野菜ソムリエPro. AndyのBlog

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「公」と関わる時代は終わった?

2010年03月03日 19時15分58秒 | アート
今、言うまでも無く、「不況」。

先般の事業仕分けでも、「文化・芸術」関連の事業が
ゴソッと削減された。

今度の事業仕分けでも、おそらく削減となるだろう。

事業仕分けだけではない。
それ以前から、
芸術系のイベントが削減。

イベントだけじゃない。
教育では、芸術系の科目も削減。

アートと深く関わっているボクは、
芸術は「公(おおやけ)」と関わる時代は終わった。と感じている。

これからは、自分たちでアートを広げていく時代。
一時、「ベンチャー起業」が流行ったが、それと同じ。
自分たちの技術を、自分たちの方法で広げていく。そんな時代。

公(おおやけ)と関わっているメリットはあった。

例えば、公立高校で美術部の在校生・OBの合同展覧会をするとしよう。
これは自身の経験談である。

メリットとしては、「○○高校」という名前を使うことが出来る。

しかし、デメリットが少なくない。

とにかく、「あれは駄目、これは駄目」といったことが多い。

例えば、展覧会のポスター掲示、DMの配布といった宣伝活動。
これらをするにしろ、許可が要る。
1箇所だけの許可ならまだいい。
それが、何箇所もの許可をもらわなければならないことが多い。

いくら早くに申請を出したとしても、
許可が下りた頃には展覧会の1週間前…。なんてこともある。

中には、ポスターやDMに、キャッチコピー風に書くと、
一言一句、公文書のように修正を求められたり…。

例えば体言止めを多用していると、文の最後は「動詞」でおわるように。
などと修正される。

体言止めの方が文字数も少なくてインパクトもあるのに…。

さらに、
「公的機関(公立高校)だからこういう作品であるべき…。」などと、
作品のジャンルや画材、描き方。
広く言えば個人の領域にまで口出しされる。ってこともある。

そんなことが、既成概念を生み出し、
アートの発展にブレーキをかけているとボクは考える。

公(おおやけ)と関わらないメリットとしては、

「あれは駄目、これは駄目」といったことがないので、
自由に活動が出来る。

宣伝活動も思い切ってできる。

作品のことに関しても口出しされることがない。

もちろん、デメリットもある。

知名度や信用度(信憑性)が低いことから
完全な0(ゼロ)からのスタートすることになる。

しかし、それは活動で取り返すことが可能。

信頼度を上げるためには、ホスピタリティ(心をこもったおもてなし)の
精神を持てばいい。

例えば、展覧会に来て頂いた方に直筆のお礼状を送る…など。

今は個人情報にうるさい時代。
公(おおやけ)と関わっているため、
お礼状を送ることさえ許してくれないってことも起こっている。
言ってしまえば、心をこめたおもてなしを許してくれないってことだ。

昔は公と関わっていたほうが、信頼度が高かったが、
今は逆に信頼度が低いってことも出てきた時代だ。

しまいには、「公(おおやけ)と関わっている」ことから、
敬遠されるってことも起こるかもしれない。

芸術だけでなく、スポーツ界でも同じことが言えるのではないか?

コメント
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