珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

MFさんを訪ねて

2017-12-07 23:44:49 | オフ会
11月25日にPCオーディオのパイオニアであるMFさんを訪問しました。MFさんとは8月のそねさん宅での実験を皮切りに、月1回のペースで交流させていただいています。以後、べルウッドさん宅、拙宅と続いて、ようやく本丸入りすることとなりました。ご一緒したのは横浜のオーディオ仲間、BOさんです。BOさんとは6月のStereoHallさん宅訪問以来です。約半年ぶりの再会です。SDカード上の音楽ファイルを再生されているBOさんにとっても、PCオーディオは馴染みがあると考えて、声かけさせていただきました。待ち合わせは普段まず行く機会の無い、西日暮里でした。

集合後、まずは腹拵えです。舎人ライナーの駅近くの讃岐うどんやさん「ぶっかけや」にしました。半セルフを想像していましたが席からオーダーする形式でした。私はかき揚げうどんに温玉をトッピングしました。ボリュームもあり食べ甲斐がありました。MFさんとの待ち合わせは舎人公園です。舎人ライナーに乗るのは今回が初めてです。荒川超えたら埼玉というイメージがありますが、この辺りはそうではないのですね。舎人ライナーから見渡すフラットな風景も、坂の多い多摩丘陵に住む我々からすると新鮮でした。待ち合わせまで時間があったので公園内を散策。晩秋の長閑な時間が流れていました。


防音のしっかりしたアパートの1Fのお宅に案内いただきました。オーディオシステムは10畳ほどのリビングルームに組まれています。つい先日までLuxmanのSACD/CDプレイヤーD-06uがラックに収まっていたのですが、オフ会の直前で旅立たれたとのこと。これは退路を断ったということでしょうか。


最上流から紹介します。トランスポートはトリプルPCのJPLAYです。この林立?する筐体3セット、見慣れたものになりました。持ち込み先では床置きでしたがホームグランドでは当然、正位置確保です。音源格納用、コントロール用そして再生用の3セットです。


JPLAYを受けるのは英国CHORD社のポータブルヘッドホンアンプHugo2(DAC機能あり)です。これまでHugoをお持ちだったのですが音の差に衝撃を受けられ差し替えとなりました。フラッグシップ機DAVEで培われた演算処理が売りの一つです。


ボリューム調整はHugo2側で行います。ラックスマンのプリメインアンプL-507uXはパワーアンプして使われています。D-06uとL-507uXの組み合わせだけでも十分な構成だったはずですが、PCオーディオの探求の結果、アンプの使い方も変わったというわけです。


デンマークのDALIのトールボーイHELICON 400 MK2です。DARIには女性ヴォーカル、温度感といったキーワードが思い浮かびますが、実際はジャンル不問のオーソドックスな音だったと思います。普段は平行配置だそうですが、ゲスト2名向けにこの日は内振りにされました。


SPの裏側も覗かせていただきました。拙宅でも使っている出水電器のアイソレーショントランスが見えます。スピーカーケーブルは太い方ではなく黒い極細の方です。asoyajiさん経由で調達された米国ミルスペックのゴア線です。交流の産物ですね。


冒頭と最後をMFさんの音源をかけていただき、途中はBOさん、私の持ち込み音源を聴く構成となりました。持ち込み用の記憶媒体をサーバーPCに差し込むだけで、スマホから再生指示できます。BOさんはジャズ、クラシックの正統派音源、私は例によって雑食音源ですが(苦笑)。

挨拶代わりアルゲリッチのピアノ協奏曲(モーツァルト20番)、楽器の分離が見事でした。アルゲリッチが若い頃の20番を持っていますが演奏のスピードが速く、20番のイメージに合いません。その点2014年のこの盤はしっくりきそうです。年末に聴き込む予定です。


80年代の洋楽はMFさんのストライクゾーンだそうです。フォリナーの「Waiting For A Girl Like You」をかけていただきました。私からも懐かしい「Urgent」をリクエスト。フォリナーは後のAOR路線より、「Head games」など初期のハードな方が好みです。


締めはジェニファーウォーンズ「The Well」、そしてマルコム・アーノルド/ロンドンフィルの序曲集でした。ダウンロード音源では、矢野顕子と忌野清志郎のコラボ「ひとつだけ」の生々しさ(ピアノ、声共に)が印象的でした。さっそく帰ってからe-onkyoでダウンロードしました。


トリプルPCのJPLAYを聴くのはこれで4度目になります。聴感上のSNの良さ、低域の解像度の高さは予習済です。この点は私の中に免疫ができています。想定外だったのは、お部屋がデッドに仕上げられていたことです。部屋の反射をかなり抑えることにより、音源とそのまま対峙するようなサウンドでした。10月のMFさんのコメントに、音場より音像志向とありましたが、実際に聴いて納得しました。私個人の好みは包まれる音の方向で、拙宅のオーディオ部屋、特に前方はライブな空間となっています。ある意味、真逆のアプローチに接することができ、あらためアプローチの多様さを実感しました。

Hugo2はポータブルアンプとは思えない研ぎ澄まされた音、という印象です。上位機種DAVEで培われた演算処理を使うと、より気合の入った音となります。いくつかの音源でこの演算処理を外す実験をしました。外すとやや緩む感じがしましたが、曲によっては、これはこれでリラックスして聴けるなぁ、と思いました。ダイアナクラールの課題曲「No Moon At All」は演算処理ありの方が引き締まって好ましかったです。私自身、ポータプルアンプへのニーズがほぼありませんが、次期DAC検討の一環でlight MPD×Hugo2の組み合わせを試聴してもいいかと思っています。

MFさん、いろいろと機器が入れ替わる中で、調整大変だったかと思います。PCのプロセスカットの旅はまだ続いているようですね。来年、さらに深化したMFさんのサウンドを聴けることを楽しみにしています。また交流させてください。
コメント (4)
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