珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Judas Priest 初期~中期

2013-11-24 11:04:26 | ハードロック/メタル
音楽の話題、8周目に入りました。こうして7ジャンルを均等に記事にしていますが、ネタが尽きない雑食ぶりには自分でも呆れてしまいます。今回はハードロック/メタル編で、Judas Priest第2弾です。今からちょうど30年前はまさに大学受験の真っ最中でしたが、困ったことに84年の正月早々にJudas Priestの新アルバムがリリースされました。結局、我慢できず聴いてしまったのを思い出します。ただし、ながら聴きではなく、聴く時間と勉強する時間は分けていました。今でも文章(ブログもです)を書く時は、音楽がない方がいいです。逆にネットをウロウロする際はOKです。音楽を聴く脳と干渉する、しないがあるようです。

今回紹介する70年代後期の作品です。リアルタイムでは聴いておらず、高校当時、後追いでレコードを買ったり、借りたりしていました。CDは専ら社会人になってからの購入です。


Judas Priestは3作目の『Sin After Sin』でいよいよメジャーレーベル移籍を果たしました。内容的に前作『Sad Wings of Destiny』との連続性を感じますが、明らかにサウンドが洗練されています。背景にDeep PurpleのベーシストRoger Gloverによるプロデュースや録音環境の違いがあると思います。洗練の結果、作品自体に纏まりがありますが、ロックにしては大人しい印象を受けます。それでもA面「Sinner」~「Diamonds and Rust」~「Star Breaker」あたりのスピード感は見事。ところで「Diamonds and Rust」は女性フォークシンガーJoan Baezの作品だったのですね。知りませんでした(汗)。


78年の『Stained Class』から中世調だったロゴがギザギザの直線的なロゴに変わります。ロックかメタルか線引きには意味はありませんが、この作品からメタルの要素が増えてきたように思います。前作にはない重厚さがあります。一方でメロディの美しい曲もあって、リフとのコントラストに高校生ながら痺れたのを憶えています。よく引き合いに出される様式美(これ自体も曖昧ですが)溢れる作品だと勝手に解釈していました。「Exciter」の中間部、「Beyond the Realms of Death」のアコギのイントロに、エレキのソロ。Judas Priestには何故二人のギタリストが必要なのか?回答のような気がします。


『Killing Machine』も78年の作品ですから当時のJudas Priestの充実ぶりが窺えます。全体的に曲が短くなっています。次作の『Britsh Steel』へ向けて、様式美をそぎ落としていく過程であることが分ります。とは言え代表曲「Hell Bent for Leather」には美の部分が残っていて、後半部でヴォーカルにギターが重なる部分に、何となしにMozartの40番の再現部を連想します。美という点では、バラード「Before the Done」も聴き込みました。Fleetwood Macのカヴァー「The Green Manalishi」は米盤に追加された好曲ですが、手持ちのアナログ盤には入っていません。ライブ盤の出来が素晴らしいので改めて紹介します。


さて、長らくツインギターの一翼を担ったK. K. Downingは残念ながら2011年に脱退しました。新しいギタリストを入れてツインギターは継続しているようです。ただし、長過ぎる年月が流れました。Judas Priestと共に記憶に留まるギタリストがGlenn TiptonとK. K. Downingであることに多くのファンは異論ないと思います。
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