレコードの聴き合い、聴かせ合いとなりました。トップバッターの私は勝手が分からない状況でしたが、手持ちのアルバム全て聴いていただきました。追悼の「たそがれマイ・ラブ/大橋純子」「今はもうだれも/アリス」に加えて、「遠い旅路/松任谷由実」「瑠璃色の夜へ/中森明菜」「ピッツァハウス22時/太田裕美」「コーヒー・ルンバ/パコ・デ・ルシア」と続きました。普段、家ではとても聴けない音量なのですが、大空間にはちょうどよく、不思議と耳に馴染ます。
Lotus Rootsさんの持ち込みレコードです。リンダ・ロンシュタットのネルソン・リドル3部作のうち、この作品だけ手持ちにありません。カサンドラ・ウィルソン、シーネ・エイと女性ヴォーカル好きのLotus Rootsさんらしい、選曲でした。シーネ・エイはウッドベースとのデュオです。
続いていたちょうさんの持ち込みレコードです。今度は、いたちょうさんの18番、中本マリ登場です。続いて、菅野邦彦のソロ『ポートレート』 。3枚目は西島三重子の懐かしい「池上線」でした。ライブで聴くのは初めてかも知れません。ステージが広いので、会場にワープする感覚がありました。
ベルウッドさんは、ご自身のメインジャンル、クラシックから3枚持ち込まれました。ワーグナー、シベリウスは、大空間ならではのオーケストラ再生を楽しみました。サロンの扉の開閉でも広がりが変わることに驚きました。グールドの珍しいオルガン作品(バッハ)も紹介いただきました。
UNICORNさんは、やはりメインジャンルのジャズから欧州系を2枚。再生の難しいアルバムのようです。UNICORNさんの細かいリクエストを受けて、すかさず音を調整されるMさんも凄いなぁと思いました。以前に訪問させていただいてから、早8年半が経過しました。当時の印象のままのお元気さでした。
システムの下流部です。マッキントッシュのSP、XRT26、モノラルパワーアンプMC1000は健在でした。サロンの雰囲気に溶け込んでいますね。感想戦で伺いましたが、より良い空間表現を追求して、セオリーの配置を崩して置かれているそうです。
この時期は日が暮れるのが早いです。聴き始めが午後3時くらいでしたから、進行と共に、目の前の山下公園の景色も移ろいました。お開きになる頃にはすっかり暗くなりました。楽しい時間はあっという間に過ぎます。あらためて皆さんが持ち寄られたレコードを振り返ると、お好みがよく分かります。
終了後は感想戦です。サロンから中華街に繰り出すパターンは、以前のGerman Physiks 友の会でもありました。鮮魚店が経営している「華錦飯店」を紹介いただきました。イカの揚げ物、ピータン、麻婆豆腐など、どれも美味しかったです。2時間ほどオーディオやオーディオ交流の談義を続け、散会となりました。皆さん、楽しい企画ありがとうございました。聴く音楽は勿論、何を持ち出すか、という面白さもありました。まだ月曜日という違和感を抱えつつ、帰路についたのでした。