前回紹介した、ミニハウスの3月の写真。
写真の右奥が夏野菜の苗の苗床。
面積は1.5m×3m
この苗床、「ソーラー育苗」を採用しています。
この「ソーラー育苗」、
愛知県在住の元改良普及所員で、現在篤農家の水口文夫氏が考案。
「別冊現代農業2004年7月号 炭とことん活用本」<農文協>を参考にしました。
※その他参考URL
http://lib.ruralnet.or.jp/cgi-bin/ruraldetail.php?KID=199801_056
被覆していたものをよけて撮影。
発砲スチロールの箱には、夏野菜の種を播いています(3/7に種まき)。
その右側に小さいビニルトンネルがあり、そこに水を満タンいれた
ペットボトルを18本を並べています。
水が入ったペットボトルを置いている部分を拡大したもの。
ペットボトルの下にはマルチ(黒いビニル)。
さらにその下には炭を5cmの厚さに敷き詰めています。
炭は発砲スチロールの箱が置いているところ(苗を置く場所)
にも同じように敷き詰めています。
保温効果だけでなく、苗にも墨の遠赤外線の効果を直接与えてあげる為です。
炭の下には、保温効果を狙ってダンボールを透明ビニルで
サンドイッチしたものを敷いています。
こうすると、太陽熱と炭の遠赤外線効果で、
ペットボトルの中の水が60℃~70℃まで上昇。
ペットボトルは湯たんぽの役割を果たし、苗床の保温に役立ちます。
夜間は水が入ったペットボトルからの放熱による保温を狙い、
一番上の写真のように、不織布とビニルを苗床全体にかぶせます。
そして翌朝、温度が上がり過ぎないようにそれらを外します。
(曇天や雨の場合は被せたままにすることもあります。)
ちなみに、写真には写っていませんが
この苗床の北側に反射シートをぶら下げています。
太陽光線がそこで反射して苗床に当たり、
保温効果、遠赤外線効果がさらに向上するためです。
最後に、苗床を真横から見た図を掲載します。